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Archive: 2017

Cresciesco

Cresciesco

非常にクラシカルな雰囲気を持つヴェネチアン。小さなx-ハイトとコントラストの弱いシルエット、e の斜めのバーなどヴェネチアンのお約束を供えた書体で、手書きのつたなさが残っており、黒みの統一が取れておらず文字によってウェイトがバラバラである(笑)。オマケに e には変な髭飾りが付いている(フランス語で使うセディラ記号ではない)。あとスペース(空白文字)がやたら広いのも特徴的。文を組むと単語間が空きすぎてパラパラした感じになるが、この辺もクラシカルな感じがして面白い。イタリックは一応あるが、なんか機械的に傾けただけな感じがするのが残念。ま、筆者的には結構好きな雰囲気ではある。

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Design Date
2007
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URW DIN

URW DIN

URW++ から DIN が出たのでご紹介。Linotype や FontShop からも出てるので今更感はあるけども、まぁ選択肢が増えるのはいい事なんじゃないでしょうか。有名な書体なので説明の必要もないかもだが一応しておくと、DIN とは「ドイツ工業規格」の事で、元々は役所が作る道路標識やマンホールなどに入っていた色気のない無骨な書体なのだが、それがウケて今は広く使用されている。私もよく使用しており、ロゴのプレゼンシートなどにちょろっと使ったりすると、「こっちの書体の方をロゴにしたい」とか言われることがある(涙)。なので最近は使うのを辞めた(笑)。くっそう。
そんな事はさておき、Linotype の DIN Next とちょっとだけ比較してみると、Regular ではこちらの方が若干ウェイトが軽い。あまり使われないアクセント記号が入ったグリフがあったり、矢印や三角などのちょっとした図形があって、字種はこちらの方が多い。ま、Next の方は Paneuropean 版が別にあって、そっちでアクセント記号はカバーされている。字幅は Next は2種、こちらは3種。Regular と Condensed の間に Semi Condensed がある。他にも違いがあるかもだが、詳しくはご自身で。ただいま50%オフセール中。$100 で全部揃うのは今だけ。オトクだと思う。

Category(s)
Design Date
2016
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Publisher

XXII CoolScript

XXII CoolScript

ややグラフィティ風味のある男性的でダイナミックなブラッシュスクリプト。傾きはやや弱く、コネクション部分は文字本体のストロークよりだいぶ細くなっている。字形そのものはクリアで可読性は良いのだが、その分ちょっとカッコよさというのは減ってる気がする。グリフは998もあり、バリエーション豊かな文字組みが可能。
本日は成人の日。毎年アホンダラが全国に出没するが、その最たるものが我が沖縄という悲しい現実。これ毎年恥ずかしくてねぇ…そうじゃない成人諸君、クールにね。とりあえずおめでとう。

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
Publisher

Sophia

Sophia

本日はトロイア遺跡を発見したシュリーマンの誕生日。そのものズバリ Iliad という書体もあったが、まったくギリシャ風味はなくしかもダサいので紹介は見送り(笑)、こちらの書体を紹介する。6世紀コンスタンティノープルにあった碑文の書体を参考にデザインしたものだそうで、ギリシャ感バリバリである。小文字はないが、その代わり小文字部分には大文字のオルタネートグリフが入っていて、それらには右側に伸びるセリフの落とされたバーがあり、それで後に続く文字とリガチャーを作ることが可能になっている。’93年制作と古い書体だが、すでに OpenType のような機能を持っている事にびっくりである。さっすが Matthew Carter。今ならギリシャ文字もサポートしてたかな。
ブラピ主演の映画『トロイ』良かったなぁ。塩野七生はじめ専門家からは色々批判もあったようだが、純粋にエンターテイメントとして楽しめた。また観ようかな。Do you know what’s there, waiting, beyond that beach! Immortality! Take it! It’s yours!!

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Design Date
1993
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Quainton

Quainton

本日は「囲碁の日」「いちごの日」らしいが無視する(笑)。コントラストが非常に強いモダンローマンディスプレイ。プロポーションはややぼったりしてるが、大変ラグジュアリー感がある。セリフは普通のモダンローマンのようなヘアラインではなく三角形で、最近入手した資料によれば、こういう形は wedge というっぽい。オルタネートはまったくないが、普通に組んでも結構目を引くだろう。ちょっとでも小さくするとヘアラインがすっ飛んでしまうので、かなり大きめに使う必要がある。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
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ITC Stone Sans II

ITC Stone Sans II

本日は「石の日」らしい(なんだそりゃ)ので、御大 Sumner Stone 氏の書体を紹介。Stone と言えば Stone Sans が思い浮かぶが、II が出てるとは知らない人も多いと思う。オリジナルの Stone Sans よりステムにコントラストがなくなってほぼモノラインになっており、ややコンデンス気味になっているだろうか。全体的に明るく軽めに仕上がっていて、時代の雰囲気にマッチしているだろう。本日より仕事始めの所も多いかと思う。本年もホソボソと続けますのでどうぞヨロシク。

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher
ITC

Elfin

Elfin

新年一発目、本日1月3日は『指輪物語 The Lord of the Rings』の作者、J・R・R・トールキンの誕生日という事でそれ関連の書体を。トールキンの考えた文字、テングワール Tengwar っぽいニュアンスをラテン・アルファベットに持たせた書体である。トールキンは幼少時より言葉や文字を創造するという極めて特殊な趣味を持っており、長じては言語学者となっているが、考えたいくつかの言語と文字の内、実用レベルまで持っていったのがエルフ語(クウェンヤシンダール)とテングワールで、実際に会話ができ、文章が組めるようになっている。
この文字と言語の使い手としてトールキンが選んだのが、北欧神話に登場する妖精エルフで、彼はその物語を書いていった。物語は世界創生から始まっており、その量は膨大で、大まかに第一紀、第二紀、第三紀と分かれており、『ホビットの冒険』や『指輪物語』などは第三紀末期のほんの短いエピソードでしかない。それを経て、古代エジプト文明等を含めて今いる我々の時代が第四紀という事になっている。ちなみに『ホビットの冒険』と『指輪物語』は、主人公のビルボやフロドたちが西方語で書いた本、通称「西境の赤表紙本 The Red Book of Westmarch」の写本のひとつをトールキンが入手し、それを現代英語に翻訳した、という体(てい)で描かれている。第一紀と第二紀の主なエピソードは、トールキンの息子クリストファーが『シルマリルの物語』という本に短くまとめている(それでも長いけど)。興味があれば読んでもらいたい。そのバックグラウンドの奥深さに驚嘆するだろう(エルロンドやガラドリエルはその時代から生きている)。『ハリー・ポッター』なんてホント薄っぺらにしか感じない(好きな人ごめんなさい)。筆者は20年来のトールキニアンだが、年末に『ホビット』3作がテレビでやってるのを観て、またトールキン熱に火が付いた。読み返そうかなぁ。

Category(s)
Design Date
2007
Designer(s)
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海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
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