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Category: Serif

ZT Neue Ralewe

ZT Neue Ralewe

ラグジュアリー感あふれるモダンローマンディスプレイ。ヘアラインの細いディスプレイ用途向きのモダンローマンで、イタリックはスタンダードなグリフの他、カッパープレートスクリプトのようなオルタネートがあるのが特徴的。キリル文字もサポートしている他、字幅が5種もあってそれぞれに9ウェイトずつで計90種というかなりのビッグファミリーであり、これだけのクオリティでありながら、パックでなんと $29 という格安書体である。Didot に飽きたら十分選択肢として検討していいだろう。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Adobe Jenson Pro

Adobe Jenson Pro

ヴェネチアンタイプの代表格(といってもあんまり種類はない・笑)。Venetian(ヴェネチア風味の)と呼ばれるタイプのローマンで、特徴としては小さなxハイト、弱めのコントラスト、全体的にカリグラフィー風味があり e のバーが斜め、などがある。15世紀フランスのタイプデザイナー、ニコラ・ジェンソン Nicolas Jenson の書体を元にデジタル化したもので、同様の書体に Centaur などがある。大変シックでクラシカルなので、フォーマルな文書や古典文学などに良いかと思う。オプティカルになっており、本文用の他にキャプション用の Caption、見出し用の Display、小見出し用の Subhead がそれぞれ4ウェイトずつで計32種。個別購入できる他、Adobe Fonts でも利用可。
…しかし「ヴェネチアンタイプのローマン」って変な表現だよね…。

Category(s)
Design Date
1995, 2012
Publisher

Montaigne

Montaigne

本文用途に耐えうるモダンローマン。コントラストがギリギリ本文に耐えられるかどうかではあるが、ブラケットもちょっとあり、若い人ならそんなにチカチカせずに読めるであろう(笑)という書体である。グリフは割りとクラシカルで、特にイタリックはカリグラフィックで美しい。スモールキャップスやオールドスタイル数字もあり、本格的な文字組みに耐えられる。8ウェイト。ただいま40%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2023
Publisher

ITC New Baskerville

ITC New Baskerville

トランジショナルローマンの代表格。18世紀英国のタイプデザイナー、ジョン・バスカーヴィル John Baskerville (1706-1775) の書体を元に制作された。オールドスタイルとモダンの中間の過渡的な(transitional)スタイルのローマンで、オールドスタイルに比べてコントラストが強く、セリフは細くてブラケットが小さい。生まれた英国ではあまりウケが良くなく、アメリカで好まれたようである。この Baskerville も多数のファウンダリーが制作しており、かなりのバリエーションがあるが、この ITC のものが比較的スタンダードらしい。4ウェイト。Adobe Fonts では URW と ParaType の Baskerville が利用可能。ちなみによく「トランジショナル」を「トラディショナル traditional(伝統的な)」と間違える人がいるので注意。

Category(s)
Design Date
1982
Publisher
ITC

Scarlet Jazz

Scarlet Jazz

本日なんか消滅した?っぽいが『ジャズの日』だったらしいのでこちら。変わったリガチャーがおもしろいディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンベースで、見ての通り一部リガチャーがある。ただこういうリガチャーを売りにした書体は数あるが、この書体は一般的な繋ぎ方とちょっと違うところがおもしろい。見本では大文字しかないが小文字もあるのでご安心を。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Trajan Pro 3

Trajan Pro 3

ローマンキャピタルの最高峰(断言)。ローマにあるトラヤヌスの記念柱の根元にある碑文の書体を元に制作されたもの。この碑文の書体こそがすべてのローマン書体の原典であるとされ、ここから何万というローマン書体のバリエーションが生まれたが、Trajan はこの碑文の書体そのものに近い形で制作されている。2000年経ってもこの威風堂々たる雰囲気の人気は衰えず様々な場面で使用されており、特に映画界では重宝されている模様(笑)。1989年に制作されてから二度改定されており、この 3 が最新版。2ウェイトから6ウェイトになり、ギリシャ文字とキリル文字が追加された。個別購入できる他、Adobe Fonts でも配信されている。Adobe Fonts ではカラーフォント版の Trajan Color も利用可。

