6月はジューン・ブライド。って事で、ちょっと優雅なスクリプトを多めに紹介したいと思う。と言いながらいきなり変わりダネ、昔ドイツで使われていた「カレント」と呼ばれる筆記体である。非常に独特な字形を多く持っていて他国の人にはかなり読みづらく、そのためか1941年にヒトラーが学校で教えることを禁止したらしい。このフォントはスペンサリアン風味を持っていて美しいので、使ってみてはいかがだろう。「これ使っても読めねーよ!」という人には、Easy という普通の字形バージョンもあるのでそっちをどうぞ。両方を打ち比べてどれがどんな字形になっているか調べるのもオツ。
ちなみにホントは kurrentschrift だと思うが、このフォントの名前はなぜか c が抜けている。版権対策かなんかかな…。
Archive: June 2016
本日はマリリン・モンローの誕生日だそうである。という事で古い映画のタイトルに使われそうなローマンを紹介(強引)。かなりクラシカルなコンデンスローマン。昔ロンドンにあった Stevens, Shanks & Sons というファウンダリーが1865年頃に制作した Antique 5 という書体をデジタル化したもの。5という数字がシャネルのNo.5ともカブってて、これもマリリン・モンローにかかってるよね!(さらに強引)スラブセリフに近いスタイルだが、コントラストは強めに取られている。レギュラー1つのみなのが残念。できればこれに合うイタリックも欲しいなー。