Category: Blackletter

Albrecht Fraktur

Albrecht Fraktur

本日はドイツの芸術家、アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer の誕生日(1471)。文字好きには例のローマンキャピタルを幾何学的に解析した図で有名だが、フラクトゥール fraktur でもやってたらしい。その図面は見つからなかったが、それを元にフォント化したものがこちらだそうである。フラクトゥールというと、ゴシックの中でもカーブの多い柔らかい印象のはずだが、これは見事に直線だらけである。カーブしてる部分も手書きの自然な感じはなく、ちょっと不自然。この辺が幾何学なのかもしれない。ワインよりはビールのラベルかなという感じ。

1456 Gutenberg B42 Pro

1456 Gutenberg B42 Pro

本日はかのヨハネス・グーテンベルク  Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg の命日(1468年。ちなみに誕生日は判っていない)という事でこちらを。活字活版印刷術を使って印刷された最初の書物、『四十二行聖書』に使用された書体をデジタル化したもので、名前の B42 とはこの聖書の通称 42-lines Bible を略したもの。通称の通り、主に1ページ42行で印刷された書物(40行のページもあるそうな)である。当時のカリグラフィーブラックレターを再現したもので、多用されていたリガチャーもこのフォントには含まれている(全部かどうかは不明)。ちなみにこの聖書、羊皮紙に印刷された完本は4冊しか現存しておらず、その内1冊は慶応大学が所蔵しており、これはアジア唯一のものだそうな(あと全部欧米)。

Category(s) Blackletter Design Date 2010
Designer(s) Johann Gutenberg Publisher GLC

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Beckinslade

Beckinslade

ヴィクトリア調の繊細で華美なブラックレター。見ての通りドハデな装飾が施された書体で、可読性などほとんど考えられていないが、まぁクリスマスの時期には華やかでよろしいかと。字種がスタンダードな分、値段はかなりお安めでお買い得。サンプルに間抜け引用符が使用されてるのには目をつぶってください(笑)。本来のシングルクォートにも装飾があり、これには結構びっくりである。それは見てのお楽しみ。

Blaq

Blaq

本日は Black Friday。前日11月第4木曜日がアメリカでは Thanksgiving Day(感謝祭)で、その翌日の金曜はモノが売れに売れてどの店も黒字になることからこう名付けられた。去年辺りから日本でも便乗商法が目立ち、何の感謝もしてないのにそこだけ乗っかるというオトナの嫌らしさが鼻につくが、同じく何の関係もないヨーロッパでもかなり便乗してるようなので(笑)まぁどこも一緒よねと感じである。
ていうワケで発音はブラックなこの書体を紹介。ゲーム・アニメ界隈が喜びそうなデコラティブなブラックレター。19世紀のタイプデザイナー、Henry W. Troy という人のデザインした Trojan Text という書体がベースになっているとのこと。繊細で植物的なオーナメントでハデに装飾されており、ブラックレターではあるものの、カリグラフィーの手法ではとても書けそうにない。元の書体には小文字や数字もあるようだがこちらにはないので、イニシャルとしてぐらいしか使い道がない所が残念。ただいま30%オフセール中。

Category(s) Blackletter, Display Design Date 2012
Designer(s) Publisher Resistenza

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Sachsenwald

Sachsenwald

装飾を省いたブラックレター。以前紹介した Pegasus と同じ Wolpe Collection のひとつ。ブラックレター(ゴシック)というとあちこち飾りが付き、現代とはやや異なる字形と詰めて書く形式から現代人にはかなり読みづらい書体のひとつなのだが、こちらは骨格はブラックレターそのものだが、装飾が極力省かれ、字間も適度に取られた大変実用的な書体となっている。しかもライトウェイトまであって大変使い勝手が良い。ドイツ生まれらしく、ドイツ語で多用される ch や tz のリガチャーもあり。名前のザクセンヴァルトは地名で、ハンブルク近くの森らしい。
それはそうと直ったね MyFonts(笑)。

