筆者が独断と偏見で気に入った欧文フォントを(平日はほぼ)毎日1書体ずつ紹介しています

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2018年人気記事ランキング公開

Picadilly

英国産ぽいサンセリフ(作者はポーランド在住の模様)。Eric Gill や Edward Johnston のデザインの影響が見て取れる。具体的には、大文字に碑文の影響が強く、各字幅に結構差がある所や、M の中央がベースラインに着かない、R のレッグが放物線状、i や j のドットがダイヤ型をしているなどなど。ステムが重なる所に鋭い切れ込みが入っているのが大きな特徴。このため書籍の本文とかは向かないが、プロポーション的にはまぁまぁスタンダードな書体である。ウェイトは10種と豊富だが、Bold より上はあんまり差を感じない(笑)。名前は c が1コ足りないが、恐らくロンドンのピカデリー・サーカスから。ただいま80%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)
Publisher

Halis Grotesque

ジオメトリック過ぎないジオメトリックサンセリフ。この種としては、筆者が見た中ではかなり出来がいい書体だと思う。幾何学をベースにしながら、文字として自然な形になるよう調整されている。特に S は Futura などと比べて欲しい。B が頭でっかちなのと、a と g に1階建てと2階建ての両方のグリフを持っているのが特徴。数字はライニングとオールドスタイル2種あり。ファミリーは全部で32種とあるが、スモールキャップスはオルタネートではなく別ファミリーにカウントされてるので、実質16種8ウェイトである。別バージョンに Halis Rounded があり、パッと見違いがないように見えるが、よくよく見るとカドがほんの少し丸くなっている。大きく使った時に刺々しさが軽減されるだろう。Halis Grotesque/Rounded 共にただいま90%オフでたったの$19。この質のいいフォントを買うなら今。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Grottel

ヒューマニストでもジオメトリックでもないサンセリフ。Helvetica タイプとでも言えるだろうか、まぁ一般的なサンセリフである。縦のステムにくりっとした打ち込みがある字形が数種あるのと、g が2階建て、e のバーが斜めになっているのが大きな特徴。字種はヨーロッパ全般をカバーできるのと、リガチャーが結構豊富にある。5ウェイト。イタリックはなし。セールもなし(笑)。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)

Blue Island

やや刺々しい鋭い感じのするディスプレイ。見ての通り、字の一部が欠いてあるのが大きな特徴。多くの字のセリフが横に鋭く突き出しており、それが隣の文字とうまく繋がるようにデザインされていて、一見するとリガチャーに見えるようになっている。可読性にはやや難があり、ちょっと古めなデジタルチックな風味があるが、何となく筆者は好きな書体。作者は結構たくさんの書体を発表しているが、あまり他のサイトでは見ることができない。もっと見たい方は作者のサイトへ

Category(s)
Design Date
1999
Designer(s)
Publisher

Pompeian Cursive

以前に紹介した Duktus のような、スクリプトのようなスクリプトでないようなディスプレイ。1文字1文字は手書き感が強くスクリプトのようだが、前後の文字と繋がる部分はない。x-ハイトは小さく、優雅さとぎこちなさの両方を持つ可愛らしい書体である。r と t にちょっとしたスワッシュのあるオルタネートがある他は、特にオルタネートはない(残念)。Bernhard Tango とか、こういう書体って結構あるので、なんか分類上の名前欲しいよね。この書体は作者が雑誌「アイデア」へオズワルド・クーパー(Cooper Black などの作者)に関する記事を寄稿した時に、その調査過程で見つけたものだという。その記事読んだし、その時の参考文献である The Book of Oz Cooper も持ってるが、見つかんないな…後で探そう。

Category(s)
Design Date
2010
Publisher

Panton

2日続けて似たようなサンセリフだが、ちょっと変わった特徴を持っていたので紹介する。ジオメトリック気味でカウンターとx-ハイトが大きく、まぁ最近よくあるサンセリフなのだが、変わってるのがアイコン。AからDまで4種類あって、それぞれ50種類ほどアイコンが入っているが、それぞれにアウトラインのみと塗りつぶしたタイプがあり、またそれぞれに2ウェイトあるというおもしろいファミリー展開をしている。どうでもいいがブタの貯金箱のアイコンがあって、あれって万国共通なんだろうか…。名前は世界的に有名なカラーチップのメーカーとは関係ない模様(笑)。書体の方は9ウェイトある。ただいま90%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2014
Publisher

Brisko Sans

ややエキスパンデッドなサンセリフ。縦のステムに打ち込みおよびハライがちょろっと傾いて付いてるのが大きな特徴。a のボウルが横長の楕円な所と、g の2段めが開いてる所がなんか筆者好み。5ウェイトあって、Bold と Bold Italic はフリーでダウンロード可能。ほか Display が別にあって、こちらは字形がかなり違う。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)
Publisher

Frost

’50~’60年代のサイン(看板)ペインティングのスタイルを踏襲したスクリプト。平筆でひゅっと書いたようなスクリプトで、字幅がタイトで傾きはほとんどない。言うまでもなくスワッシュとリガチャーが豊富。特にリガチャーはかなりの種類がある。3ウェイトあって、ほか、日本で言うブロック体があり、こちらは小文字はなくスモールキャップス。あとオーナメントと、文字の下地に使えるバナー類があり。ただいま35%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher
嘉瑞工房 / グラフィック社 / 2012年

本日MyFontsが何やらトラブルなようでまともに使えないので書籍を紹介。東京は新宿の片隅で、今も活版印刷の文化を守り続けている小さな印刷所・嘉瑞工房所蔵の欧文見本帳を紹介した本。今では入手困難な貴重なコレクションの数々が楽しめる。毎日なんとはなしにパラパラめくることを習慣づけると、多分欧文組版に対する目が養われると思う(ヘンな欧文組版をしてしまう最大の原因は「見慣れてない」事にある)。後半で紹介されてる冊子は今でも海外の古書店で出回っていたりするが、だいたい$1,000超えである。これだけでもそのレア度が判るであろう。日本で欧文タイポグラフィの勉強をしていると必ず名前の上がるこの印刷所は、えー…すみません詳しくは嘉瑞工房のサイトか『ローマ字印刷研究』をご覧下さい(笑)。

Mr Darcy

ヴィクトリア調のデコラティブなローマンディスプレイ。見ての通りセリフに魚の尻尾のような食い込みがあり、たったそれだけなのだが、それがちょっとおばさん趣味な(笑)感じを醸し出している。小文字はなくスモールキャップス。いくつかの字には字形が違うオルタネートが入っていて、色々とバリエーションが楽しめる。スワッシュはほとんどない。まぁこれにスワッシュまで付けるとちょっと鬱陶しくなるだろうな…。5ウェイトあって、Regular はなんと無料でダウンロード可能。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher