Tag: #calligraphic

Hamada

英国のカリグラファー、Gaynor Goffeの筆致をフォント化したスクリプト。確か作業にあたったのは小林さん。名前は日本の陶芸家・濱田庄司からとったものだそうだ(詳しい説明はこちら)。このGoffeさん、驚くことに左利き。カリグラフィーをやっている方は解ると思うが、左利きにはかなりつらいものがある(と想像できる)。にも関わらず素晴らしい作品を世に送り出し続けている素晴らしいカリグラファーである。たまに彼女の作品を模写するが、mの右側のアーチが開くなど、このフォントにはその独特な書風がよく現れている。

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2007
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Before the Rain

本土の方はまだだろうが、沖縄は梅雨まっただ中。なので「雨の前に」なんていう名前の書体を紹介。大文字と小文字のサイズの差が大きく、大文字はカウンターを広めに取っているのが大きな特徴。リガチャーやスワッシュなども割と豊富。作者はスウェーデン人の模様。全体的に女性性が強く出ているように感じるが、北欧系の名前に疎いので、名前だけでは男性か女性かさっぱり判らん。

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Design Date
2011
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Maestro

昨日某デパートのイタリアンフェアに行ったのでイタリアンな書体を(笑)。男性的で力強いカリグラフィックイタリック。見ての通りオルタネートが非常に豊富で、スワッシュやフローリッシュが死ぬほど入っている。使用の際はついついやり過ぎてゴテゴテになりがちなので、控えめにするのがコツだろう。ファミリーが異様に分かれているように見えるが、実はオルタネートがTrueTypeフォーマット用に分かれているだけ。OpenTypeフォーマットのPro版には全部入っているので、Illustratorなどの異体字切り替え機能があるアプリで使うなら、これひとつで事は済む。ウェイトは2種。

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Design Date
2009
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Waters Titling

昨日の記事で名前が出たのでついでに紹介。こちらはJulian Watersという人が書いた文字を自らがフォント化したもの。彼はかのヘルマン・ツァップに学んだという。Stevens Titlingに比べ、やや刺々しい印象。こちらはリガチャーが豊富で、「the」や「from」などの頻出する単語のグリフがいくつかある。ウェイトが4種ある他、字幅のバリエーションも3種。有名な女性カリグラファーにSheila Watersという人がいるけど、お身内かなぁ。この人の著書のタイトルもこの書体っぽいし。

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1997–2002
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Stevens Titling

アメリカのカリグラファー・John Stevensの書いたローマンキャピタルを、立野竜一さんがフォント化したもの。ファミリーは4種あるが、ウェイトではなく平筆の「かすれ」が再現されており、そのかすれの度合いが弱いものからSable(クロテン・毛は筆によく使われる)、Badger(アナグマ)、Boar(イノシシ)、Wolf(オオカミ)という名がついている。実はコレ、2009年に一度嘉瑞工房にお邪魔させていただいた際、立野さんに開発途中のものを見せていただいた事がある。その時はネーミングに悩んでらしたが、いい名前を付けたなぁと思う。リガチャーやライズドキャピタルはやらないのですかと聞いたら、Waters Titlingとかあるからやらないということだった。代わりにいくつかの字でぶつかりを避けたりしやすいようなオルタネートが入っている。

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Design Date
2011
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EF Gandalf

本日3月17日はSt. Patrick’s Day。アイルランドの守護聖人・聖パトリックの命日で、一説には約1/5の4000万人がアイリッシュ系(なんで本国の10倍もいるんだというツッコミはさておき)というアメリカでまず盛んになった祭りの日。それから本国でも祝われるようになり、世界中に伝播した模様。この日はアイルランドの象徴色である緑色のものを何か身に付ける習慣があり、付けてないとほっぺたをつねられるという訳のわからない罰がある。

そんな日に紹介するのは、アイルランドの国宝である「ケルズの書」や「リンディスファーン福音書」で有名な書体・インシュラー。この書体はフォント化されているものが非常に少なく、あっても手書き感が強くてきちんと「タイプフェイス」になりきっていないものが多い。中でもコレは良い方である。名前はご存じの方も多いであろう、ケルト文化に多大な影響を受けた小説、J.R.R.トールキン作「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」で大活躍の灰色の魔法使い・ガンダルフから。彼も出演している「ホビットの冒険」はただいま公開中!(なんの記事だコレは)

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2004
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Medusa

ホワイトデーの本日はスクリプトをご紹介。非常に優雅なスクリプト。カッパープレート系では筆者が見た中では最高峰。慣れないと使いにくいが、使いこなせれば差をつけらますよ。苦手な方のために、使用例のPDFが配布されている。$120とファミリーがない単体としてはお高めの書体だが、買って損はないだろう。ちなみにメデューサと言えばギリシャ神話の蛇女、石化能力を持つ厄介な敵としてRPGで有名だが、地中海沿岸ではかなり古くから崇められていた地母神らしい。トルコのお守り・ナザールボンジュウはメデューサの目がモチーフとか。

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2013
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Dream Script

とてもいいスクリプトを見つけたので、本文用書体をちょっと休んで紹介する。見ての通り、奇をてらった所が何もない、至極正統なカリグラフィックイタリック。この系統では、私が見た中ではおそらく最高品質。最近カリグラフィーの展示会のために作品をひーこら制作しているが、偉大な作家たちに倣い、アクロバティックな事をしようとしてことごとくつまずいている。しかしそんな事をせずとも、正統なものをただ正統に書くだけで十分美しいのだという事をこの書体は教えてくれているようだ。ゴメンナサイ。普通に書きます。このスクリプトにマッチする、細身のローマンキャピタルもファミリーにある。

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Design Date
2014
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Pirouette

日本人デザイナー・立野竜一氏によるスクリプト。2003年、Linotype主催のタイプデザインコンテストのディスプレイ部門で1位を獲った書体である。大文字の重なりあう二重線が美しい。カリグラフィーにも造詣の深い氏ならではである。大文字の二重線を除き、スワッシュを抑えた Text というバージョンと、二重線を分割した Separate がある(色違いで重ねるのに便利)。ちょっとしたオーナメントもあり。ちなみにピルエットとはバレエのターンの事。

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2004
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Weingut

今週もまだまだバレンタイン特集は(勝手に)続く。余りにもやり過ぎ感のある(笑)スクリプト。お花畑が満開である。好きな人は好きかもしれないが、せめて小文字にでも花のついてない普通のものがあればもっと使いやすかったと思うが…。おとなしめ(それでもハデ)のものと、更に華々しいものがある。オーナメントもあり。ロゴや大見出し、カードの短文などに。長文には明らかに不向き。名前はドイツ語で「ワイナリー」の意。ブドウのツタを装飾に使うのは昔から定番中の定番。

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Design Date
2011
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