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Australis Pro

Australis Pro

第7回モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト(2002年)の欧文部門金賞受賞作品。A や H のバーや記号類にひゅっとしたカーブがあり、全体的にちょっと怪しげな、バロックやロココ調の雰囲気のある書体である。数字の 0 のアクシスが90度横になっているのがかなり挑戦的。大文字にはオープンフェイスになったオルタネートがある。イタリックはコンデンスであくまで柔らかい。リリースは2012年で、実に10年を費やして制作した力作である。2014年にはイタリックのスワッシュバージョンの Australis Swash も発表している。

Category(s) Serif Design Date 2002–12
Designer(s) Francisco Galvez Publisher Latinotype

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Lovers Pro

Lovers Pro

本日は「恋人の日」らしい。ブラジルのサンパウロでは、この日に恋人同士がフレームに入れた自分の写真を交換し合う日だとか。スマホ全盛のこの時代にまだやってるのかどうかは不明だが、これに日本の全国額縁組合連合会が乗っかったものらしい。
というワケで「恋人たち」という名のスクリプトを。鋭い男性的なカリグラフィックイタリック。カリグラファーはだいたい自分のオリジナルスタイルのイタリックを開発するもので、このイタリックもそうだろう。この作者はやっぱり男性で、ガイドラインを若干無視した、スピード感に溢れるアップライトのイタリックになっている。アセンダーのキュッとしたフックが特徴的。グリフ数は547とそんなに多くはないが、リガチャーが多く、多彩な文字組みを楽しめるだろう。1ウェイト。

Mile High

Mile High

コンデンスでやや刺々しくもオシャレなローマンディスプレイ。細身の上にx-ハイトがキャップハイトの半分程度で、相対的に背が高く見えてエレガント。ステムはややウェストが絞られていて、伸びやかな印象がある。イタリックは a が1階建てになった程度で、ただ傾けただけに見えるのがちょっと残念。せっかくのエレガントさがもったいないと個人的には思う。もう少しやりようがあったんじゃないかなー。4ウェイトあるが、差は微妙。多分サイズによって使い分けるためのものではないかと思う。小さく使う場合は太い方を使用するといいだろう。

Category(s) Serif Design Date 2009
Designer(s) Cecelia Harris Publisher Letters by Wordsworth

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Imperija Roman

Imperija Roman

本日はイタリアでは「共和国記念日」だそうなので、ものすごく帝政だけど(笑)ローマ風味のある書体を紹介。おもしろいリガチャーが多数あるローマンキャピタル系フレアセリフ。この系統の書体は Jupiter など結構あるが、こちらはウェイトが軽くスッキリして現代的な印象が強い。ただあんまり細すぎて、小さく使うとせっかくのちょっとしたセリフが目立たないのがちょっと哀しい所ではある。でも全体的には非常に筆者好みの書体。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。

Category(s) Display Design Date 2016
Designer(s) Lewis McGuffie Publisher Lewis McGuffie Type

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Bank of England

Bank of England

本日は英国では Bank Holiday といって休日らしい。毎年5月と8月の最終月曜日がそうなっているそうだ(プレミアムフライデーとかやるよりこの方が良さそうな気がする)。最初は名の通り銀行だけが休む事にしてたらしいが、銀行が休むなら仕事にならんという事で他の企業も休むことにしたらしい。由来についてはググってくれたまい。でまぁ、こんなにピッタリな書体もないという事でこちらを紹介。2007年に改定された20ポンド紙幣にある書体をベースにしたブラックレター。実際のものはハデなスワッシュが付いているので、それそのままというものではない模様。ドイツのチャンセリー体と、17世紀英国のカリグラファー、John Ayres と George Bickham の筆致を参考にしたとある。1ウェイトしかないが、大文字には優雅なスワッシュオルタネートがある。可読性もよくカッパープレート風味も強いので、招待状などにも使用できるだろう。$20 と価格も安い。

American Calligraphic

American Calligraphic

久しぶりに見たような気がする、正統派カリグラフィーイタリック。3年前に紹介した Dream Script に近いだろうか。スワッシュ等も含めて教科書のお手本に出てくるような真面目な書体である。ウェイトは教科書でよく紹介されてるようなものよりはやや軽めで、傾きも弱い。特に奇をてらった所はないが、ローマンキャピタルもグリフに入っている。ファミリーは多く見えるが、実は Pro 版に入ってるグリフを Std 版に分けただけなので、Illustrator 等異体字切り替え機能を持つアプリケーションを持っている場合は Pro 版ひとつで済む。1ウェイト。ただいま25%オフセール中。

RRollie

RRollie

ローマンキャピタルベースのフレアセリフ。紀元前15世紀頃のポンペイの碑文を参考に制作したそうな。こういう書体は小文字は省かれがちだがちゃんとあり、こちらはヒューマニストをベースにした模様。x-ハイトが大きめで字間は結構広め。字種は割と多めで、スモールキャップスと、数字はライニングとオールドスタイルが用意され、リガチャーもあまり見ない組み合わせが少し。ウェイトも7つと豊富。イタリックもあり。名前はアルゼンチンのグラフィックデザイナー、Roberto Rollie(2003年没)から取ったらしい。検索したけど探せなかった。有名?

FF Carina

FF Carina

ラグジュアリー感あふれる Didone(Didot 風)なディスプレイローマン。かなりコントラストの強いモダンローマンではあるが、ちょっとしたブラケットが残っていたり、セリフがちょっとカーブしていたりと、全体的に粘り気のあるオーガニックな印象がある。リガチャーが結構あるのと、大文字にはカールしたセリフの付いたオルタネートが用意されている。3ウェイトあるがヘアラインの太さはほぼ同じ。キリル文字もサポート。イタリックはなし。ハイブランドの広告などにどうぞ。

Cocotte

Cocotte

アール・ヌーヴォー調のサンセリフディスプレイ。20世紀初頭にちょっと流行ったヤツで、字によってウェストが上下したり、A のバーが2本あったり、o が上付きでアンダーバーが入ったりといった所が特徴。この手の書体は Rennie Mackintosh が有名だが、それに比べて組んだ時の黒みが弱まってヌケが良くなり、現代の雰囲気に合うようアレンジされている。ウェイトも6つあってイタリックもあり、更にはギリシャ文字やキリル文字もサポートされている。ただいま70%オフセール中。

Lunaquête

Lunaquête

クラシックな正統派オールドスタイルローマン。書籍などの本文用を想定して設計されており、とにかくスタンダードで読みやすい。N や M のショルダーにセリフがない所がローマンキャピタルを踏襲しており、好感が持てる(笑)。字種も大変豊富で、「長い s」を持ってたりする。変わってるのが上付き・下付きの小文字がある所。これ何に使うのだろう…。イタリックはこの種としてはやや幅広。一見 n のような形をした、とても古いタイプの w のオルタネートがあるのが個人的に非常に嬉しい。6ウェイト。安売りしてくんないかな…(笑)。