Font for the Day

Selected by Fumitaka Miyazato

筆者の独断と偏見で気に入った欧文フォントを、やや毎日1書体紹介していく。
たまに関連本とかサイトとかも紹介するかもっていう、
基本の定まらないゆるふわ愛され系ブログ。

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Flower Sketch

Flower Sketch

本日沖縄は慰霊の日。第二次大戦時、沖縄方面総司令・牛島中将が自決し、沖縄戦が集結した日である。また昨夜、闘病中だった小林麻央さんが他界された。すべての思いを込めて花束を。作者は日本人の林田奈津子さん。

Category(s) Symbols Design Date 2010
Designer(s) Natsuko Hayashida Publisher Okaycat

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Ginkgo

Ginkgo

太細の差があまりなく、セリフも太くてぼったりしたローマン。スラブセリフにも近いだろうか。説明書きがなーんにもないので取り敢えず見た目だけ。b や q、R などのボウルが閉じておらず明るく、コントラストも弱いので、なんとなくポップな感じがある。でも骨格はあくまで伝統的でスタンダード。特にイタリックにはクラシックな字形が見える。字種もスモールキャップスやオールドスタイル数字など、本文用に必要なグリフは揃えている。作者は初めて発表したこの書体で2009年に TDC で賞を獲ったようである。2ウェイト。名前の意味はイチョウ。

Category(s) Serif Design Date 2008
Designer(s) Alex Rütten Publisher Linotype

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Solstice

Solstice

今年は本日が夏至(summer solstice)。北半球では今日が最も日照時間が長くなり、これからが夏だというのに日は短くなっていく。おもしろいよねー。という事でその名を持つ書体を紹介。スクリプトでも何でもない、ただの手書き書体です(笑)。はい。字形は手書きにしてもランダムで、まぁカワイイかな。ややコンデンス気味。リガチャーが少しある。ちなみに夏至は毎年固定されてはおらず、2015年は22日であった。豆知識。

Nutmeg

Nutmeg

コロコロしたジオメトリックサンセリフ。正円ベースになっており、丸い字形はもちろん、そうでないものもそれに合わせて字幅を設定しており、また字間も広めで、全体的にかなり幅を取る書体である(笑)。縦のステムはただ真っ直ぐではなくセリフっぽく曲がっているものが多いのが特徴。カンマ(と同形の約物)がちょっと変わった形をしている。字種は結構多く、丸数字もある。レギュラーと Headline があり、Headline の方は v や y などが直線ではなくカーブした字形になっている。それぞれ9ウェイトとビッグファミリー。そういやウチの調味料置き場にナツメグがあるのだが、母はこんなもん使う料理作ってたかな? 覚えてない(笑)。

Category(s) Sans Serif Design Date 2017
Designer(s) Salvador Rodríguez Publisher W Foundry

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Imbue FT

Imbue FT

コンデンスなモダンローマンディスプレイ。Empire のモダンローマン版とでも言えばいいだろうか。とにかく字幅が極端に細い Didone である。Q のテールが変わってるぐらいしか特徴がないかと思いきや、スワッシュの付いたオルタネートが結構あり、またその付き方がかなり変わってる。左右反転した字形などもあり、なかなか挑戦的な書体。イタリックはなし。5ウェイト。名前の意味は「(意見などを)吹き込む・染める」らしい。あんま聞いたことない単語…。

Category(s) Display, Serif Design Date 2017
Designer(s) Tyler Finck Publisher Tyler Finck

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Pipetton

Pipetton

アメリカン風味のあるレタリングスクリプトとサンセリフのミクスドファミリー。ビールやメジャーリーグのロゴのような筆感のあるスクリプトで、スワッシュオルタネートがあるのはお約束。あまり字種は多くないが、それでも遊べるだろう。代わりと言ってはなんだがこれにマッチする大文字のみのサンセリフもファミリーにある。作者がインドネシア人という事もあるだろうか、字によってはちょっと字形が逸脱しすぎててそれと判別しづらいものがあるが、ま、大目に見て欲しい(笑)。3,000円もしないお安めなフォントで気軽に使えるだろう。

SST Japanese

SST Japanese

Monotype の小林章さんが2013年に開発したソニーの制定書体が、一般販売されました(パチパチパチ!)。これはその和文バージョン。もちろん欧文のみ(ギリシャ・キリル文字含む)のものもあり、他アラビア文字版タイ文字版、特殊なアクセント記号を多用するベトナム語対応版(クオック・グー)もあり、それぞれにファミリー展開が違う。和文と欧文の差は Medium ウェイトとイタリック、モノスペース(Typewriter)がある所。和文の特徴は、筆者の印象としては、両がなを見ると横線がほぼ水平で、目線が横に横に流れる感じがあると思う。横組みに特化してるのかなーという感じがする。あと小さいラベルに詰め込みやすいよう、和文としては珍しい(最近はそうでもない?)コンデンス体がある。ただいま半額セール中。元々和文としては安いかな。

Category(s) Sans Serif Design Date 2017
Designer(s) Akira Kobayashi Publisher Monotype

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Australis Pro

Australis Pro

第7回モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト(2002年)の欧文部門金賞受賞作品。A や H のバーや記号類にひゅっとしたカーブがあり、全体的にちょっと怪しげな、バロックやロココ調の雰囲気のある書体である。数字の 0 のアクシスが90度横になっているのがかなり挑戦的。大文字にはオープンフェイスになったオルタネートがある。イタリックはコンデンスであくまで柔らかい。リリースは2012年で、実に10年を費やして制作した力作である。2014年にはイタリックのスワッシュバージョンの Australis Swash も発表している。

Category(s) Serif Design Date 2002–12
Designer(s) Francisco Galvez Publisher Latinotype

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Lovers Pro

Lovers Pro

本日は「恋人の日」らしい。ブラジルのサンパウロでは、この日に恋人同士がフレームに入れた自分の写真を交換し合う日だとか。スマホ全盛のこの時代にまだやってるのかどうかは不明だが、これに日本の全国額縁組合連合会が乗っかったものらしい。
というワケで「恋人たち」という名のスクリプトを。鋭い男性的なカリグラフィックイタリック。カリグラファーはだいたい自分のオリジナルスタイルのイタリックを開発するもので、このイタリックもそうだろう。この作者はやっぱり男性で、ガイドラインを若干無視した、スピード感に溢れるアップライトのイタリックになっている。アセンダーのキュッとしたフックが特徴的。グリフ数は547とそんなに多くはないが、リガチャーが多く、多彩な文字組みを楽しめるだろう。1ウェイト。

Tuff

Tuff

本日は「ロックの日」だが、御大 Sumner Stone の誕生日でもある。ロックの日にストーンさんの誕生日てどんだけ~(古い)。というワケでストーンさんの書体を紹介。にゅよっとしたヒューマニストサンセリフ。以前に紹介した Magma を元に、紀元前4世紀ギリシャのティモテオスという人の筆致を参考に制作したとある。ステムの端が丸く膨らんでおり、大げさに言えば綿棒で文字を作ったかのよう。これも以前に紹介した Schoiffer Sans に似てるだろうか。プロポーションはさすがというか、非常に均整が取れていて美しい。イタリックはアップライトに比べ、ややウェイトが軽いだろうか。優しい雰囲気なので、子供向けとかに。まさにそれ用途に Tuff School というバージョンもある。3ウェイト。

Category(s) Sans Serif Design Date 2008
Designer(s) Sumner Stone Publisher Stone Type Foundry

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