Category(s)
Design Date
1989, 2014
Publisher

Ponte

Ponte

シックでエレガントなローマンディスプレイ。ハイコントラストの繊細な書体で、シルエットはオールドスタイルだが印象はモダンローマンのそれである。80種以上の個性的なリガチャーがあり、そのまま組んでロゴやポスターの見出しなどで力を発揮するだろう。このテとしてはめずらしくファミリー展開があり、イタリックもあって5ウェイトある。ちなみにこの作者はこういう雰囲気の書体が得意らしい。ファウンダリー名である Silk が代表だろうか。

関係ないけど投稿時点で MyFonts のグリフ確認機能が動作してない。はよ直してくれー。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Adobe Garamond Pro

Adobe Garamond Pro

こちらも先日の Adobe Caslon と並んで超ド定番の本文用ローマン。15世紀フランスのクロード・ギャラモン Claud Garamond (1480–1561) のアップライトとロベール・グランジョン Robert Granjon (1513–89) のイタリックを元に制作された。どっしりした Caslon に比べ繊細でエレガントな印象が強い。特にイタリックはスワッシュオルタネートなどもあり、その辺のスクリプトにも負けない美しさを誇っている。こちらもやはり Caslon や Bodoni などと同様に多数のバリエーションがあるので、比べてみるのも面白いだろう。ちなみに名前は違うが、Sabon もギャラモンの書体を元に制作されている。反対に、ちっともギャラモンと関係ないのに Garamond を名乗る書体もあったりする(笑)。Adobe Garamond も個別購入できるほか、Adobe Fonts で配信されている。3ウェイト。

Category(s)
Design Date
1989, 2012
Publisher

Adobe Caslon Pro

Adobe Caslon Pro

超絶定番のローマン書体。18世紀英国で活躍したウィリアム・キャスロン William Caslon (1692–1766) の書体を元に制作された本文用書体である。Caslon の書体を元に制作されたフォントは多数のファウンダリーから出ているが、恐らくこれが最もスタンダードだろう。まあ Adobe のアプリケーションに付属していた、というのが一番大きいかもしれないが(笑)。活字は20世紀初頭まで使われており、その頃は「迷ったら Caslon で組め」とまで言われていたそうである。これは今でも生きていて、特にこだわりがなければこれで組んでおけば文句は言われないだろう。これは本文用サイズの活字を元に作成されているためコントラストが弱いが、見出し用のコントラストが強いものは別の作者により Big Caslon として制作されている。1990年にデジタル化され、2012年に字種が増えて Pro となった。個別購入できる他、Adobe Fonts で利用可能。

Category(s)
Design Date
1990, 2012
Designer(s)
Publisher

Bauer Bodoni

Bauer Bodoni

Didot と並んでモダンローマンの代表格。18世紀イタリアの印刷業者でタイプデザイナーのジャンバティスタ・ボドニ Giambattista Bodoni (1740-1813) のデザインした代表的な書体をデジタル化したもの。とはいえ、まんまコピーな訳ではない。フォントには Caslon や Garamond など過去の偉大なタイプデザイナーの名が付いたものが多くあるが、それらは彼らの作った書体の完全コピーではなく、復刻に携わった者の解釈やクセなどが反映されており、オリジナルとは異なっていることがほとんどである。中でもこの Bauer Bodoni は出来が良いとされているらしい。Bauer とはかつてドイツにあったバウアー活字鋳造所のことで、ここが作った Bodoni 活字を元にデジタル化されている。レギュラー幅はイタリックがあって4ウェイトあり、コンデンス幅はイタリックなしで2ウェイト。

Bodoni は Linotype や Monotype の他にも多数のファウンダリーから発売されており、かなりの数のバリエーションがある。初心者には正直間違い探しぐらいの違いでしかないだろうが(笑)、それぞれ見比べてみるのもおもしろいだろう。

ちなみに Bodoni が出版した自社?の見本帳がタッシェンより復刻されている。興味のある方はどうぞ。
→ Giambattista Bodoni: The Complete Manual of Typography

あとイタリアのパルマにはボドニ美術館がある。

Category(s)
Design Date
1991
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

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