Font for the Day

Selected by Fumitaka Miyazato

筆者の独断と偏見で気に入った欧文フォントを、やや毎日1書体紹介していく。
たまに関連本とかサイトとかも紹介するかもっていう、
基本の定まらないゆるふわ愛され系ブログ。

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Cider

Cider

本日は 328 で三ツ矢の日だそうな。という事でサイダーの名を持つ書体を紹介。作者本人がとあるサイダーのロゴを作ったそうで、それを書体化したものらしい。欧米ではサイダー(シードル)とは発泡性のリンゴ酒の事で、ビールのように気軽に飲めるお酒らしく、その雰囲気がよく出ている。なぜか日本では無色透明のノンアルコール炭酸飲料の事になっているが、なぜそうなったかは不明。1ウェイト。

Category(s) Script Design Date 2010
Designer(s) Tomi Haaparanta Publisher Suomi

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Rosina

Rosina

アール・デコ風味のある頭でっかちで可愛らしいサンセリフディスプレイ。基本的にはジオメトリックのサンセリフだが、大文字のウェストが低く設定されており、そのため頭のでかい2等身キャラのような愛らしい雰囲気が出ている。ただ可愛らしいだけではなくエレガントさも兼ね備えた良い書体である。5ウェイトでイタリックはない。ただいま80%オフセール中。

P22 Morris

P22 Morris

本日は William Morris の誕生日(1834–96)。毎年やってるとさすがにネタがないかと思ったが、まだあったので紹介する(笑)。Kelmscott Press でモリスがデザインして使用した書体をフォント化したもの。ゴシックローマンの Golden の方はアウトラインをラフにし、活版印刷の雰囲気をそのまま映し出しているのに対し、ロタンダ風味の Troy のアウトラインはスムースになっている。ほか、イルミネイテッドイニシャルが入った Ornaments がファミリーにあり。

Category(s) Display Design Date 2002
Designer(s) Richard Kegler Publisher P22

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GHEA Narek

GHEA Narek

本日は写植の発明者にしてモリサワの創業者、森澤信夫の誕生日(1901)だそうな。袂を分かった石井茂吉の写研とは違い、DTP に対してフォントを開放してくれたので、我々は今、高品質な和文フォントを豊富に使用することができる。ありがたやありがたや。写研もそうしてくれないかなーというのはデザイナーの長年の希望なのだが、なぜだかその気配はまったくない。哀しい。

さて本日紹介する書体は、モリサワが開催している「タイプデザインコンペティション」の2014年のファン投票欧文部門2位の書体…の元になった書体である。受賞作はこれの Display というバージョンでちょっとにゅよっと柔らかくなったものだが、まだフォント化はされていないようなのでこちらを紹介。ステムに太細の差があるモダンなサンセリフ。ややジオメトリック風味もあるだろうか。10ウェイトあって、軽い方は非常にエレガントで化粧品のパッケージなどにそのまま使えると思う。アルメニア人がデザインしただけあって、アルメニア文字、キリル文字、ギリシャ文字もサポート。

Bemis

Bemis

ソリッドなディスプレイローマン。Bemis(ビーマス)という企業がシアトルに建てた古いビルにあった看板の書体にインスパイアを受けたシアトルパシフィック大学の学生(当時)が、これをフォント化したもの。このビルは現在アーティストたちのアトリエとして利用されているようで、そのサイトもある。ストロークが直線的で各字の幅にあまり差がなく、これがやや機械的でソリッドな印象を生んでいる。クラシックな感じがしながらもヨーロッパの香りがせず、いかにもアメリカンな雰囲気がある。カッコイイ書体だと思う。小文字はなしでスモールキャップス。1ウェイト。

