tag: traditional

Loxley

Loxley

ややブラックレター風味のあるディスプレイ。ロビン・フッドの特装版のためにデザインされたものらしい。そのためやや子供向けかなという雰囲気があり、また A の上にあるバーが「ああ英国だなぁ」という感じがして筆者は結構好きな書体である。ブロードペンを使ってデザインしたようで、カリグラフィーっぽいコントラストが出ている点も特徴。以前に紹介した Goudy Thirty と未紹介の Goudy Aries を参考にしたとある。「2010年に作者が亡くなる前に短期間で描かれた」と説明にあるので、ひょっとしたら作者は余命を知りながら急いでデザインしたんじゃないだろうか。そう思うとなんかちょっとしんみりしちゃったりするし、最後のその直前まで仕事をしていた事を羨ましく思ったりもする。ま、これもハロウィン向けに。1ウェイト。

Sachsenwald

Sachsenwald

装飾を省いたブラックレター。以前紹介した Pegasus と同じ Wolpe Collection のひとつ。ブラックレター(ゴシック)というとあちこち飾りが付き、現代とはやや異なる字形と詰めて書く形式から現代人にはかなり読みづらい書体のひとつなのだが、こちらは骨格はブラックレターそのものだが、装飾が極力省かれ、字間も適度に取られた大変実用的な書体となっている。しかもライトウェイトまであって大変使い勝手が良い。ドイツ生まれらしく、ドイツ語で多用される ch や tz のリガチャーもあり。名前のザクセンヴァルトは地名で、ハンブルク近くの森らしい。
それはそうと直ったね MyFonts(笑)。

Ayres Royal

Ayres Royal

鬼のようにデコラティブなイニシャルを持つブラックレター。18世紀英国のカリグラファー、John Ayres の書体を参考にしたとある。この頃の英国では George Shelley や Charles Snell、George Bickham など綺羅星の如き天才たちが腕をふるっており、それぞれの名を冠した書体(Shelley ScriptSnell RoundhandBickham Script など)も開発されているが、この John Ayres もなかなか負けてない。コントラストが強くカウンターの広めなブラックレターで、装飾が大変優雅である。ただ、全文をこのイニシャルで組んだりするとかなり読みづらい(サンプルがすでに読みづらい)ので、そのためか Plus という、大文字に装飾のないフォントがファミリーにある。特に目立たせたいもの以外はこれで組んだ方がいいだろう。作者は他に Royal Bavarian Script という書体も制作しており、イニシャルだけ Ayres Royal で、本文はこちらで組んでみて欲しいと提案している。

FF Madonna

FF Madonna

本日はマドンナの誕生日(1958年)。来年還暦らしい。いや凄いよねって事でこちらを紹介。フォントでは大変珍しい古い書体。カリグラフィーでいうところのアンシャル体(Uncial)で、大文字風のアンシャルと小文字風のハーフ・アンシャルを組み合わせてひとつのフォントとしてある。これは2~3世紀頃に聖書などによく使用されたもので、書体名のマドンナは歌手ではなく原義通りの「聖母マリア」を意味していると思われる。説明文にはブラックレターと書いてあるが、そっちに分類できるんかな…? 大変歴史のある格調高い書体だが、まぁあんまりその辺に囚われずに雰囲気が合えばどんどん使用してもらいたい。

Lapidary Capitals

Lapidary Capitals

本日は数字並びでかなり多くのなんとかの日が制定されてるが、まぁどれも商業的でどうでもいいので無視する。とゆーワケで全然関係ないこちらを。ローマンキャピタル系のサンセリフ。Trajan Sans などと比べると抑揚が弱くプロポーションもあまりかっちりしていなくて、若干カジュアルかなという感じ。字種はスタンダードでやはり小文字はないが、キリル文字がサポートされている。2ウェイトあって、Bold は Regular に比べ結構太め。

Category(s) Sans Serif Design Date 2005
Designer(s) Zoran Kostic Publisher Kostic

MyFontsで購入する

Belda

Belda

ローマンキャピタル系ローマン。平筆を使い、カリグラフィーの手法で書かれデザインされた模様。通常この手の書体は小文字はないが、これにはある。またこれも普通は多めに用意されてるオルタネートも、K や R にあるだけで全然ない。代わりと言ってはなんだがファミリー展開が豊富で、イタリックは当然のことながら、ノーマル幅の他 Ext と Cond があり、またそれぞれに9ウェイトもあって、合計54種となっている。ただいま80%オフとかなり安くなっているほか、ノーマル幅のアップライト Regular だけ無料である。

RRollie

RRollie

ローマンキャピタルベースのフレアセリフ。紀元前15世紀頃のポンペイの碑文を参考に制作したそうな。こういう書体は小文字は省かれがちだがちゃんとあり、こちらはヒューマニストをベースにした模様。x-ハイトが大きめで字間は結構広め。字種は割と多めで、スモールキャップスと、数字はライニングとオールドスタイルが用意され、リガチャーもあまり見ない組み合わせが少し。ウェイトも7つと豊富。イタリックもあり。名前はアルゼンチンのグラフィックデザイナー、Roberto Rollie(2003年没)から取ったらしい。検索したけど探せなかった。有名?

Varna

Varna

可読性の良いブラックレター。なんでも日本ではあまり有名ではないゲームの世界観にインスパイアされたものらしく、「未来のブラックレター」をイメージして制作したそうな。曲線もなく装飾を極力排除しながらも、ブラックレターの雰囲気はよく保たれている。大文字は縦のステムが二重になったオルタネートがあり、そこにまぁちょっと装飾を残したかなという感じ。普通のブラックレターに比べ格段に読みやすいので、この辺の雰囲気は出したいけど読めないのは困る、という時に重宝するだろう。名前のヴァルナはブルガリアの都市の名前で、そのゲームのアートディレクター・Viktor Antonov の出身地だそうである。2ウェイト。

P22 Morris

P22 Morris

本日は William Morris の誕生日(1834–96)。毎年やってるとさすがにネタがないかと思ったが、まだあったので紹介する(笑)。Kelmscott Press でモリスがデザインして使用した書体をフォント化したもの。ゴシックローマンの Golden の方はアウトラインをラフにし、活版印刷の雰囲気をそのまま映し出しているのに対し、ロタンダ風味の Troy のアウトラインはスムースになっている。ほか、イルミネイテッドイニシャルが入った Ornaments がファミリーにあり。

Category(s) Display Design Date 2002
Designer(s) Richard Kegler Publisher P22

MyFontsで購入する

Celtics Modern

Celtics Modern

本日は St. Patrick’s Day。毎年説明してるが、アイルランドの守護聖人・聖パトリックの命日にとんちき騒ぎをするという変わった日である。日本でも徐々に広まりつつあり、都内では今週末ちょいちょいイベントがある模様。詳しくはアイルランド音楽家協会のサイトを参照して欲しい。
てな事は置いといて書体の紹介。7世紀頃からアイルランドで使われだした Insular Majuscule という書体を現代風にアレンジしたもの。元はカリグライフィーペンで書かれており抑揚があるが、こちらは字形はほぼそのままにモノラインのサンセリフとなっており、扱いやすく読みやすくなっている。ちょっと変わった可愛らしいサンセリフ、ぐらいの感じで使えるんじゃなかろうか。3ウェイト。

Category(s) Display Design Date 2006
Designer(s) Ryoichi Tsunekawa Publisher Flat-it

MyFontsで購入する