Linotype が2015年にリリースされた書体の人気ランキングを発表したが、その1位の書体がコレ。1980年に Haas 社からリリースされた Haas Unica を、日本人タイプデザイナー・大曲都市さんがリニューアルしたもの。「Univers の心と Helvetica の魂を持った書体」と評されている。らしい。元の書体を知らないのでどうリニューアルされたかは比較できないが、こちらに細かく説明されているのでご興味のある方はどうぞ。9ウェイト。
どうでもいいけど、『もじ部』を読んで初めて知ったのだが、大曲さんだいぶ年下だった…びっくり(笑)。
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(※Merlo Neue にリニューアルされてこのフォントは購入できなくなっている)
つい最近発表された、ジオメトリックのようなヒューマニストのようなサンセリフ。最近の書体には珍しくx-ハイトが小さめでエレガントであり、字間が広めに取られていて明るい。角が丸く落とされており、優しい印象も持っている。g に2階建てを採用している所が特徴的。全体的に非常に現代的ですごく流行りそうな書体である。Brandon Grotesque にも似てるかな。9ウェイト。ただいま90%オフセール中。買っておいて損はなし。
名前の通り、オーガニック(?)なヒューマニストサンセリフ。ステムの太細にほとんど差がなく字形もスタンダードそのもので、個性を極力消すことで逆に個性を出したような感じ。拡大しないと判らないがステムの角が落とされており、より柔らかさを持たせている。R のレッグの弧の描き方がちょっと独特。視認性もよく、何にでも使えそうな汎用性の高い書体である。6ウェイト。
カジュアルなアップライトブラッシュスクリプト。雰囲気的にはちょっとガーリー趣味が入っている。スワッシュオルタネートはさほどなく、代わりにリガチャーが多数ある。とは言っても、ほとんどが e とのコンビだけという…なんか変わった書体である。キャッチワードが少し。1ウェイト。
正直、サンプルイメージが初日の出っぽかったんで紹介したというだけ(笑)。まだお屠蘇気分の抜けないであろうなのでこんなものを紹介してみる。25度もある沖縄より新年のご挨拶。
本年最後の投稿。という事で「第九」の名を持つ書体を紹介(笑)。Nimbus という名で、ローマン以外にもサンセリフやモノスペースの書体が展開されているのだが、これは Roman No 9 という書体で、普通の Roman よりウェイトが若干軽く、またファミリー展開が豊富になっている。Time Roman に近い印象の、古いタイプのスタンダードなトランジショナルローマン。イタリックの小文字がアップライトより若干ウェイトが軽めになっていたりするのが、なんか通好み。コンデンスタイプもあり。それでは皆様、良いお年をば。よ~ろ~こ~び~の~うた~♪
おもしろいグリフを多数持つジオメトリックサンセリフ。a と g に1階建て・2階建ての両方を持ち、一見可読性の良いジオメトリックだが、オルタネートが非常に豊富。バーのない A やエキスパンデッドな B、D、E(ほかにもいっぱい)、多数のリガチャーなどがあり、ディスプレイとしても重宝する。変わった所で、R のボウルが開いたものと閉じたものが用意されている。これ両方ある書体ってなかなかないんじゃなかろうか。数字も各種あり、あとギリシャ産らしくギリシャ文字の他、キリル文字もサポートしている。さらには9ウェイトとビッグファミリーである。75ページもあるPDFカタログも配布中。
すっきりして読みやすいジオメトリックサンセリフ。「1920年代ドイツのジオメトリック」にインスパイアされたとある(笑)。なぜ素直に名前を記さないのかよく判らないが、まぁ Futura だろうねとは言わないお約束(言ってるがな)。x-ハイトを大きく、アセンダーとディセンダーを小さくして可読性を良くしたとある。確かになんだか読みやすく、ジオメトリックにしてはサインとかに使っても問題なさそうな感じである。この微妙な差って何なんだろうか。この僅かな差に掛けた労力というのは多分相当なものだと思う(下町ロケット観てる?)。字種も大変豊富で、とても素晴らしい仕上がりである。オマケに10ウェイトもありながら全部セットでも$99と大変お買い得。筆者オススメの書体。
現代に制作されたヒューマニストサンセリフの中でも1、2位を争う傑作書体。FontShop というフォントレーベルの創始者である Erik Spiekermann 本人によって制作された。クセのない非常に読みやすい書体で、単語の長くなりがちなドイツ語ベースだからだろうか、ノーマル幅でもややコンデンス気味である。代わりに字間は少し広めに取られてるだろうか。ノーマル幅とコンデンスの2種の字幅があり、それぞれに7ウェイトずつ。ちなみに Spiekermann 本人は現在 FontShop には携わっておらず、デジタルからも離れ、 P98a という活版印刷工房を開いている。
使いやすいジオメトリックサンセリフ。あんまり幾何学的に寄り過ぎず、文字としての体裁がよく保たれており、長文の組版に十分耐えうる。Pro 版は字種も豊富で、役物はスモールキャップス用?と思われる小さなものや位置を若干下げたようなものも多数ある。とにかく組版に困ることはないだろう。6ウェイト。