Mon Amour Script

Mon Amour Script

ガーリーでかなり派手な装飾の付いたカリグラフィースクリプト。見ての通りくりんくりんのスワッシュがこれでもかと入ったスクリプトで、可読性よりも装飾に重きをおいたスタイルとなっている。華やかさの演出には持ってこいだろう。字種は Pro 版で385と意外にも少ないが、これは制作年がまだ OpenType が一般的に広まる前だったからだと思われる。1ウェイト。名前はフランス語で「私の愛する人」の意。

Celtics Modern

Celtics Modern

本日は St. Patrick’s Day。毎年説明してるが、アイルランドの守護聖人・聖パトリックの命日にとんちき騒ぎをするという変わった日である。日本でも徐々に広まりつつあり、都内では今週末ちょいちょいイベントがある模様。詳しくはアイルランド音楽家協会のサイトを参照して欲しい。
てな事は置いといて書体の紹介。7世紀頃からアイルランドで使われだした Insular Majuscule という書体を現代風にアレンジしたもの。元はカリグライフィーペンで書かれており抑揚があるが、こちらは字形はほぼそのままにモノラインのサンセリフとなっており、扱いやすく読みやすくなっている。ちょっと変わった可愛らしいサンセリフ、ぐらいの感じで使えるんじゃなかろうか。3ウェイト。

Category(s) Display Design Date 2006
Designer(s) Ryoichi Tsunekawa Publisher Flat-it

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Playball Pro

Playball Pro

連日盛り上がってる World Baseball Classic。壮行試合もパッとせず、大谷もオコエもいない侍ジャパンにほとんど期待してなかったのだが、大方の戦前の予想を大幅に覆し、なんと開幕6連勝の快進撃。優勝まであと2勝というところまで来たので、今更ながらこの書体を紹介。メジャーリーグ感あふれるレタリングスクリプト。メジャーのスクリプトは、語尾の文字から左に流れる不自然なアンダーライン(笑)が特徴的だが、これが再現できるようになっている。1ウェイトしかないが、多分十分であろう。ただいま50%オフセール中。
それではTBSの中継でおなじみのこの曲をどうぞ。MV が死ぬほどダサくて笑えます。リリースは1983年。時代を感じさせますなぁ…

Category(s) Script Design Date 2011
Designer(s) Rob Leuschke Publisher TypeSETit

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Oxford

Oxford

本日は靴の記念日だそうで。というワケで紳士靴の基本、「内羽根式」を意味する「オックスフォード」の名を持つ書体を紹介。基本はカリグラフィースタイルだが、スクリプトと活字のイタリックの中間のような変わった書体である。コネクションはなく字はひとつひとつ独立しており、スワッシュなどもほとんどない。あくまでペンで手書きした活字っぽくなっている、おもしろい書体である。1ウェイト。

ちなみにオックスフォードとは以下の写真のような靴の総称である。紐(レース)を通す部分が本体を覆うような別パーツになっておらず、一体となっている構造の靴をこう呼ぶ(日本では内羽根式とも)。語源はオックスフォードの学生達が流行らせたからとの事。アルバート公が好んで履いた事から、公の居城にちなんでバルモラルとも呼ばれる。爪先に一本線が入っている飾りをストレートチップまたはトゥキャップと呼び、黒のオックスフォードストレートチップは、大人の男性がまず最初に買わねばならない基本中の基本の靴である。ビジネスから冠婚葬祭全部これで大丈夫。写真の靴は高級靴の代名詞 John Lobb の City II。20万ぐらいするのよ~欲しい~。


© John Lobb

Category(s) Script Design Date 1989
Designer(s) Arthur Baker Publisher Adobe

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Fuetargio

Fuetargio

本日はホワイトデーだがどうでもいいので無関係の書体を紹介する(ふんだ)。ラグジュアリー感漂うインラインエクステンデッドディスプレイ。基本はヘヴィウェイトのモダンローマンだが、2本のインラインが入っていて(結果3本線になって)ゴージャス感あふれるディスプレイとなっている。オルタネートは R にあるだけだが、アクセント記号は全ヨーロッパをフォローするほど幅広い。オーナメントもあり。ただいまセール中でたったの $8。