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Goudy Trajan Pro

Goudy Trajan Pro

皇帝つながりで毎年天皇誕生日近辺には Roman Capital 系の書体を紹介することにしている(この時期じゃなくてもしてるが)ので、こちらを紹介。Goudy もローマンキャピタル作ってるんだねぇと感心する書体。基本的にはそのままだが、Trajan に比べちょっと刺々しいイメージはある。スワッシュオルタネートやリガチャーが結構充実しており、キリル文字やギリシャ文字もサポート。変わってるのが、18世紀風のアラベスクオーナメントが付属している所。時代がだいぶ違うが、うまく使えばマッチするのかな…? どうだろう。3ウェイト。

President

President

本日は日本的には「いい夫婦の日」として有名だが、ケネディ大統領が暗殺された日でもある(1963)。っつーわけで「大統領」の名を持つ書体を紹介。名にふさわしいエングレーブドローマンである。名人アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の手による。元はフランスの Deberny et Peignot という会社のためにデザインされた活字を、Linotype がデジタル化したものである。ほとんどコントラストがなくやや幅広。小文字はなくスモールキャップス。とまぁこのテの書体の特徴そのままで、これといって変わったところはない。ま、そんな感じである。ところでケネディ大統領、暗殺時の年齢は46歳だそうで。筆者と1コ違いというのが驚愕である…こんなおっさんでごめんなさい。

Diploma Script

Diploma Script

優雅なカッパープレートスクリプト。ディプロマというと証書・賞状などの意味なので格式ある感じなのかと思いきや、太いストロークの始点が自然な形をしており、全体的にもやや緊張感ゆるめでゆったりしたデザインである。スワッシュはご多分に漏れず多めに用意されているが、スワッシュライン自体には抑揚がなくモノラインなのがちょっと変わってるだろうか(Ornament というファミリーには抑揚のあるラインが用意されてはいる)。このテの書体にしては可読性が良く、使い勝手が良いだろう。

Dom Loves Mary

Dom Loves Mary

スタンダードなカッパープレートスクリプト。まぁまぁ王道な普通のカッパープレートで、オルタネートはあるもののやや控えめ。代わりにオーナメント類が充実しており、珍しいところで平筆で書かれたローマンキャピタルがファミリーにある。あと単語があらかじめ組まれたグリフがいくつか入った Addons というファミリーもあり。ウェディングなどフォーマルな用途にどうぞ。

Bibliophile Script

Bibliophile Script

優雅なカッパープレートスクリプト。19世紀アメリカのプリンターで「クリスマスカードの父」と呼ばれる Louis Prang の書体を参考にしたとある。ローマンキャピタルの風味も加えたとかあるが、どこらへんがそうなのかは不明(笑)。繊細でタイトな字形で、最近の書体らしくオルタネートがかなりあって、900ほどのグリフがある。2ウェイト。ただいま半額セール中。ちなみに発売元の Studiopos の書体は今気づいたがこのブログで結構紹介しており、スクリプトが得意なようである。

Bank of England

Bank of England

本日は英国では Bank Holiday といって休日らしい。毎年5月と8月の最終月曜日がそうなっているそうだ(プレミアムフライデーとかやるよりこの方が良さそうな気がする)。最初は名の通り銀行だけが休む事にしてたらしいが、銀行が休むなら仕事にならんという事で他の企業も休むことにしたらしい。由来についてはググってくれたまい。でまぁ、こんなにピッタリな書体もないという事でこちらを紹介。2007年に改定された20ポンド紙幣にある書体をベースにしたブラックレター。実際のものはハデなスワッシュが付いているので、それそのままというものではない模様。ドイツのチャンセリー体と、17世紀英国のカリグラファー、John Ayres と George Bickham の筆致を参考にしたとある。1ウェイトしかないが、大文字には優雅なスワッシュオルタネートがある。可読性もよくカッパープレート風味も強いので、招待状などにも使用できるだろう。$20 と価格も安い。

