筆者が独断と偏見で気に入った欧文フォントを(平日はほぼ)毎日1書体ずつ紹介しています

Nami

本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)。で、小林章さんとの共作であり、あまり紹介されることもないこちらを紹介。軽くて大変かわいらしいヒューマニストサンセリフ。ちょっと古代の粘土板風味もあって、素朴で、可読性はかなり良好。元は’80年代にフルティガー氏がスケッチして書体化していなかったものを、2000年代に入って小林さんと一緒にデジタル化したものである。という事で、日本語の『波』という名前がついている。3ウェイト。イタリックはなし。

Category(s)
Design Date
2006
Publisher

Lippy

本日は『キスの日』。1946年、日本初のキスシーンが登場する映画『はたちの青春』が封切られた日だそうだ。というワケでこちらの書体を紹介。リップスティックで字を書いた雰囲気を再現したディスプレイである。何種類か見つかったが、これが一番字形がよかった気がするのでこれを選んだ次第である。一回ではかすれてしまったため、重ねて書き足したようなストロークも再現されており、なかなかリアル。見方によっちゃクレヨンだが(笑)、まあ結果同じにはなるのでしょうがない。バっスっルームに~ルージュの伝言~♪

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher

Sherlock Script

本日は推理小説の『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者として知られるアーサー・コナン・ドイル Sir Arthur Ignatius Conan Doyle の誕生日(1859)。というワケでそれをイメージして作られたと思しき書体を紹介。緩めなポインテッドニブスクリプト。と言っても最近のゆるゆるカッパープレートではなく、つけペンが日常的に使用されていた時代の手書き文字に近い。一応スワッシュオルタネートもあるが、能書家が書いたような優雅なものではなく、多分ワザとではあると思うが、シロウトがちょっと頑張ってみた感が強い(笑)。他、指紋や手形、血痕などのグリフが入った Stuff というファミリーがあり。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher
タイポグラフィ編集部 / グラフィック社 / 2018年

年2回発行されているタイポグラフィ専門誌の第13号。今号は「事典」として扱える事を目的として構成されており、時事ネタはなく、タイポグラフィに関する情報全般を揃えた保存版となっている。和欧双方取り揃えており、それらの組版に関する情報や用語集、書体見本帳などなど盛りだくさん。毎号買ってなくても、今号だけは手元に置いといて損はないだろう。

Angeletta

勢いはあるもののさほど暴れてはいないブラッシュスクリプト。傾きがやや強いがコントラストは統制が取れており、スワッシュやフローリッシュはごくごく控えめ。900ものグリフはあるがオルタネートはさほどなく、大半はアクセント記号やリガチャーに取られている。名前は小さな天使で、ハデさは抑えめではあるが、全体的にはやや男性的かなという感じ。作者は30年のカリグラフィーのキャリアを持ち、カード専門メーカー Hallmark Cards などで腕を磨いたとの事。1ウェイト。Monotype サブスクリプションにも入っている。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Rion

エレガントなディスプレイモダンローマン。ややコンデンスでx-ハイトも少々低めなので、背の高い印象がある。ヘアラインはあくまで細く、小さなエレメントにポインテッドニブで書いたようなカリグラフィー的エッセンスが入っているのもオシャレ。ただディセンダーが短いので、そこがちょっと残念かな。もう少しスペースを取った方がよりエレガントさが増すような気がする。イタリックもあって6ウェイトとバリエーションも豊富だが、ヘアラインはとにかく細いので本文用としては向かない。あくまでディスプレイだろう。ただいま80%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)

Jack and Rose

ラフながらもかわいらしいシグネチャースクリプト。抑揚のないペンスクリプトで、ベースラインをあまり気にせず、上下の振り幅の大きいストロークで書かれている。傾きはなくアップライト。オルタネートはないが、リガチャーが13ほどとちょろっとあり。名前は偶然かどうかは知らないが、映画『タイタニック』の主人公たちの名前がそれである。ちなみに Jack Rose というカクテルもある。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Ico Weather

本日は水銀温度計を発明し、華氏に名を残すガブリエル・ファーレンハイト Daniel Gabriel Fahrenheit の誕生日(1686)で「温度計の日」だそうな。てなワケで天気アイコンフォントを紹介。今っぽいスタイルのアイコンでややかわいらしいかなという感じ。2スタイルあって、例えば太陽の光などが鋭く尖ったものと丸くなったものとある。後者の方が最近はよく使われるかな。ちなみに華氏(°F)による温度表記は、現在ではアメリカ、ジャマイカ、イギリスぐらいでしか使用されていない。他は日本でもお馴染みの摂氏(°C)である。アメリカやイギリスはいまだにヤード・ポンド法でもあるし、単位に対するヤツらの抵抗力のハンパなさは何なんですかね…不便だと思うがなぁ。

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher

Girasol

ガーリーでカーリーなアップライトスクリプト。ロンドタイプに近いスクリプトでぐりんぐりんにカールしており、スワッシュの先にはティアドロップのターミナルが付いているのが特徴的。この作者の書体としてはオルタネートは少なめ。その代わり(かどうかは判らないが)、細いインラインがハイライトのように入った Shine と、影のみの Shade というタイプがある。
この書体、実は原案は作者の母親だそうで、土木技師で数学の先生だった(とあるがどういうこと?)母親は10年前のある日、息子の仕事に興味を持ったらしく、息子の本棚からカリグラフィーの本を数冊持って行き、数週間後にこのスケッチを見せてきたそうだ。カリグラフィーの常識にとらわれないデザインに驚いた息子はそれを取っておき、10年経って整理しフォント化した。なんだか微笑ましいエピソードである。名前はスペイン語でヒマワリの意。今週末は母の日。皆さん、家の太陽でありヒマワリであるお母さんを大事にね。私も仏壇にカーネーションを添えようと思う。

Category(s)
Design Date
2008–18
Publisher

Qualion

ちょっぴりヒューマニストに寄ったジオメトリックサンセリフ。Q のテールが長くくりんとしてるのが特徴的。字幅がやや広めで a や g に2階建てがあり、基本ジオメトリックでもそれだけで結構ヒューマニストに見えるのが不思議。イタリックはさらにオーガニックで手書き感がある。字種がかなり豊富で1000以上あり、アップライトにもスワッシュオルタネートやリガチャーがある。ウェイトも15種とビッグファミリー。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher