グラフィックデザインについて

グラフィックデザインとは、トップページにも記載していますが、平面一般のデザインの総称です。フライヤー(チラシ)、リーフレット、パンフレット、名刺、封筒、ポスター、新聞や雑誌の広告、雑誌の中面(エディトリアルデザイン)、書籍の装丁、商品のパッケージ、シンボルマーク、ロゴタイプなどなどです。以下それぞれにちょっと解説します。

グラフィックデザイナーになるには?

デザイナーの必須アプリケーションであるPhotoshopやIllustratorの操作を覚えればなれます。

というのは、大変大きな勘違いです。アプリケーションはあくまで道具、これらがデザインをしてくれるわけではありません。デザインするのはあくまでも道具を扱う人間です。扱う人間がヘタレなら、いくらアプリケーションが優秀でも、出来上がるデザインはやはりヘタレでしかありません。

ではどうするかというと、グラフィックデザインを専門に教えている学校へ行く事になります。専門学校や美大・芸大などですね。学校によって「視覚美術」「視覚伝達」「ビジュアルコミュニケーション」などと呼ばれていますが、それらの学科でグラフィックデザインを教えています。これらの学校を調べてもらえば判りますが、入試には鉛筆や木炭による石膏デッサンが必須科目となっています。Web業界に多いのですが、デッサン力がまったくない人がデザイナーを名乗っていたりします。中には開き直って「デッサン力なんていらないんじゃないの」という人がいますが、私に言わせれば彼らの作るものなんてハナクソです(言いすぎ)。

私は独学ですが、これは絶対に勧めません。間違いなく学校へは行っておいた方が良いでしょう。でないと、大変な遠回りを強いられます。広告代理店やデザイン事務所に就職したくても、未経験者はまずもって採用されない世界です。なぜなら未経験者は、最低条件であるデッサンができない人がほとんどだからです。実務経験がなくても、学校へ行っていれば新卒採用なら採ってもらえます。学校行くにも年だ、という人は、「デザインができる」という証明をすればいいでしょう。つまり作品を作って面接に臨む。それだけです。ただ何回も言いますが、デッサン力のない人は自分の実力がどれほどかも判断することができません。面接官の失笑を買わないよう、しっかりデッサン力を身につけ、平面構成や色彩効果を学び、それから作品を作って下さい。上のデッサン、描きかけで投げ出してる上、ちょっと字が裏写りしちゃってて見づらいですが、5年ぐらい前に私が描いたものです。私でも最低これぐらいはできるんです(今描けるかどうかは不明・笑)。言っときますが、ヘタな方ですよ、コレ。うまい人のは本当にスゴいです。まぁあまりデッサン力ばかり磨いても意味はなく、これぐらい描ければいいと思います。

沖縄のグラフィックデザイン事情

正直を申せば、状況はよくありません。全体の平均的な質・ギャラともに全国でも最低レベルかと思います。昔は、印刷物のデザインは印刷所が印刷を請け負ったついでに行う、というのが常態化していたらしく、別途デザイン料を計上する事がなかったようです。その習慣が今でも根強いようで、グラフィックデザインのギャラは総じて信じられないほど低いです。そのため、印刷所も広告代理店もデザインを外注できず、デザインの専門教育を受けてない社内のオペレータが処理してしまう事が多く、結果的に質の低下を招いています(もちろん中には良いものもあります。平均的にという話なので、沖縄の皆さん怒らないでね)。依頼者はそれを見てるので「デザインなんて適当でいいだろ」という事になり、さらにデザイン料を計上しにくいという悪循環に陥っています。元々マーケットが小さく、それほど金をかけられないというのもありますが、それにしたってひどい状況です。時々東京で配られているただのビラを見て、そのデザインと印刷の質に「ただのビラでこんなにも差があるのか!」と愕然としたりします。

印刷所はそれでも印刷で金が取れるからいいでしょう。広告代理店も媒体費などがあります。ではデザイン事務所は、一体何でお金を取ればいいのでしょう。デザインだけで生きていくのは非常に大変です。私も本当はグラフィックデザインだけで食っていきたいのですが、そうもいかないのでホームページ制作を行い、それでも足りないのでWebアプリケーションを開発したりしてようやくしのいでいます(恥ずかしながら)。我々もただ受注するだけでなく、自分で仕事を作っていかねばなりませんが、それとともに印刷所と広告代理店の顧客に対するデザインの啓蒙と、適切なデザイン料の計上が急務となっています。そうでなくては、デザインの質は上がっていかないのではないでしょうか。

明るい話題として、最近沖縄のJAGDA会員がすごく増えています。私も最近会員になりました。また、国際通り添いの店は、全体のデザインの質が上がっている気がします。グラフィックの未来も明るいものと信じたい所。デザインで何ができるか。デザインが良くなる事で一体何が良くなるのか。そしてそれに金を払う価値はあるのか。それを一般の皆様にお知らせするため、また沖縄のグラフィックデザイン界を盛り上げるため、我々も啓蒙活動にいそしみたいと思います。沖縄の印刷所・広告代理店の皆様、ぜひぜひご協力をよろしくお願いいたします。一緒に質のよいグラフィックを生み出していきましょう。

関連リンク

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
世界最大規模のデザイナーの職能団体。2700名からが在籍する
東京タイプディレクターズクラブ(TDC)
グラフィックデザインの中でもタイポグラフィに重きを置いた団体
日本タイポグラフィ協会(JTA)
こちらもタイポグラフィに特化した団体
日本パッケージデザイン協会(JPDA)
グラフィックとプロダクトの中間、パッケージデザインの協会
日本サインデザイン協会(SDA)
こちらは建築や都市計画と関わりの深いグラフィックデザインである、サインデザインの協会

ちょっと団体が分かれすぎな気がする…。

参考文献

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