RRollie

RRollie

ローマンキャピタルベースのフレアセリフ。紀元前15世紀頃のポンペイの碑文を参考に制作したそうな。こういう書体は小文字は省かれがちだがちゃんとあり、こちらはヒューマニストをベースにした模様。x-ハイトが大きめで字間は結構広め。字種は割と多めで、スモールキャップスと、数字はライニングとオールドスタイルが用意され、リガチャーもあまり見ない組み合わせが少し。ウェイトも7つと豊富。イタリックもあり。名前はアルゼンチンのグラフィックデザイナー、Roberto Rollie(2003年没)から取ったらしい。検索したけど探せなかった。有名?

Perpetua

Perpetua

本日は英国のタイプデザイナー、Eric Gill の誕生日。私生活ではかなりアバンギャルド(笑)な人だったようだが(詳しくは語らない)、タイポグラフィの世界では大きな功績を残している。彼の書体は大変有名なので特に紹介もしなかったが、ま、せっかくなので。恐らく一番有名なのは Gill Sans だろうが、ローマンの方ではこの書体が最もポピュラーかなと思う。ややコントラストの強いトランジショナルローマン。Gill は碑文彫刻を得意としてたので、大文字にはローマンキャピタルの影響が強く見られる。全体的にクラシックで大変エレガントな書体である。
ちなみに筆者はこの書体をかなり強く覚えている。なぜかと言うと、日本タイポグラフィ協会が発行している機関誌『typographics ti:』の第231号(2003年発行)に掲載されていた印刷史家 Beatrice Warde の This is a Printing Office という詩が、この書体で組まれていたからである。制作者は嘉瑞工房の高岡昌生さん。当然活版印刷であった。大変美しいと思った筆者は、これを定規で1行1行一生懸命測ってまったくマネしてデジタルフォントで制作し、ハガキサイズに縮小してフレームに入れてトイレのタンクの上に飾っていたが、2~3年前のある日タンクの蓋を開けた際に水没させてしまった(笑)。もう10年以上も前に作ったのでデータがもうない。当時は Bitstream のコピー書体だったんで Titling がなかった。ちゃんとしたのを買ってまた作ろうかな。

Category(s) Serif Design Date 1928–35
Designer(s) Eric Gill Publisher Monotype

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Magpie

Magpie

コントラストの弱い本文用正統派オールドスタイルローマン。一見普通なのだが、拡大してみると細部にまで手を抜かずどこかしら手が入っており、単純な線がどこにもない。ボウルは繋がってない所が多い。イタリックはだいぶルネッサンス期っぽくなっており、d などは古いスクリプトの形をしている。字種は豊富で、ヨーロッパ各国をフォローしている他、オーナメント類も少々入っている。2ウェイトしかないが、とにかくとてもデザイン的に安心する書体である。Typekit に入っているので、Adobe CC な人は購入の必要なし。名前は「カササギ」という小鳥の事で、そのグリフが入っている。

Baskerville Original Pro

Baskerville Original Pro

明日1月28日は印刷史に名を残す18世紀英国のプリンター、John Baskerville の誕生日。というわけでトランジショナルローマンの代表格である Baskerville を紹介。いくつかのファウンダリーから様々なバリエーションの Baskerville が出ているが、これが一番出来が良いかなと思う。招待状やディプロマ等で全然使えそうなほど、大変クラシックで堂々としており、さすが Original をうたうだけはある。筆者はオリジナルを知らないが(笑)、まぁそうなんだろう。本文用の 10 とディスプレイ用にウェイトの軽くなった 120 があり、それぞれに3ウェイトずつあり、当時風のオーナメントもグリフの中にある。また恐らく当時はなかったろうが、この書体ではギリシャ文字とキリル文字をサポートしている。じゃあオリジナルちゃうやんとかいうツッコミは野暮。

Category(s) Serif Design Date 2008
Designer(s) Publisher Storm

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