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FF Acanthus

Monotype タイプディレクターの小林章さん制作のモダンローマン。小林さんは制作当時のデジタル版 Didot や Bodoni が、活字とは違いあまりに直線的に処理されてしまっている事が哀しいと述懐しており、この書体は拡大すると判るが、セリフがちょっとしなっていたりステムに微妙な膨らみがあったりして、その辺りが解消されている。最初はヘアラインが繊細なものをデザインされたが、後に本文用に適した Text と、いわゆる袋文字的な Open を制作されている。この書体によく似合うフレームの Border も別にあったが、現在は Text のグリフの中に収まっている。
余談だが、11月に Monotype が日本でイベントを行うとのこと。小林さんを始め、豪華ゲストが登壇する模様。詳細は Type& にて。
※どうでもいいけどサンプルイメージ、Acanthus のスペルが…

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Design Date
1998–2000
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Albertus

割と有名な書体だが筆者が好きなので紹介する。元は作者が銅板に浮き彫りするためにデザインした書体らしいが、それを Stanley Morison が活字にしてはどうかと提案し、できあがったものらしい。全体的に字幅が細めで、ストロークに太細の差が弱く、末端部分は広がってセリフのようになっている。見本帳によっては Serif に分類されてることもある。クラシカルな雰囲気があって、とても好きな書体である。古いパブとかに合いそう。名前は今調べたら、ドイツにアルベルトゥス・マグヌスという神学者がいたらしい。作者はドイツ人なので、ここから取ったのかな。ファイルフォーマットは Std 版と Pro 版があって、グリフ数が違う。購入の際は注意。

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Design Date
1938
Designer(s)
Publisher

Centaur

ヴェネチアンの代表的なローマン。このブログではあまりメジャーなものは紹介してないが、これはメジャーな中でもマイナーな方(?)なので紹介してみる。15世紀イタリア(出身はフランス)のプリンター、Nicolas Jenson の書体を Bruce Rogers が現代に蘇らせたもの。Nicolas Jenson についてはタイポグラフィの教科書を開けばたいてい名前が出てくるので、興味のある方は調べて欲しい。この書体はx-ハイトが小さくて、他の書体の感覚で 9pt とかで組むと結構小さくて困ったりするが、クラシックな雰囲気満載で味があって、筆者の大好きな書体のひとつである。イタリックは確かデザイナーが違ったはず… Arrighi とかじゃなかったかな。この書体に合うものとして採用されたらしい。名前のcentaur とはケンタウルスの事で、同名の書籍をこの書体で組んだ事から名を取ったそうである。

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Design Date
1928–30
Publisher

Arabesque Ornaments

本日11月第3木曜日はボジョレー・ヌーボー(新酒)の解禁日、という事でなんかしらワインにちなんだものを…と探したが特に見つからなかったので、ブドウのツタなんかをモチーフにしたオーナメントを紹介する(強引?)。20世紀初頭ぐらいまでよく用いられていた装飾活字(字?)である。写真の普及で装飾があまり必要でなくなった事や、そもそも時代が下るにつれ過剰装飾が好まれなくなったりして廃れて行ったが、まぁこんな感じでちゃんとデジタルで残っている。画像は筆者が持っている古い書籍で、1928年にMonotypeが発行したこのオーナメントの作例集である(ちなみに文字部分は確か Fournier だったかな)。Rococo Ornaments と一緒に使用した作例がふんだんに掲載されており、見ているだけで楽しい。今入手できるものとしてはパイインターナショナルの『装飾活字』があるかな。付属のCD-ROMには、フォントではないがEPS画像としてこれらのオーナメント類が入っている。コチラのブログでも条件付きで色々配布している。字が小さくて読みづらいがなかなかおもしろい。

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Design Date
1928?
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Quire Sans

今年発表された新しいヒューマニストサンセリフ。最近はややジオメトリックなものが好まれるようだが、個人的にはこういうのの方が好きかな。やってみれば判るが、デザインするのはこっちの方がはるかに難しい。Qのテールが特徴的で、あまり見た事がない。こういう特徴的な形を持つ字を名前に組み込むのはよくやる事らしい。意味は折丁…だったかな? 確か昔は(今もか)紙のサイズはだいたい決まっていて、本を作る時はそれを何回かに折るのだが、2つ折りサイズを folio、4つ折りサイズを quire、8つ折りサイズを octavo、と言ったような気がする(うろ覚え)。10ウェイト。今なら全ファミリーパック$499が$99。いつまでやってるかは判らないので購入するならこの機会に。

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Design Date
2014
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Aviano

銅板系ローマン。一時期ウチの事務所のロゴに使用していた書体である。銅板系(カッパープレート)というと優雅なスクリプトを思い浮かべるだろうが、Copperplate GothicやEscorialなどに代表されるように、サンセリフやローマンなども色々ある。見分け方は…うーん。まぁどことなく「銅板系かな」という雰囲気がある(笑)。こういう書体はフォーマルなもの、例えばパーティの招待状や名刺などに小さく使うのがオシャレとされており、看板などに使うのはあまり品がないのではないかと思う。Fonts.comではEngraves 1 VolumeEngravers 2 Volumeとして銅板系書体をセットにして売っているので、これらの見本を見て「あーこういうのが銅板系ね」と何となく把握して欲しい。

このAvianoはセリフやステムに多数のバリエーションを持っている。シチュエーションに合わせて使い分けてもおもしろいだろう。

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Design Date
2007
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Harmonia Sans

すごくマジメな人がマジメに作ったんだろうなぁという感じがするジオメトリック・サンセリフ。Futuraに比べて刺々しい部分がなく、x-ハイトも大きめで柔らかい印象がある。小文字の j もちゃんと曲がっており、Futuraのように突き放した感じはない(笑)。一番の違いはオブリークではなくちゃんとイタリックになっている事。f に特徴が出ている。5ウェイトしかないが、コンデンスドや等幅のMonoがある他、キリル文字や中央ヨーロッパ対応版もあり。

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Design Date
2010
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Stern Pro

ファミリーもないし、本文用として紹介するのはどうかなとも思うぐらいクセがあるけど、個人的な好みで。アップライトなイタリック(?)で、和文で言う宋朝体みたいな使い方ができるんじゃなかろうか。このSternは、デジタルと同時に活字としても販売されたそうである。デザイナーはJim Rimmer。カナダでは有名なグラフィックデザイナーのようで、バンクーバーのMonotype社でタイプディレクターを務めた事もある人だという。彼を題材に“Making Faces”というドキュメンタリー映画も制作されたとか。トレイラーがYouTubeにある。ちなみにCanada Typeは私好みのフォントをたくさん作っていて、お気に入りのファウンダリーである。

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Design Date
2013
Designer(s)
Publisher