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Tag: #traditional

Grave Ornaments

Grave Ornaments

4年目の3.11。墓前(grave)に捧げる花を。

この日は毎年、New York Timesの254枚のスライドを見返す。3.11から16日間の現地の写真。かなりショッキングな写真もあるのであまりお勧めはしないが、毎年これを見ながら、「まだ何もしてないなぁ」と無力な自分を見つめ続ける。ただいつか役に立ってやろうと心に誓っている。その誓いを新たにする日。黙祷。

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Design Date
2009
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Munc

Munc

以前紹介した Magma という書体のアンシャル版だそうである。アンシャル(Uncial)体とは4~8世紀頃によく使用されていた古い書体で、ラテン語で「1インチの高さ」ぐらいの意味らしい。それぐらいの大きさ(≒2.54cm)で書かれることが多かったからというのがその由来である。元々はカリグラフィーペンで書かれる抑揚のある書体だが、これはステムの太さがすべて同じ程度というサンセリフのテイストを持ったもので、結構かわいらしくて筆者は好きな書体である。4ウェイト。

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Design Date
2005
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Old Earthy

Old Earthy

ウィリアム・モリスの頃のテイストを持つディスプレイ。19世紀中頃の英国で見られたスタイルで、その頃の雰囲気をよく醸し出している。よく似た書体に有名な Windsor があるが、あれよりはややコンデンスでx-ハイトも低く、ディスプレイ向きだろう。あんまり共感してくれる人はいないだろうが、筆者はこの系統は結構スキである。これをパブとかエールのロゴにすると、メチャメチャマッチするだろう。ただいま50%オフセール中。元々が$16しかしないのでたったの$8。

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Design Date
2012
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Ondine

Ondine

なんか年末感のある書体をと思ったが、欧米にとっちゃ年末とはクリスマスであり、それ以外には特にあるワケもないので(笑)、なんか王道感のあるものを紹介しようとしてこれに行き着いた。御大 Adrian Frutiger によるスクリプト。2~3世紀頃に使用されていた Uncial という書体がベースになっていて、一見カジュアルに見えるが、歴史の重みを感じる風格のある書体である。1954年とあるから、Frutiger 26 歳頃の作品だろうか。元はフランスにあった Deberny et Peignot という活字鋳造所から活字で販売されていた書体をデジタル化したもの。

さて、このブログの今年の更新はこれで終了である。数少ない(笑)読者の皆様、ありがとうございました。来年もほそぼそと続けていきますので、よろしくお願いいたします。皆様良いお年を。

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Design Date
1954
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Marcus

Marcus

本日天皇誕生日、英語だと The Emperor’s Birthday らしいので、エンペラーにまつわる書体を。ローマ帝国五賢帝の一人に数えられる、トラヤヌス帝のファーストネームを冠するディスプレイローマン。洋書のタイポグラフィの教科書を開けば、まず最初にこのトラヤヌスの時代に建てられたダキア戦争の戦勝記念柱に刻まれた碑文が登場する。なぜなら、ここに刻まれた書体がすべてのローマン体大文字の基礎となっているからである(実際はこれに匹敵する美しさを持つ碑文は他にもたくさんあるようだが、これが一番使われている字種が多いそうである)。これを参考に作られた書体で代表的なものが Trajan なのだが、これは Adobe 製品を購入すれば自動的に付いてくるのであまり紹介する意味がない。なのでちょっと変わったこの書体を紹介する。碑文の書体はもちろん「のみ」で刻まれたものだが、下書きは平筆でもってされていたとされており、現在カリグラフィーでも最高難度の書体として受け継がれている(ちなみに筆者は2年以上練習してるがまだマトモに書けない)。この平筆で書いた感じをそのまま残した書体である。以前もこのテの書体で Stevens Titling とか紹介したことがあるが、こちらは通常はない小文字が付いている。大文字のプロポーションは大変美しく、小文字もそのテイストをキレイに受け継いでいる。リガチャーも色々あっておもしろい。スモールキャップスもあり。フォーマルな用途に。

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Design Date
2012
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Arabesque Ornaments

