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Category: Serif

Abiding Love

Abiding Love

繊細なモダンスクリプトとローマンのデュオ。スクリプトの方はいわゆるカッパープレートのモダンスタイルで、大文字と小文字の差が大きく、x-ハイトも小さくてアセンダーやディセンダーは伸びやかではあるが、ベースラインはほぼ揃っており、さほどバウンシーな感じはしない。全体的に細身ながらほんのりコントラストがあり、エレガントである。リガチャーは100種以上、スワッシュオルタネートもある。ローマンの方は大文字のみでこちらはコントラストが強く、モダンローマンのスタイルに近い。スクリプトは2ウェイト。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)

Guyot

Guyot

本日はアンネ・フランク Annelies Marie Frank の誕生日(1929)。生誕90年の本日、Liebe Kitty(親愛なるキティへ)という本がドイツで出版された。アンネは日記帳の事を「キティ」と呼んでいたそうで、中身はよくは判らないが(笑)、まあ関連本らしい。デザインを担当したのが Erik Spiekermann さんだそうで、本文に使用した書体がこの Guyot らしい。16世紀フランスのパンチカッター、François Guyot の書体から起こしたものだそうだ。ややコントラストが強めで字幅が狭いオランダ風味の本文用書体で、オプティカルになっており、Text、Headline、Press の3つのタイプがある。Press はさらに1、2、3に分かれており、想定してるのか不明だが、名前の通り新聞等のあまり品質の良くない紙への印刷に適してるのかもしれない。詳しく見比べてみて欲しい。2018年にTDCで受賞している。

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Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Americana

Americana

トランプ大統領が来日中という事でこちらの古い書体を。いくつかのファウンダリーから出ているが、字種の多いURW版を紹介する。フレアセリフっぽいぬよっとした大きなセリフを持つローマン。コントラストが強めで、x-ハイトとカウンターがかなり大きいのが特徴。骨格はなんとなくジオメトリックっぽいが、ステムの中程が細く、端に行くに連れて太めになり、オーガニックな雰囲気も持っている。イタリックもややカリグラフィック。説明にはアメリカ建国200周年に向けて制作されたとあるが、元にしたのは19世紀フランスの書体だとか。2ウェイト。

Category(s)
Design Date
1966
Designer(s)
Publisher
URW

LP Saturnia

LP Saturnia

本日は日本のローマ字社が定めた「ローマ字の日」だそうな。というワケでローマンキャピタル系をと思ったが、目ぼしいものは大体紹介し尽くしてしまっていて(笑)ちと困る…。数少ないストックからこちら。やや字幅が細めでピッチがほぼ揃っているローマンキャピタル系セリフ。スタンダードで優雅な骨格をしていて、見ての通り大文字は字幅が大体一定で、多分組みやすい書体だと思う。小文字やイタリックもある所が親切かな。アップライトは Bold もある。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)
Publisher
URW

FS Brabo

FS Brabo

正統派オールドスタイルローマン。ブラジルで生まれベルギーでオランダ人に学びロンドンで働くデザイナーがデザインしたらしい。アントワープにあるプランタン・モレトゥス印刷博物館に収蔵されている印刷物からスケッチを起こしデザインしたとの事。スタンダードでクラシックな骨格ながら、アウトラインは現代的にスッキリしていて読みやすく整理されている。イタリックにはスワッシュオルタネートもあって大変優雅。Std と Pro があって、Pro の方はギリシャ文字とキリル文字もサポートしている。6ウェイト。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Quinn

Quinn

オランダ風味のあるくさび形のセリフを持った本文用モダンローマン。本文用の Text と見出し用の Display に分かれており、サンプルは Display でかなりコントラストが強いが、Text の方はレギュラーに近いウェイトはコントラストもごく弱めで、小さく長文を組んでも可読性は良好。ひょっとしたらモダンローマンとも呼べないかもしれないぐらい。Display の方はちょっと個性的なグリフも見え、ブランドロゴなどにもちょっと引っかかりがあって良いと思う。Text は5つ、Display は7つのウェイトがある。

Category(s)
Design Date
2013–9
Designer(s)
Publisher

Canto

Canto

本日は紅茶でおなじみのトーマス・リプトン Sir Thomas Johnstone Lipton の誕生日(1848)。というワケで同じ名前のタイプデザイナーの書体を紹介。平筆によりデザインされた非常に美しいローマンキャピタル系のセリフ書体。ひと目見て「達人だな」と判るカリグラフィーの名手のようで、筆者が見た中でもトップクラス。通常このテの書体に小文字はないが、よく似合うヒューマニスト系の小文字が付いている。イタリックは完全にカリグラフィーのそれ。ただコネクションや派手なスワッシュなどはなく、活字っぽくしてある。フィルというかスタイルというか、バリエーションが4種あって、通常の活字然としたレギュラーとブロードペンで書いたようなアウトラインの Pen、平筆タイプの Brush と、それがかすれた Brush Open がある。それぞれに4ウェイトずつで計32種。
ちなみに紅茶王リプトンは「売る」方の才能に非常に長けた天才で、その手腕で様々な広告プロモーションを行い店を大きくした。例えば今では定番になっているクーポン券は、彼の発明とされている。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)

Eloquence

Eloquence

名前がエロい(笑)正統派オールドスタイルローマン。ルネッサンス期の書体を元にしているとあり、その通り往時の雰囲気を持ったクラシカルで大変エレガントなローマンである。当時のものよりはx-ハイトを大きく、c や e などの開口部を開くなどして可読性を向上させている。オルタネートもあり、A のバーが波打ってたり、K や R のレッグが伸びたりしている。リガチャーも50以上。数字やアクセント記号も十分揃っており、総グリフ数は900を超える。当然ながらイタリックもあり。7ウェイト。元々パックで3万しないというこのテとしては大変安い上、ただいま66%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Antique

Antique

ラグジュアリーでフェミニンなディスプレイローマン。カウンターは大きめながら野暮ったさはなく、セリフも小さく控えめで上品で、化粧品や宝飾品などのロゴによく使用されてそうな雰囲気を持った書体である。4ウェイトあるが、細いステムはそのままで、太い部分だけ変化しており、重いウェイトほどコントラストが強くなる。が、あくまでも上品。とても筆者好みの書体である。イタリックもあり。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Leo

Leo

本日『シーサーの日』らしいのでこちら。可読性の良い現代的なオールドスタイル(?)ローマン。セリフがちょっと太めでブラケットがなく、セリフも反るのではなく膨らんでいるのが特徴的。なんとなく Gerald Unger 氏の作る書体に似ており、オランダ風味がする気がするのは筆者だけだろうか。本文用に設計されており、スモールキャップスはもちろん、各種アクセント記号や数字類も網羅し、グリフ数は700を超える。クラシックな指差し矢印アイコン ☞(英語では index, manicule, printer’s fist などと呼ぶらしい)が数種ある。6ウェイト。ちなみに「シーサー」は抑揚をつけずフラットに発音するのが正しい。「シー↑サー↓」と発音するのはとても変なので直すように。

Category(s)
Design Date
2015
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
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