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Category: Serif

Foundry Wilson

Foundry Wilson

正統派スコッチローマン。スコッチなのかローマンなのかよく解らないが、1760年頃にスコットランドのプリンター、Alexander Wilson という人がデザインしたローマンをデジタル化したもの。「新しい Baskerville」として位置づけしてるようだが、さほどトランジショナルな感じはせず、どちらかと言えば Caslon のようなオールドスタイル、それも何の奇もてらわない、当たり前を当たり前にした堂々としたローマンである。かなり昔に気に入っていたのを突然思い出したので紹介する。単独購入が可能だが、Monotype サブスクリプションにも入ってる。

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Mrs Eaves

Mrs Eaves

柔らかいエレガントな印象のあるトランジショナルローマン。大文字は堂々としているが、x-ハイトが小さめで字間が広く、雰囲気がとても優しい。リガチャーを非常に多く持っており、本文はもちろんディスプレイとしてもおもしろい文字組みができるだろう。イタリックもカリグラフィー風味が強めでエレガント。x-ハイトを大きく可読性を良くした Mrs Eaves XL というバージョンもあるが、そっちはなんか普通でつまらない(笑)。
名前は18世紀英国のプリンターで、トランジショナルローマンの代表的書体に名が残っている John Baskerville の妻・Sarah Eaves から取ったもの。Sarah は元々メイドだったらしく、John の前妻が亡くなり後添えとなった模様。Sarah がこの書体をデザインした訳ではないが、作者の Licko は Baskerville の女性版、というような位置づけでデザインしたらしい。でも妻なら Mrs Baskerville なんじゃないのとは思うが、無粋なツッコミだろう(笑)。ちなみに Mr や Mrs にピリオドを付けないのは英国風の組み方。この方がよりエレガントかな。

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Design Date
2002
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Plantin

Plantin

スタンダードな正統派ローマン。ベルギーはアントワープにある、プランタン=モレトゥス博物館に眠っていた Robert Granjon(16世紀のパンチカッター)の校正刷りから起こした書体だそうで、その「プランタン」の名が付けられた。ややエクステンド気味でアセンダーやディセンダーは短く、結構ずんぐりしたシルエットである。イタリックは古い書体によく見られるように、カリグラフィック風味が強くエレガント。ベルギー、ね。ワッフルおいしいし、ピエール・マルコリーニとか素晴らしいショコラティエもあるし、ビールはものすごい種類があることが有名だ。フランボワーズ、桃、カシス、オレンジ等々いろいろフルーツを漬け込んだ(あるいはシロップを足した)ものがあり、中でもクリーク(さくらんぼ)を漬け込んだヤツは筆者お気に入り。負けるなベルギー。

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Design Date
1913
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FF Angie

FF Angie

かっちり目な骨格のフレアセリフ。厳格な雰囲気があり、何となく「高級官僚」という感じがする(個人的な感想)。非常に読みやすい書体で、この辺りはフランスの有名新聞 Le Monde の書体をデザインしたこともある作者の面目躍如というところ。この書体は、1990年にモリサワの書体コンテストで入賞したそうである。5ウェイトあり、Black にはインラインタイプもある。ところでフレアセリフって、セリフかサンセリフかどっちに分類したらいいのだろう。

Category(s)
Design Date
1994
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Ethos

Ethos

久々に紹介する本文用正統派ローマン。超楕円がベースになっているような字形をしており、そのためにややコンデンスでx-ハイトが大きく読みやすい。これと同様に超楕円ベースの書体である Hermann Zapf 氏の Melior にやや近いが、線が交わる部分ににゅっとしたカーブが付いているのが大きな違い。Condensed と Expanded があり、それぞれ6ウェイト、イタリックと合わせて36種と大ファミリーとなっている。ノーマルと Condensed の Regular および Italic は無料でダウンロードできるので、試してみるのもいいだろう。

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Design Date
2015
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Archive Garamond

Archive Garamond

Garamond のオリジナルをなるべく忠実に再現した Garamond。16世紀当時の印刷状態から再現されており、そのためフチがラフになっている。とはいえまったくそのまんまという訳でもなく、一応書体として整えられている。字種も拡張され、汎ヨーロッパはカバーしている模様。また c や m などにターミナルレターがオルタネートで付属しており、イタリックにはスワッシュつきの大文字もあり。小さいとラフな感じもそんなに目立たず、案外本文いけるんじゃないかなーと思う。版元の Archive Type は、名の通りこういったコンセプトの書体を得意としているらしく、他にも多数発表している。

Category(s)
Design Date
2011
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Caligo

Caligo

カリグラフィー風味の強いディスプレイローマン。基本はローマンだがコントラストが強く、エレメントはカリグラフィーペンもしくは平筆のニュアンスがあり、スワッシュの付いたオルタネートが用意されている。Text と Poster の2種があり、Poster の方が細い部分がヘアライン化されていて、より大きなサイズでの使用に向いている。Turquoise とよく似てはいるが、こちらの方がより活字っぽいだろうか。大変筆者好みの書体。

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Design Date
2013
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Publisher

Serifiqo 4F

Serifiqo 4F

大変繊細で優雅なモダンローマンディスプレイ。ヘアラインと細いステムのプロポーションが美しく、R や Q のちょっとした処理が可愛らしさも持っている。1ウェイトかつ大文字しかないが、ギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。しかも! この書体は完全無料! フリーである。サンプルのようにラグジュアリー感を演出するには持ってこいなので、ダウンロードしといて損はない。しかしこんな高級そうな書体が無料とは、太っ腹である。ちなみにファウンダリーの名前は 4th february、つまり2月4日である。紹介するのが1日遅れた…しょぼんぬ。

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Design Date
2009
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Chift

Chift

オランダ風味があるローマン。コントラストが弱く、ややコンデンス気味でややジオメトリック気味。セリフはやや(やや多いな)太め。x-ハイトも大きくカウンターも広め。これらの条件から、幅が狭くて字が小さい場合、例えば新聞などで重宝しそうなのだが、残念ながらイタリックがない(なんでだよ)。ウェイトの軽い見出し用の Display と2種類あり、それぞれに5ウェイトある。スモールキャップスもあるほか、キリル文字もサポート。

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Design Date
2011
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Nimbus Roman No 9

Nimbus Roman No 9

本年最後の投稿。という事で「第九」の名を持つ書体を紹介(笑)。Nimbus という名で、ローマン以外にもサンセリフやモノスペースの書体が展開されているのだが、これは Roman No 9 という書体で、普通の Roman よりウェイトが若干軽く、またファミリー展開が豊富になっている。Time Roman に近い印象の、古いタイプのスタンダードなトランジショナルローマン。イタリックの小文字がアップライトより若干ウェイトが軽めになっていたりするのが、なんか通好み。コンデンスタイプもあり。それでは皆様、良いお年をば。よ~ろ~こ~び~の~うた~♪

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Design Date
1994
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