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ITC Golden Cockerel Initials & Ornaments

ITC Golden Cockerel Initials & Ornaments

ゴールデンウィーク真っ只中という事でGoldenな書体を(笑)。20世紀初頭に活躍し、PerpetuaやGill Sansなど数多くの名作を残した英国のタイプデザイナー、Eric Gillのデザイン。中でもこれはマイナーな方である(笑)。Initialsの名の通り大文字しかないが、代わりに小文字のグリフにはオーナメント類が割り当てられている。少々ヴィクトリア趣味の強い書体で使用するシチュエーションを選ぶとは思うが、まぁおもしろいんじゃなかろうか。あまりいいサンプル画像がなく、詳細は販売サイトなどで確認して欲しい。名前の通りGolden Cockerelという書体のファミリーのひとつなのだが、なぜかこれだけパックに含まれないので、単体で紹介する。こけこっこ。

Aviano

Aviano

銅板系ローマン。一時期ウチの事務所のロゴに使用していた書体である。銅板系(カッパープレート)というと優雅なスクリプトを思い浮かべるだろうが、Copperplate GothicやEscorialなどに代表されるように、サンセリフやローマンなども色々ある。見分け方は…うーん。まぁどことなく「銅板系かな」という雰囲気がある(笑)。こういう書体はフォーマルなもの、例えばパーティの招待状や名刺などに小さく使うのがオシャレとされており、看板などに使うのはあまり品がないのではないかと思う。Fonts.comではEngraves 1 VolumeEngravers 2 Volumeとして銅板系書体をセットにして売っているので、これらの見本を見て「あーこういうのが銅板系ね」と何となく把握して欲しい。

このAvianoはセリフやステムに多数のバリエーションを持っている。シチュエーションに合わせて使い分けてもおもしろいだろう。

English Engravers Roman

English Engravers Roman

名前の通り、英国内の古い碑文にインスパイアされたローマン。格調高く非常に美しい。もう何の説明も必要ない。ただただ見て欲しい。qのオルタネートに大文字の形を持っているのが特徴。イタリックにはEric Gillの影響が見て取れる。テーラーのショーウィンドウなんかに小さくこれで店名を書いてあれば、なんかもうそれだけで入店をはばかられるねよね(はばかっちゃイケナイけど)。3ウェイト。

Category(s) Serif Design Date 2011
Designer(s) Robbie Smith Publisher Smith Hands

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Gist

Gist

「要旨・要点」という名のインラインが入った(意味がダブる…)スラブセリフディスプレイ。アップライトとイタリックがあるが、ネーミングからするとどうもイタリックの方がレギュラーという位置づけのようである。双方にスワッシュのあるオルタネートが入っているが、そちらがよく活きるのがイタリックなのだろう。インライン部分にも彩色できるように、それぞれのライン幅で作られた書体もファミリーにある。5ウェイト。投稿時点では50%オフセール中。

Cyan

Cyan

これも碑文系と言えば碑文系かな。というワケで、かなり私好みの書体。x-ハイトが大きめな小文字が揃っており、イタリックやウェイトの充実もあって、十分本文用として耐えうる設計になっている。ボウルの所々が欠いてあるため風通しが良くなっており、そのお陰で名の通り涼やかで上品な雰囲気がある。葉山に避暑に来るご令嬢のようだ(行ったことないけど)。これからの季節、初夏にかけてよくマッチする書体じゃなかろーか。

Category(s) Serif Design Date 2006
Designer(s) Robbie de Villiers Publisher Wilton Foundry

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Delgado

Delgado

これもTypodarium本日の書体(笑)。一応言い訳をすると発表当初からキレイな書体だなーと目をつけてはいた。かなり細身のディスプレイローマン。大変エレガントで上品な書体である。大きく使うと古い映画のタイトルのようだ。サンプルではオーナメントがあるように見えるが、実はない(笑)。作者がロシア人のため、ラテン文字のみならずキリル文字も入っている。両方共リガチャーが豊富で、キリル文字のはあまり目にする機会がないと思うので参考になるだろう。ウェイトやイタリックなどのファミリーはないが、サンセリフ版がある。

Maestro

Maestro

昨日某デパートのイタリアンフェアに行ったのでイタリアンな書体を(笑)。男性的で力強いカリグラフィックイタリック。見ての通りオルタネートが非常に豊富で、スワッシュやフローリッシュが死ぬほど入っている。使用の際はついついやり過ぎてゴテゴテになりがちなので、控えめにするのがコツだろう。ファミリーが異様に分かれているように見えるが、実はオルタネートがTrueTypeフォーマット用に分かれているだけ。OpenTypeフォーマットのPro版には全部入っているので、Illustratorなどの異体字切り替え機能があるアプリで使うなら、これひとつで事は済む。ウェイトは2種。

Diotima Classic

Diotima Classic

筆者の大好きな書体のひとつ。Hermann Zapfさんの奥さん、Gudrun Zapf von Hesseさんデザインの古い書体を、小林章さんが改刻しファミリーを増やして2009年に新しくDiotima Classicとして発表したもの(新しいのにクラシックとはこれいかに)。元々は(Classicでいう)Lightウェイトしかなかったが、3ウェイト増やして4ウェイト8種となった。カウンターが広めでステムに程よい抑揚があり、どことなく女性らしさを感じる優しい書体である。小林さん著『フォントのふしぎ』pp.82–3に看板での使用例を紹介してるが、これがホントに良い。手元に同書がある方はぜひご確認を。同じGudrunさんデザインのAriadoneSmaragdとよくマッチするので、合わせて使ってみてはいかが。実はこれだいぶ前に買ったんだけど、ファイルがどっか行ってしまった…とほほ。

Duktus

Duktus

日めくりフォントカレンダーTypodariumの本日の書体なので紹介(笑)。一応スクリプトに分類してるが、こういうのってどう分類したら良いのやら。普通のイタリックとスクリプトの中間のような書体である。’40年代のスタイルと解説されている通り、このような書体は昔は結構あった。私の好きな古い活字書体にTraftonというのがあって、これに似てるなぁと思ったらちゃんとこれも参考にしたとある。活字では難しかったスワッシュがいっぱい入っており、より表現力が豊かになっている。3ウェイトで、ほか字幅の狭いCondensedがある。カジュアルな結婚式の招待状などに。そういえば今の筆者の名刺でもこのタイプのフォント使ってるなぁ…。

Sigmund Freud Typeface

Sigmund Freud Typeface

精神分析学の権威・フロイトの筆致をフォント化したスクリプト。クラウドファンディングのKickstarterで資金を集めて開発したらしく、ウィーンやロンドンのフロイト博物館などに通って調査したそうだ。#1から#4はそれぞれ異なる字形を収めたもので、Proはスペリングによりこの4種から自動で字形を選んでくれる。ドイツには非常に独特な筆記体(Kurrent)があって、フロイトはそれも用いていたようで、それもフォント化されている。デザインがどうとかいうより、その行動力と調査力に頭が下がる書体である。

Category(s) Script Design Date 2013
Designer(s) Harald Geisler Publisher Harald Geisler

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