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Search Word: Adrian Frutiger

Pompeijana

Pompeijana

本日は35歳という若さで急死したK-1選手、アンディ・フグ(Andy Hug)の誕生日(1964年)。フグと言えば踵落とし(axe kick)だが何にもヒットしないので(笑)、出身のスイスにちなみ、同じスイス出身のアドリアン・フルティガーの書体を紹介。折角なので全然知られてないこちらを。カリグラフィーで言うところのラスティック・キャピタル(Rustic Capitals)という書体をフォント化したもの。需要がほとんどないのか、滅多にフォント化されることのない書体で、非常にレアである。1世紀頃からある非常に古い書体で、細長いプロポーションと強いコントラストが特徴。ブロードペンで書く時はペン先をほとんど垂直に立てる事が多いので、人差し指と中指の間にペンを持つと書きやすかったりするという、書き方さえも珍しい書体である。このフォントにはやや本体とは異質なボーダーフォントが付いている。

Category(s) Script Design Date 1992
Designer(s) Adrian Frutiger Publisher Linotype

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Apollo

Apollo

本日はアポロ11号による月面着陸の日(1969年)。てなワケでそのものズバリの名を持つ書体を紹介。Frutiger によるスタンダードなオールドスタイルローマン。拡大してみると結構字幅が広めでどっしりとしているが、本文サイズだと多分これぐらいの方が読みやすいのだろう。名人の作らしく奇をてらった所はないが、ウェストを絞ったステムが伸びやかで均整が取れている。イタリックも美しく、カリグラファーでもあった Frutiger のセンスが活かされている。ウェイトは Regular と SemiBold のみで、SemiBold にはイタリックもないという潔さ。その代わりオールドスタイル数字やスモールキャップスなど、本文用としては申し分なし。購入してもいいが、月額1,800円の Monotype サブスクリプションにも入っているので、そっちの方がお得だろう。

Category(s) Serif Design Date 1964
Designer(s) Adrian Frutiger Publisher Monotype

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Univers Next

Univers Next

9月12日、タイプデザイン界の巨匠、Adrian Frutiger アドリアン・フルティガー氏が亡くなられた。享年87。6月に Hermann Zapf ヘルマン・ツァップ氏が亡くなられてから3ヶ月、今年は2大巨頭が相次いで亡くなられるという忘れられない年となった。
 フルティガー氏は数多くの書体をデザインされたが、もっとも有名なのはこの Univers だろう。この書体は皆さんご存知の通り、初めてナンバーシステムが導入された(*)書体である。55というのをレギュラー・アップライトとし、10の位をウェイト、1の位の奇数が字幅、偶数をそのイタリックとしてシステム的に体系化してファミリー展開を行った。2010年に改定されたこの Univers Next では数字が3桁になり、100の位がウェイト、10の位が字幅、1の位の0がアップライト、1がイタリックとなっている。ファミリーも71と増えており、他、セリフの付いたモノスペース版の Typewriter とアラビア文字バージョンも作られている。フルティガー氏は亡くなられたが、氏の書体は今も世界中で使われており、その内のいくつかはまた改定されてファミリーを増やすかもしれない。氏が生み出したその宇宙(Univers)はまだまだ限りなく広がり続けていくだろう。今頃はツァップ氏と何を語り合っておられるだろうか。それを想像すると何となく微笑ましく感じさえする。ご冥福をお祈りいたします。

*ナンバーシステムはこれが初ではないという指摘をいただいたので訂正します。

Amster

Amster

ちょっと変わったエレガントなローマン。ブラケットが直線的で、Adrian Frutiger の Meridien にやや似ている。ストロークの接続部分が離れている部分が多く、それが風通しを良くして涼やかな印象がある。イタリックはやや刺々しいが、涼やかさは失われていないように思う。変わっているのが、人や獣のイラストが入ったヴァーサル(飾りつきの大文字)がファミリーにある事。古文書よろしく、ドロップキャップスで使用すると面白いだろう。字種が豊富で組版には困らない。以前もPampaTypeの書体は紹介したことがあるが、これもアルゼンチンらしくウェイト名はスペイン語。ただいま40%オフセール中。

Category(s) Serif Design Date 2015
Designer(s) Francisco Galvez Publisher PampaType

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Ondine

Ondine

なんか年末感のある書体をと思ったが、欧米にとっちゃ年末とはクリスマスであり、それ以外には特にあるワケもないので(笑)、なんか王道感のあるものを紹介しようとしてこれに行き着いた。御大 Adrian Frutiger によるスクリプト。2~3世紀頃に使用されていた Uncial という書体がベースになっていて、一見カジュアルに見えるが、歴史の重みを感じる風格のある書体である。1954年とあるから、Frutiger 26 歳頃の作品だろうか。元はフランスにあった Deberny et Peignot という活字鋳造所から活字で販売されていた書体をデジタル化したもの。

さて、このブログの今年の更新はこれで終了である。数少ない(笑)読者の皆様、ありがとうございました。来年もほそぼそと続けていきますので、よろしくお願いいたします。皆様良いお年を。