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Kanyon

スーパーファミリーな本文用ジオメトリックサンセリフ。こういう本格派はあまり特筆すべきこともないので紹介文が書きづらいのだが(笑)、まあとにかく汎用性の高い書体である。字幅がノーマルの他、やや細目の Narrow、さらに細い Condensed の3種があり、それぞれにイタリックがあって9ウェイトずつ、計54種というスーパーファミリー。可読性がよく、カーニングがやや広めに取られていて現代的で明るさがあり、またジオメトリック特有の丸さがあってちょっとかわいらしい部分もある。字種も豊富で、このテとしては珍しくスモールキャップスもある。さらにはキリル文字もサポート。ファミリーパックで元々23,000円ほどとこれだけの書体数としては安価だが、さらにいま86%オフで3,200円と破格のセール中。

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Design Date
2020
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Gallos

たいへん変わったジオメトリックサンセリフ。古いカリグラフィー書体であるアンシャル風味を取り入れた Uncial と、それプラス Paul Renner が Futura 制作初期に幾何学的にしすぎて字としては破綻してしまった(笑)デザインを取り入れた Architype の2種がある。アンシャル風味は a, d, e, g, t, y, z などに見られ、アーキタイプ(原型)は M, N, m, n, r などに見られる。現代的なようで古典的にも見える不思議な雰囲気の書体である。長文は正直苦しいが、1段落程度の短文なら耐えられるだろうか。双方9ウェイトあるほか、バリアブルなタイプも用意されている。ちなみに architype は archetype のスペルミス(わざとかも知れないが)。ただいま85%オフセール中。

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Design Date
2020
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Elen Sans

オーガニックなニュアンスのあるヒューマニストサンセリフ。Friz Quadrata や Eras を参考にしたとあり、ボウルが閉じてない所などが確かに似ている。ベースの骨格はカウンターの大きめなヒューマニストで、ほんのりとした曲線がところどころにあり、柔らかい雰囲気を醸し出している。x-ハイトも大きめで、ディセンダーが潰れ気味なのが評価が分かれそうではあるが、筆者は結構好きである。2002年、作者が学生の頃から作り出して、18年の時を経てようやくリリースされたとの事。9ウェイト。ただいま80%オフセール中。

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Design Date
2020
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カーリーな活字タイプのスクリプト。Bodoni がデザインした古い活字をデジタル化したものとのこと。手元に Bodoni の Manuale Tipografico があるのでペラペラとめくってみると、細部が異なり、傾きもこちらの方が強いが、確かに似たようなスクリプトが掲載されている。Bodoni らしいコントラストの強いモダンな書体で、全体的にくるくるとカールしているが、本当の手書きスクリプトよりは慣れてない人には読みやすいだろう。名前のテッラチーナとは地名らしい。6ウェイト。

これとは少し違うが、かねてよりこういった手書きではない、活字タイプのスクリプトの呼び名をどう呼ぶか考えあぐねていたが、この書体の解説にセミスクリプト semi-script なる文言を見つけた。これがひょっとしたら的確かもしれない。使わせてもらおう。

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Design Date
2020

Troy

昨日届いたスパムの中にトロイの木馬が検出されたことを記念して(?)こちらを紹介。碑文系のローマンディスプレイ。やや硬い印象のいい意味で古めかしい堂々としたローマンで、いくつかオルタネートがあり、O のインターポイントや折れ曲がった A のバーなどが往時の雰囲気を醸し出していて筆者の大好物である。Q/V/W にはちょっとしたスワッシュあり。E のバーが2本あるオルタネートが変わってる。あとリガチャーがちょっと。サンセリフ版の Troy Sans も発表されている。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。ちなみにトロイの木馬はちゃんと削除されましたので、このページを見ても特に害はないという事を伝えておく(笑)。

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2019
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Canto

本日は紅茶でおなじみのトーマス・リプトン Sir Thomas Johnstone Lipton の誕生日(1848)。というワケで同じ名前のタイプデザイナーの書体を紹介。平筆によりデザインされた非常に美しいローマンキャピタル系のセリフ書体。ひと目見て「達人だな」と判るカリグラフィーの名手のようで、筆者が見た中でもトップクラス。通常このテの書体に小文字はないが、よく似合うヒューマニスト系の小文字が付いている。イタリックは完全にカリグラフィーのそれ。ただコネクションや派手なスワッシュなどはなく、活字っぽくしてある。フィルというかスタイルというか、バリエーションが4種あって、通常の活字然としたレギュラーとブロードペンで書いたようなアウトラインの Pen、平筆タイプの Brush と、それがかすれた Brush Open がある。それぞれに4ウェイトずつで計32種。
ちなみに紅茶王リプトンは「売る」方の才能に非常に長けた天才で、その手腕で様々な広告プロモーションを行い店を大きくした。例えば今では定番になっているクーポン券は、彼の発明とされている。

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2011
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IvyMode

名の通り、モードな雰囲気のフレアセリフ。アール・デコ風味のあるコントラストの強い字体に、細いラインの端にのみちょっとしたフレアセリフが付いていて、オシャレな雰囲気を醸し出している。K や R、X の右のレッグが垂直に裁ち落とされているのがおもしろい。大文字にはリガチャーが大変豊富に揃っており、おもしろい文字組が楽しめる。x-ハイトが大きかったり、ややちょっと野暮ったさがあるのが残念。もっと尖っても良かった気はする。5ウェイト。

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2018
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Tuff

本日は「ロックの日」だが、御大 Sumner Stone の誕生日でもある。ロックの日にストーンさんの誕生日てどんだけ~(古い)。というワケでストーンさんの書体を紹介。にゅよっとしたヒューマニストサンセリフ。以前に紹介した Magma を元に、紀元前4世紀ギリシャのティモテオスという人の筆致を参考に制作したとある。ステムの端が丸く膨らんでおり、大げさに言えば綿棒で文字を作ったかのよう。これも以前に紹介した Schoiffer Sans に似てるだろうか。プロポーションはさすがというか、非常に均整が取れていて美しい。イタリックはアップライトに比べ、ややウェイトが軽いだろうか。優しい雰囲気なので、子供向けとかに。まさにそれ用途に Tuff School というバージョンもある。3ウェイト。

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2008
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Art Gothic

アール・ヌーヴォー調のディスプレイ。ミュシャのポスターかなんかに使われてそうな、植物的なニュアンスのあるクセの強い書体である。元は20世紀初頭、セントルイスにあった Central Type Foundry という所から発表された書体らしい。それを URW++ がデジタル化したもの。今となってはこれと言って使い道が思い当たらないが、筆者は個人的には好きな書体である。

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1995
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Foundry Wilson

正統派スコッチローマン。スコッチなのかローマンなのかよく解らないが、1760年頃にスコットランドのプリンター、Alexander Wilson という人がデザインしたローマンをデジタル化したもの。「新しい Baskerville」として位置づけしてるようだが、さほどトランジショナルな感じはせず、どちらかと言えば Caslon のようなオールドスタイル、それも何の奇もてらわない、当たり前を当たり前にした堂々としたローマンである。かなり昔に気に入っていたのを突然思い出したので紹介する。単独購入が可能だが、Monotype サブスクリプションにも入ってる。

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