筆者が独断と偏見で選んだおしゃれでかっこいい英語フォント(欧文書体)をほぼ毎日1書体ずつ紹介しています

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2018年人気記事ランキング公開

Georgia Pro

Web屋さんにはお馴染みの、Windows付属のローマン。最近はMacにも入ってる模様。元々はコンピュータの画面上での可読性を優先に、Microsoftがマシュー・カーター氏に依頼して作ったもので、そのためx-ハイトが高く、小さなサイズでもセリフが潰れないようになっている。反面、アセンダーやディセンダーが小さくなっており、やや優雅さに欠けるきらいがあるが、可読性は抜群。これが登場するまで、12px程度で読めるローマンは皆無だったように思う。その意味で画期的でもあった。デフォルトの数字にオールドスタイルを採用しているのが大きな特徴。Web本文に使用すると、知らないクライアントから「数字が崩れてる」とクレームが来たものだ(笑)。1996年の登場から14年後の2010年、ファミリーや字種を拡張してGeorgia Proとして再登場。印刷方面にも利用しやすくなっている。サンセリフのVerdanaも同時にPro版が公開され、特設サイトが公開されている

Category(s)
Design Date
2010
Publisher

Verb

(勝手に)Next Standards第二弾。ややシステマチックながらヒューマニストっぽいニュアンスも残すサンセリフ。何と言ってもファミリー展開がスゴい。イタリックはもちろんあるが、ウェイトがExtra LightからUltraまで9つ、加えて字幅がレギュラー、Condensed、Extra Condensed、Compressedと4種類。計72種ものファミリーを持つ。まぁUniversならこれに更にExtendedまであったりして珍しくはないと思うが、こっちは全ファミリーを揃えても$169しかしないのでかなりおトクだ。しかも800以上のグリフを持っているので、東ヨーロッパ方面にも対応可。にしてもなんで「動詞」って名前なんだろね。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)

FF Clifford

ディスプレイばかり続いたので、スタンダードなものを紹介したいと思う。でもCaslonやHelveticaではありきたり過ぎるので、次のスタンダードになりうるようなもの、題して『Next Standard』特集開始~(どんどんどんパフパフ)。第一弾は小林章氏のClifford。1998年にU&lc Type Design Competitionで最優秀賞を受賞し、Linotypeに招致されるきっかけになった書体である。長文を組んでも読みやすい、本文用書体として設計されている。アップライトとイタリック、スモールキャップスとオールドスタイル数字を含んでおり、本文に太字をほとんど使用しない欧文では必要十分である。また、通常の「ウェイト」という概念ではなく、本文サイズ(9pt)で使用しやすいNine、少しウェイトを軽くし、見出しサイズ(18pt)で映えるEighteen、カウンターを広めにとり少しウェイトを太くした、キャプションなどのサイズ(6pt)で読みやすいSixという3種類を揃えている。このようにサイズによってデザインを微妙に変えるのは活版印刷では通常の処置だったが、拡大縮小が簡単な写植の時代に入ってから消えてしまった概念であり、それを復活させたものである。

Category(s)
Design Date
1999
Designer(s)
Publisher

Love Story

バレンタイン特集ラストはこちら。その名も「ラブ・ストーリー」という、ライトウェイトで手書き感のあるかわいらしいディスプレイ。多少スクリプト感もある。結構細いので、大きめに使うといいだろう。オーナメント類がまたかわいらしい。値段も$36とお得。今日現在は30%オフ。それではみなさん、Happy Valentine’s Day! ♪だ~れ~よ~り~もき~っと~ あ~い~し~て~いる~けど~

Category(s)
Design Date
2013
Publisher

Patriciana

ソチオリンピック真っ盛りなのに、そういやロシアに絡めた書体紹介してないやと気づいたのでこちらを。ロシア人デザイナーが制作した、非常にエレガントなサンセリフ・ディスプレイ。女性誌や化粧品などの広告で力を発揮しそう。大文字に多数のリガチャーを含んでいる。見た目に特にロシアっぽさはないが、キリル文字がある所はさすが。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Aeronaut

「気球を操縦する人」(日本語に単語あるかなぁ)という名のブラックレター。見ての通りエラくツンツンしており、19世紀頃に流行ったスタイルだなぁと思ったらその頃のドイツの書体見本をヒントにしたと解説してある。こういう書体はいくつもあるが、これが他と違うのはセリフや飾り部分がセパレートになっており、色を変えるのが容易になっている(サンプル画像のPやr、tを参照)。ファミリーとして飾りの付いたものと、飾りを排除して幾分読みやすくした Plain、飾りを付けるベースになる Base およびそれと組み合わせて使う飾りとして Parachute と Balloon がある。

Category(s)
Design Date
2009
Publisher

建国記念日という事で日本的なものをご紹介。小林章さんによるオーナメント。名前の通り、日本的な文様をフォント化したものである。松竹梅の他、牡丹や菖蒲、小林さん家の家紋だという「二つ松葉の丸に篠笹」などなど。青海波などの波模様は、そのままベタ打ちすればキレイなパターンが作れる。

Category(s)
Design Date
1998
Designer(s)
Publisher
ITC

Pirouette

日本人デザイナー・立野竜一氏によるスクリプト。2003年、Linotype主催のタイプデザインコンテストのディスプレイ部門で1位を獲った書体である。大文字の重なりあう二重線が美しい。カリグラフィーにも造詣の深い氏ならではである。大文字の二重線を除き、スワッシュを抑えた Text というバージョンと、二重線を分割した Separate がある(色違いで重ねるのに便利)。ちょっとしたオーナメントもあり。ちなみにピルエットとはバレエのターンの事。

Category(s)
Design Date
2004
Designer(s)
Publisher

AMOUR

こんなに出して来年はどうするんだろうと思うぐらいのバレンタイン特集(笑)。フランス語で「愛」の名を持つディスプレイ。コンデンスなローマンだが、よくよく見ると線がぐにょぐにょ。手書きではあるものの、極力注意して手書きのニュアンスを消している。が、それが逆に温かさを醸し出している。アップライトとイタリック、それぞれ2ウェイトずつ。これもやっぱりオーナメントやフレームが充実している。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

P22 Cezanne

画家ポール・セザンヌの筆致をフォント化したスクリプト。元々、フィラデルフィア美術館での展示会のために作ったらしい。一時期欧米ではこれを使うのがかなり流行っており、色んな広告で使われてるのを見た。しかしその流行は日本にはまったく伝播せず(笑)。日本人には読みづらかったのかもしれない。オルタネートが2種入っており、多数のリガチャーがある。そして実は、サンプル画像にあるようなスケッチも全部フォント化されている。簡単にイラスト付きのデザインができるワケだ。アーティストな彼のためにこんなんもバレンタインにいかが?

Category(s)
Design Date
1996, 2005
Publisher
P22