Arabesque Ornaments

本日11月第3木曜日はボジョレー・ヌーボー(新酒)の解禁日、という事でなんかしらワインにちなんだものを…と探したが特に見つからなかったので、ブドウのツタなんかをモチーフにしたオーナメントを紹介する(強引?)。20世紀初頭ぐらいまでよく用いられていた装飾活字(字?)である。写真の普及で装飾があまり必要でなくなった事や、そもそも時代が下るにつれ過剰装飾が好まれなくなったりして廃れて行ったが、まぁこんな感じでちゃんとデジタルで残っている。画像は筆者が持っている古い書籍で、1928年にMonotypeが発行したこのオーナメントの作例集である(ちなみに文字部分は確か Fournier だったかな)。Rococo Ornaments と一緒に使用した作例がふんだんに掲載されており、見ているだけで楽しい。今入手できるものとしてはパイインターナショナルの『装飾活字』があるかな。付属のCD-ROMには、フォントではないがEPS画像としてこれらのオーナメント類が入っている。コチラのブログでも条件付きで色々配布している。字が小さくて読みづらいがなかなかおもしろい。

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Design Date
1928?
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Rowton Sans FY

Rowton Sans FY

碑文系のプロポーションを持つサンセリフ。このテでは大変有名なGill Sansの影響があるなぁと思ったら、解説文にちゃんと作者であるEric Gillの本にルーツがあるとある。Gill Sansよりはx-ハイトが若干小さいかな。イタリックはこちらの方がちょっとコリっとした印象があり、手書き感が弱い。現在6ウェイトだが、今後Extra BoldとBlackを加える予定だそうだ。ただいま50%オフセール中。ちなみにGill Sansは、みんなが街中でよく見てる書体である。実はファミマのロゴはGill Sansがベース。
※訂正:Corinthianがベースだそうです。知ったかぶりで恥かいた(笑)。

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Design Date
2014
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Mramor Pro

Mramor Pro

紅白の司会が嵐に決まった本日、嵐が近づく沖縄よりチェコのファウンダリー・Stormの書体を紹介する(嵐だらけ)。コンデンスなディスプレイローマン。碑文系のプロポーションで、平筆で書いたようなシュッとしたエレメントを持つ。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがいくつかあり、またサンプルイメージのようなあまり見ない組み合わせのリガチャーがある。キリル文字もサポート。グリフォンのアイコンがひとつ入っているが、同ファウンダリーのロゴらしい。5ウェイト。

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Design Date
1988–2013
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PF Hellenica Pro

PF Hellenica Pro

ホントは同じファウンダリーの別のフォントを紹介しようと思ったが、同社のサイトにしかなく、紹介しづらいのでこちらを紹介(笑)。紀元前の古いギリシャの粘土板などからヒントを得て制作された書体。素朴で不揃いな形がユニークでおもしろい。小文字はないが、当時は大文字・小文字という区別はない、というか、そもそも別々の書体だった。大文字は大文字だけ、小文字は小文字だけで使っていたもんである。彫って書くかペンで書くかの違いであり、それぞれで書きやすい書体を使っていたのだが、混ぜて使い出したのは15世紀、活版印刷ができてから。似たような書体にSophiaやMacにも入っているHerculanumなどがあるが、これらにも小文字はない。話は逸れたが、このParachuteというファウンダリーは知らなかった。経済の問題ばかりがクローズアップされるギリシャにこんな素晴らしいファウンダリーがあったとは驚き(笑)。サイトもカッコイイ。

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Design Date
2002
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P22 Amelia Jayne

P22 Amelia Jayne

ウィリアム・モリス風のイニシャルと、それに合うローマン。最初にイニシャルから発表され、後になってローマンの方が追加されたという珍しい経緯を持つ。とは言えウェイトもイタリックもなく本文用書体としては厳しいものがあるが、骨格は堂々としていてなかなか良い。スモールキャップスはあるので、ディスプレイ用と割り切ってるのかもしれないが、できればファミリーを拡張してもらいたいもんである。イニシャルには4種類のスタイルあり。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

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