Font for the Day

Selected by Fumitaka Miyazato

筆者の独断と偏見で気に入った欧文フォントを、やや毎日1書体紹介していく。
たまに関連本とかサイトとかも紹介するかもっていう、
基本の定まらないゆるふわ愛され系ブログ。

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WildFire

WildFire

名前の豪快さとは裏腹に可愛らしい丸ゴシック。先端が丸いだけではなく、あらゆるコーナーにRが取られており、アルファベットのビスケットのような印象の書体である。大文字のみで、スワッシュの付いたオルタネートも一部の文字にしかなく、アクセント記号は皆無。括弧類もまったくなくて総グリフ数75という潔い書体である。完全にロゴ用途に特化してると言っていいだろう。もちろんその分$19と安くはある。ワイルドだろ~?(古い)

Category(s) Display Design Date 2015
Designer(s) Publisher RetroSupply Co.

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TT Bells

TT Bells

カーブの一部が直線になっているのが特徴的なローマン。ちょっと見た目がゴキゴキしており、イタリックは特に違和感があるが、骨格は割りとスタンダードなので読みやすくはあると思う。カリグラフィー用のブロードペンでデザインしたような記述があるが、これ書けるか…? やれると思う人はちょっと挑戦してみて欲しい。ロシア産らしくキリル文字もサポートしている。PDFの見本帳もあり。5ウェイト。ただいま40%オフセール中。

Category(s) Serif Design Date 2016
Designer(s) Ivan Gladkikh,
TypeType Team
Publisher TypeType

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Lovingly Friends

Lovingly Friends

手書き風ながらもちゃんとレタリングされているミクスドファミリー。アップライトのモダンカッパープレートスクリプトとサンセリフ、それとセリフの3種あって、それぞれに影やアウトライン、フィルなどがあるが、MyFonts が最近調子悪くてきちんと見本を表示しないので(笑)、詳しいことはPDFで見本が配布されているのでそちらを。サンセリフはややフレアセリフ気味。サンセリフとセリフはややぼったりしているかなという感じで、全体的にはやや緩めながら、完全にラフではなくちゃんとコントロールされている。ただいま80%オフセール中と大変オトク。

Marseille

Marseille

アール・デコ調のディスプレイ。軽いウェイトのジオメトリックサンセリフで、大変可愛らしい書体。半円の幅を調整せずそのまま使用しているので、字によって字幅が結構異なるが、それがそのままアクセントになっていておもしろいだろう。オルタネートはほとんどないが、アクセント記号はまぁまぁフォローしており、200言語に対応しているとある。作例に「サボン・ド・マルセイユ」とあり、そういう有名な石鹸があるが、これ別に商標ではない模様。フランスのマルセイユ地方の伝統的な製法によって作られた石鹸の事らしい。ちなみに作者の Louise Fili はアメリカのグラフィックデザイナーで、タイポグラフィに関する本を多数出版している。

Thillends

Thillends

(多分)平筆によるブラッシュスクリプト。幅広の平筆を用いてデザインされたようで、どっしりとしていてコントラストが強く、また筆のかすれまで表現されている。字形は意外と大人しく、大文字にはオルタネートがまったくない。小文字にちょっとスワッシュの付いたものとリガチャーがある。元々が割とインパクトがあるので、それで派手なスワッシュまで付いたらやり過ぎと思ったのかもしれない。Swash というファミリーがあるが、これはスワッシュラインのみなので、下線として使うほか、うまく文字とコンバインすればそれっぽくなるだろう。1ウェイトのみ。

Space Colony

Space Colony

本日は宇宙の日。’92年、毛利衛さんがアメリカのスペースシャトル・エンデバーで宇宙へ飛び立った日だそうなのでこちらを紹介。昭和SFを思わせるレトロなディスプレイ。幅広のジオメトリックで字形は余分な所を極力省いており、角は大きめにRが取られている。なんで昔は「未来」っていうとこういう書体が用いられたのだろう。不思議である。作者は Yasashii と同じ方。6ウェイト。

Category(s) Display Design Date 2012
Designer(s) Ryoichi Tsunekawa Publisher Flat-it

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Trade Gothic Next

Trade Gothic Next

本日は9.11。あれから16年とか何も中身が変わってない自分にちょっと目を背けたくなる年月が経っておりますが(笑)、あの悲劇を忘れないために世界貿易センタービル、World Trade Center の名にちなんでこちらの書体を紹介。1948年に制作されたややコンデンスなネオグロテスク。これといったクセもなく大変読みやすいため、かなり広く利用されている。こちらは2008年に小林章さん主導でリファインされたバージョンで、元のものとは細部が異なっている。どこが異なっているかは調べてくれ(手抜き)。一部記号類の形を変えたほか、字種やウェイトを増やしたとのこと。今から買うならこちらだが、Monotype サブスクリプションに入っているのでそちらを利用した方がいいだろう。

Rival Sans

Rival Sans

スタンダードで読みやすい現代的なヒューマニストサンセリフ。イマドキの書体としてはややx-ハイトが小さいだろうか、そのためややシュッとしていてエレガントさも多少ある。J がベースラインより下がっているのも大変よろしい。何で「ライバル」なんて名前なのかは知らないが、他のスタンダードな本文用サンセリフに割って入りたい意図があるのかも知れないし、その実力(?)は十分ありそうな感じである。8ウェイト。ただいま85%オフセール中で3,000円程度。

Pompeijana

Pompeijana

本日は35歳という若さで急死したK-1選手、アンディ・フグ(Andy Hug)の誕生日(1964年)。フグと言えば踵落とし(axe kick)だが何にもヒットしないので(笑)、出身のスイスにちなみ、同じスイス出身のアドリアン・フルティガーの書体を紹介。折角なので全然知られてないこちらを。カリグラフィーで言うところのラスティック・キャピタル(Rustic Capitals)という書体をフォント化したもの。需要がほとんどないのか、滅多にフォント化されることのない書体で、非常にレアである。1世紀頃からある非常に古い書体で、細長いプロポーションと強いコントラストが特徴。ブロードペンで書く時はペン先をほとんど垂直に立てる事が多いので、人差し指と中指の間にペンを持つと書きやすかったりするという、書き方さえも珍しい書体である。このフォントにはやや本体とは異質なボーダーフォントが付いている。

Category(s) Script Design Date 1992
Designer(s) Adrian Frutiger Publisher Linotype

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Kuro

Kuro

本日「黒の日」だそうなのでこちらを。カウンターが広く可読性の良い(ちっとも黒くない)サンセリフ。ジオメトリックをベースにしながらそれにこだわることなく、かなりの調整が施されている。b や p などボウルとステムがくっついてる字などは、ステム部分をばっさり切り落として直線にしているのが特徴的。アセンダーも小さいがディセンダーはさらに極端に短く、行間をあまり取る必要がない。読みやすいかはともかく、詰めて組むことが可能になっている。8ウェイトあるが、イタリックはレギュラーウェイトのみ。

Category(s) Sans Serif Design Date 2011
Designer(s) Jonathan Hill Publisher The Northern Block Ltd

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