Mariage

Mariage

先日、秋篠宮夫妻のご息女・眞子様と小室圭さんが婚約の内定を発表された。twitter にも書いたが「婚約の内定」ってなんだろね…結婚の内定の事を婚約というのでは…。という疑問は拭えないがおめでたいのでフランス語で「結婚」の名を持つ書体を紹介。19世紀ヴィクトリア風のブラックレター。20世紀初頭にアメリカでデザインされたもののデジタル版である。まぁよくあるものでこれと言った特徴はないが、Linotype 版とは違いこちらの URW++ 版は、活版印刷のシルエットを再現したエッジがギザギザの Antique というバージョンがある。慣れないと読みづらいが、格調高いので名前の通り結婚式の招待状などにも。ちなみにフランス料理の世界でマリアージュと言えば、「料理とワインの相性」の事を言う。

Ayres Royal

Ayres Royal

鬼のようにデコラティブなイニシャルを持つブラックレター。18世紀英国のカリグラファー、John Ayres の書体を参考にしたとある。この頃の英国では George Shelley や Charles Snell、George Bickham など綺羅星の如き天才たちが腕をふるっており、それぞれの名を冠した書体(Shelley ScriptSnell RoundhandBickham Script など)も開発されているが、この John Ayres もなかなか負けてない。コントラストが強くカウンターの広めなブラックレターで、装飾が大変優雅である。ただ、全文をこのイニシャルで組んだりするとかなり読みづらい(サンプルがすでに読みづらい)ので、そのためか Plus という、大文字に装飾のないフォントがファミリーにある。特に目立たせたいもの以外はこれで組んだ方がいいだろう。作者は他に Royal Bavarian Script という書体も制作しており、イニシャルだけ Ayres Royal で、本文はこちらで組んでみて欲しいと提案している。

Bank of England

Bank of England

本日は英国では Bank Holiday といって休日らしい。毎年5月と8月の最終月曜日がそうなっているそうだ(プレミアムフライデーとかやるよりこの方が良さそうな気がする)。最初は名の通り銀行だけが休む事にしてたらしいが、銀行が休むなら仕事にならんという事で他の企業も休むことにしたらしい。由来についてはググってくれたまい。でまぁ、こんなにピッタリな書体もないという事でこちらを紹介。2007年に改定された20ポンド紙幣にある書体をベースにしたブラックレター。実際のものはハデなスワッシュが付いているので、それそのままというものではない模様。ドイツのチャンセリー体と、17世紀英国のカリグラファー、John Ayres と George Bickham の筆致を参考にしたとある。1ウェイトしかないが、大文字には優雅なスワッシュオルタネートがある。可読性もよくカッパープレート風味も強いので、招待状などにも使用できるだろう。$20 と価格も安い。

Varna

Varna

可読性の良いブラックレター。なんでも日本ではあまり有名ではないゲームの世界観にインスパイアされたものらしく、「未来のブラックレター」をイメージして制作したそうな。曲線もなく装飾を極力排除しながらも、ブラックレターの雰囲気はよく保たれている。大文字は縦のステムが二重になったオルタネートがあり、そこにまぁちょっと装飾を残したかなという感じ。普通のブラックレターに比べ格段に読みやすいので、この辺の雰囲気は出したいけど読めないのは困る、という時に重宝するだろう。名前のヴァルナはブルガリアの都市の名前で、そのゲームのアートディレクター・Viktor Antonov の出身地だそうである。2ウェイト。

Giureska

Giureska

通常では読みにくいブラックレターを、サンセリフ風味を加味して現代的かつ実用レベルまで持っていった書体。ブラックレターの雰囲気を保ちつつ、可読性もかなり良好なおもしろい書体である。挑戦的なのがイタリックで、ただ傾けただけのデザインではないのが凄い所。いやいやブラックレターでイタリックてと思いきや、まぁまぁなんとかイタリックっぽくはなっているので、興味ある方は販売サイトへ。ウェイトは Regular のほかは Bold と Dark というのがある。それとは別に、レギュラーウェイトひとつのみだが、Uncial もファミリーにある。こういう試みは好きだなぁ。どんどんやって欲しい。