Archive: March 2016

Sacnoth

本日は St. Patrick’s Day。アイルランドの守護聖人・聖パトリックの命日で、なぜか命日をお祭りで盛り上げる日である。一番盛り上がるのが本国よりもなぜかアメリカのアイリッシュコミュニティで、ホワイトハウスの噴水が、アイルランドの象徴色である緑色になったりもする。なんでもオバマ大統領もちょっぴりアイリッシュの血が入っているそうで。まぁそんな日なので、ケルト風味のある書体を紹介。ケルト人独特の組紐文様で作られた書体である。ドロップキャップス向けかな。あんま単語や文章を組むのは向いてないだろう。本日は何か緑色のものを身につけ、お近くのアイリッシュパブへ出かけてみてはいかが。那覇では県庁向かいのスマグラーズというパブでライブがあるそうで。

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Design Date
2007
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Coronet

活字タイプのスクリプト。デザインされた年代がハッキリしないがおそらく20世紀前半で、あちこちから発売されてるが、一番サンプル画像が良かった(笑)Monotype版を紹介する。多分見たことある人は多いんじゃなかろうか。これとかあと Park Avenue とか。スクリプトではあるもののかなり活字寄りなので、字形が崩れてなくて読みやすく、またさほど堅苦しくもなくて使いやすい。フォーマル用途でも多分大丈夫かなと思う。あまりにも多用されててちょっとつまんない書体だったが、最近は一周回って新鮮じゃないかと思う。どうでもいいがこのスクリプトだけどカリグラフィじゃないタイプのヤツ、なーんて呼びゃいいんだろうね。いっつも悩む。誰か分類名考えてください。

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Design Date
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Lince

Didone タイプのディスプレイ。骨格的には割とスタンダードではあるもののエレメントの形が変わっており、非常に個性的な書体。特に小文字には特徴的なグリフが揃っている。ヘアラインがかなり細く、小さくは使えない。ラグジュアリー感があるので、そういった用途に使えるだろう。セリフタイプとサンセリフタイプがあり、それぞれイタリックもあって4ウェイトずつある。ただいま75%オフセール中。

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Design Date
2015
Designer(s)
Publisher

FF Angie

かっちり目な骨格のフレアセリフ。厳格な雰囲気があり、何となく「高級官僚」という感じがする(個人的な感想)。非常に読みやすい書体で、この辺りはフランスの有名新聞 Le Monde の書体をデザインしたこともある作者の面目躍如というところ。この書体は、1990年にモリサワの書体コンテストで入賞したそうである。5ウェイトあり、Black にはインラインタイプもある。ところでフレアセリフって、セリフかサンセリフかどっちに分類したらいいのだろう。

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Design Date
1994
Publisher

Made for Japan

アメリカにある The Society of Typographic Aficionados (SOTA) によるチャリティフォント。2011年、東日本大震災直後に行われたプロジェクトで、世界中のタイプデザイナーが500以上のグリフを提供し、このフォントを作成。その売上を寄付しようという動きとなった。日本からは小林章さん、大曲都市さんらが参加している。SOTAは世界中で災害が起こる度にこのプロジェクトを行っており、これはその5回目のもの。詳細はこちらを参照

もう5年。まだ5年。それぞれの思いを胸に。今日を生きている事に感謝。
母が大病を患っている今、こんなクサいセリフがやけに染みる。

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Design Date
2011
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Carrosserie

腰の低いディスプレイサンセリフ。と言っても低姿勢という事じゃなく、物理的に重心が低めに設計されている、という事。A や E、R などを見れば判るが、バーの位置が中間地点より下がっており、それが頭でっかちでちょっと可愛らしい。’30年代の看板や書籍の表紙などからインスパイアされたとの事だが、字形はそこまで古臭くなく、どちらかと言えば最近の感じはする。全体的にややコンデンスで、小文字のないオールキャップスな書体である。名前はフランス語で自動車修理業者の意(元は馬車工房の事らしい)。7ウェイト。

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Design Date
2009
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Baker Street

いい感じに古臭いディスプレイ。名前の通り、ロンドンのベイカーストリートにあるパブの看板などにインスパイアされたとある。コンデンスでコントラストの強いローマンで、全体的にちょっと野暮ったい。Windsor などとテイストが似ており、この辺が1900年前後頃の英国スタイルなのだろう。スワッシュの付いたオルタネートやリガチャーが豊富にあり、スタイルはサンプルにあるアップライトと傾いた Oblique、いわゆる袋文字の Inline、アウトラインがラフな Rough がある。あと良く似合うフレームのようなオーナメントが多数。扱いが簡単なようで結構差が出る書体だと思う。腕に自身のある方はどうぞ。

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Design Date
2015
Designer(s)
Publisher

Vicomte FY

結構ゴツゴツしたカッパープレートスクリプト。なめらかで優雅なストロークがウリのカッパープレートにあって、あちこちに角が立っているこいうタイプのスクリプトは珍しい。おかげでちょっとワイルドさが出ており、男性向きでもあるだろう。そのせいか質実剛健、オーナメントやリガチャーもない。オルタネートもわずかに H や f にあるのみ。その分面白みには欠けるが、あれこれ迷わなくて済む分ラクではある(笑)。

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Design Date
2014
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Margarita

モダンローマンの超極太ディスプレイ。このテのウェイトの書体を Fat Face(デブ書体)といい、19世紀後半頃が最盛期だろう。近年はあまり作られなくなっているが、だからこそ今使うと結構目新しいんじゃないかと思う。Bodoni を元にデザインされたファットフェイスで、ソリッドなものとサンプルのようにステムに彫りが入った Luce というバージョンがある。小文字にはリガチャーが多く、また変わった幾何学的なオーナメントが多少。イタリックもあり。名前は Bodoni の妻である Margherita から取ったらしい。ただいま25%オフセール中。

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Design Date
2010
Designer(s)
Publisher

遊びの少ない、能書家ではない普通の人がボールペンで手書きしたようなスクリプト。とは言えかなり丁寧に書かれていて読みやすく、ホントのラフな手書きとは違う。カリグラフィックなスワッシュなどはないがオルタネートは多く、どの文字も6パターンものバリエーションがある。ただし違いはかなり微妙(笑)。リガチャーも多め。手書き感は出したいけど可読性も確保したい、という場合に重宝するだろう。実はこの書体、2009年にアップライト版が出ており、そのイタリックバージョンである。デザインの元になったのは作者自身の手書き文字らしい。1ウェイトのみ。

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Design Date
2015
Publisher