筆者が独断と偏見で気に入った欧文フォントを(平日はほぼ)毎日1書体ずつ紹介しています

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Apollo

本日はアポロ11号による月面着陸の日(1969年)。てなワケでそのものズバリの名を持つ書体を紹介。Frutiger によるスタンダードなオールドスタイルローマン。拡大してみると結構字幅が広めでどっしりとしているが、本文サイズだと多分これぐらいの方が読みやすいのだろう。名人の作らしく奇をてらった所はないが、ウェストを絞ったステムが伸びやかで均整が取れている。イタリックも美しく、カリグラファーでもあった Frutiger のセンスが活かされている。ウェイトは Regular と SemiBold のみで、SemiBold にはイタリックもないという潔さ。その代わりオールドスタイル数字やスモールキャップスなど、本文用としては申し分なし。購入してもいいが、月額1,800円の Monotype サブスクリプションにも入っているので、そっちの方がお得だろう。

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Design Date
1964
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Karu

可読性の良い本文用ジオメトリックサンセリフ。基本的にはジオメトリックではあるものの、字形がだいぶ調整されてて文字として自然な形になっている。a や g には2階建てが採用されてるが、ジオメトリックらしく1階建てもオルタネートである。Q のテールが離れてるのがカワイイ(くっついてるのもオルタネートである)。また大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがあって、見出しにアクセントを付けることが可能。ウェイトも7つとビッグファミリー。

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Design Date
2017
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Civita

本日アメリカ独立記念日だがもうネタがないのでスルー。ぬちょっとしたオーガニックなローマン。シルエットはモダン寄りだが、セリフは細いものの真っ直ぐな冷たい感じはなく、曲線が多用され、植物的なニュアンスが多分にある。モダンローマンではあるが Regular 以下はさほどコントラストは強くなく、本文用として使ってもチカチカせずに読みやすいと思う。というか本文用だろう。字種はそこが想定されているようで、豊富に用意されている。ウェイトも6つと結構多い。

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Design Date
2012
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Plusquam Sans

コントラストがほとんどないモノラインのヒューマニストサンセリフ。プロポーションはスマートすぎず親しみやすく読みやすい字形である。大文字にはサンプルにあるようにスワッシュオルタネートがある。リガチャーも多少あるかな。数字は各種揃っている。ギリシャ文字もサポート。8ウェイトと大ファミリー。名前の plusquam はラテン語で more than という意味らしい。「凌駕する」と考えていいのかな? ただいま40%オフセール中。

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Design Date
2017
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Ginkgo

太細の差があまりなく、セリフも太くてぼったりしたローマン。スラブセリフにも近いだろうか。説明書きがなーんにもないので取り敢えず見た目だけ。b や q、R などのボウルが閉じておらず明るく、コントラストも弱いので、なんとなくポップな感じがある。でも骨格はあくまで伝統的でスタンダード。特にイタリックにはクラシックな字形が見える。字種もスモールキャップスやオールドスタイル数字など、本文用に必要なグリフは揃えている。作者は初めて発表したこの書体で2009年に TDC で賞を獲ったようである。2ウェイト。名前の意味はイチョウ。

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Design Date
2008
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SST Japanese

Monotype の小林章さんが2013年に開発したソニーの制定書体が、一般販売されました(パチパチパチ!)。これはその和文バージョン。もちろん欧文のみ(ギリシャ・キリル文字含む)のものもあり、他アラビア文字版タイ文字版、特殊なアクセント記号を多用するベトナム語対応版(クオック・グー)もあり、それぞれにファミリー展開が違う。和文と欧文の差は Medium ウェイトとイタリック、モノスペース(Typewriter)がある所。和文の特徴は、筆者の印象としては、両がなを見ると横線がほぼ水平で、目線が横に横に流れる感じがあると思う。横組みに特化してるのかなーという感じがする。あと小さいラベルに詰め込みやすいよう、和文としては珍しい(最近はそうでもない?)コンデンス体がある。ただいま半額セール中。元々和文としては安いかな。

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Design Date
2017
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URW Form

本文用で実用性の高いジオメトリックサンセリフ。名の通り役所の定形様式とかで使えそうな、クセがなく非常に可読性が良い書体である。というぐらいしか特筆すべきこともなく(笑)、超普通である。それだけに大変汎用性は高い。字幅は4種類あり、それぞれにイタリックを持ち、10ウェイトずつあって、計80種という超ビッグファミリー。ただいま半額セール中。

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Design Date
2017
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Fiesole

現代的な本文用ローマン。コントラストが弱くややモノライン気味で、セリフも太め。どちらかというとスラブセリフに近いイメージのローマンだが、x-ハイトが小ぶりでイタリックはスワッシュの付いたオルタネートがあるなどカリグラフィー風味が多分にあり、クラシックな雰囲気はある。オプティカルになっており、本文用の Text、見出し用の Display、キャプション用の Caption がある。Text と Display は2ウェイトしかないが、Caption は5ウェイトある所が変わってる。全体的に字間が広めで軽く読みやすい書体。ただいま50%オフセール中。

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Design Date
2013
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Arazatí

英国風味あふれるヒューマニストサンセリフ。Edward Johnston の書体にインスパイアされ、とあるが、ほぼ Underground まんまかもしんない(笑)。Underground よりはやや小文字が小ぶりで、字幅やカウンターがコンパクトだろうか。アセンダーやディンセンダーも伸び伸びしている。サインよりは本文用を想定していると思われる。字幅は3種類、各8ウェイトとビッグファミリー。モノスペースの Codex というバージョンは無料でダウンロード可能。ただいま90%オフという驚異的なセール中。ぜひ買うべし。名前はジョンストンの出身地であるウルグアイの都市名だそうだ。…え? ウルグアイ出身だったの? ええ?

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Design Date
2017
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RRollie

ローマンキャピタルベースのフレアセリフ。紀元前15世紀頃のポンペイの碑文を参考に制作したそうな。こういう書体は小文字は省かれがちだがちゃんとあり、こちらはヒューマニストをベースにした模様。x-ハイトが大きめで字間は結構広め。字種は割と多めで、スモールキャップスと、数字はライニングとオールドスタイルが用意され、リガチャーもあまり見ない組み合わせが少し。ウェイトも7つと豊富。イタリックもあり。名前はアルゼンチンのグラフィックデザイナー、Roberto Rollie(2003年没)から取ったらしい。検索したけど探せなかった。有名?

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Design Date
2016
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