筆者が独断と偏見で気に入った欧文フォントを(平日はほぼ)毎日1書体ずつ紹介しています

Home: page 3

2018年人気記事ランキング公開

FS Brabo

正統派オールドスタイルローマン。ブラジルで生まれベルギーでオランダ人に学びロンドンで働くデザイナーがデザインしたらしい。アントワープにあるプランタン・モレトゥス印刷博物館に収蔵されている印刷物からスケッチを起こしデザインしたとの事。スタンダードでクラシックな骨格ながら、アウトラインは現代的にスッキリしていて読みやすく整理されている。イタリックにはスワッシュオルタネートもあって大変優雅。Std と Pro があって、Pro の方はギリシャ文字とキリル文字もサポートしている。6ウェイト。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Quinn

オランダ風味のあるくさび形のセリフを持った本文用モダンローマン。本文用の Text と見出し用の Display に分かれており、サンプルは Display でかなりコントラストが強いが、Text の方はレギュラーに近いウェイトはコントラストもごく弱めで、小さく長文を組んでも可読性は良好。ひょっとしたらモダンローマンとも呼べないかもしれないぐらい。Display の方はちょっと個性的なグリフも見え、ブランドロゴなどにもちょっと引っかかりがあって良いと思う。Text は5つ、Display は7つのウェイトがある。

Category(s)
Design Date
2013–9
Designer(s)
Publisher

Saitama

ちょっとブームに乗り遅れた感はあるがこちら。見るだけで目が埼玉になってしまうスクリプト。最近よくあるシグネチャータイプで、短い筆ペンで書いたようなストロークでデザインされており、ほんのり抑揚がある。字形はそこまでダイナミックでも崩れてもおらず、素直な形をしている。その辺りが都会に憧れながらも都会人になれない埼玉人を表していると言えよう。1ウェイトのみでオルタネートもなく、1,000円もしない所がやっぱり埼玉である。もし目が埼玉になったらその辺の草でも食っておけ!

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Sidecar

昨日は『カクテルの日』だったらしいので、一日ズレて悔しいがこちらを紹介。レトロなアメリカンネオン風味のあるモノラインのスクリプトとサンセリフのミクスド。スクリプトの方は大文字は割とダイナミックだが、オルタネートはあまりない。小文字は大文字と比べてかなり小さめにデザインされており、こちらはオルタネートが少々。サンセリフの方はジオメトリック寄りだがあまりカッチリしておらず、やや手書きの雰囲気が残る。プロポーションも頭でっかちでコロコロして可愛らしい。こちらは大文字のみ。双方とも4ウェイトずつ。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

GNF Menu Bold

図太いジオメトリックサンセリフディスプレイ。正方形ベースのレトロなデジタル感あふれる書体で、低解像度のドットの制約を受けたような字形をしている。特徴的なのは、いくつかの文字に字幅が倍になったグリフが入っており、それでおもしろい文字組が楽しめる。昔懐かしいワープロの「横倍角」のようである(知ってる人はおっさんです)。大文字のみで1ウェイトのみだが、ギリシャ文字も入っている。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Canto

本日は紅茶でおなじみのトーマス・リプトン Sir Thomas Johnstone Lipton の誕生日(1848)。というワケで同じ名前のタイプデザイナーの書体を紹介。平筆によりデザインされた非常に美しいローマンキャピタル系のセリフ書体。ひと目見て「達人だな」と判るカリグラフィーの名手のようで、筆者が見た中でもトップクラス。通常このテの書体に小文字はないが、よく似合うヒューマニスト系の小文字が付いている。イタリックは完全にカリグラフィーのそれ。ただコネクションや派手なスワッシュなどはなく、活字っぽくしてある。フィルというかスタイルというか、バリエーションが4種あって、通常の活字然としたレギュラーとブロードペンで書いたようなアウトラインの Pen、平筆タイプの Brush と、それがかすれた Brush Open がある。それぞれに4ウェイトずつで計32種。
ちなみに紅茶王リプトンは「売る」方の才能に非常に長けた天才で、その手腕で様々な広告プロモーションを行い店を大きくした。例えば今では定番になっているクーポン券は、彼の発明とされている。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)

Gelato Sans

本日『アイスクリームの日』だそうなので、似たような「ジェラート」の名を持つ書体を紹介。素直で読みやすい現代的なヒューマニストサンセリフ。クラシックな優雅さを排し、代わりにややジオメトリックに寄っておりスッキリしていて可読性は大変良好。太いウェイトはややポップな印象になる。グリフ数は400弱とまぁ平均的。ウェイトは9つ。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher
/ Actual Source / 2019年

アメリカはユタ州にある Actual Source というデザイン事務所が不定期(?)に発行しているアートブックの第8号で、今回はタイプデザイン特集。とは言ってもほぼ書体見本帳となっており、近年制作された個性的な書体を100種紹介している。1書体平均5、6ページほど使っており、600ページものボリュームがある大著。印象としてはディスプレイが多いかなという感じ。ちなみに書名の shoplifter とは「万引き」の事で、映画の「万引き家族」の英語タイトルがこれである(笑)。

Emperor

さて新天皇誕生という事でこちら。ちょっとレトロな直線で構成されたディスプレイ。’80年代のゲームなどを彷彿とさせる書体で、曲線部がなく、直線と斜線のみで構成されている。飾りのない Regular から、ちょっと飾りのある Decorative、縁取りのある Outline など8種のバリエーションがあり、それぞれにイタリックがある。イタリックは特にレトロ感が出る。残念ながら小文字はない模様。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

FF Chernobyl

1986年の本日、チェルノブイリ原発事故が発生した。というワケでこちらの書体を。陸上トラック型楕円(なんか数学的に名称ないの?)を基調としたステンシルディスプレイ。1字1字は遠目にはややコーヒー豆っぽい。個人的には’80年代ぐらいの雰囲気を感じてレトロだなぁと思う。Amelia という古い書体に若干似てるかな。A, M, V, W はデフォルトではテーパードになっていて他の字とは若干字形が違うが、楕円形を合わせたオルタネートも持っている。作者がなんでこんな名前をつけたのかは不明。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
1999
Designer(s)
Publisher