不勉強ながら、長いこと放置していたのでちょっと書き進めてみます。
ブランディングとは、一言で言うと「哲学」だと思います。CI・VI・BIとも密接に関係しているため、ビジュアルを整えることをそうだと思われる方も多いですが、それはとても表層的な事でしかありません。「哲学」が解りにくければ、簡単に「方針」と言い換えてもいいでしょう。
『我々はこういうことをする』
という事を明確に定めること、そしてそれよりも重要なことは、
『我々はこういうことはやらない』
ということを信念として持っていることだと思います。チラシ一枚にしても、例え明らかにアピールが十分で確実に売上に繋がるものだとしても、「これは我々にふさわしいか」ということを常に自分たちに問い続けること。それが一貫していれば、それは自然とビジュアルにも現れ、統一感のあるものになっていくと思います。
いつも最先端の技術であっと言わせるサイトを作り続けるWeb業界の有名人、thaの代表・中村勇吾氏が、震災直後にtwitterでこうつぶやいていました。
閑散としたミッドタウンの中でユニクロの人達は頑なに通常業務を続けている。打合せの予定も全く狂わず。正直、しんどいなあ、と思ってたけど、某社員の方の「一刻も早く日常を取り戻す。僕らは服のインフラ企業みたいなもんだから。」という言葉を聞いて、ハッとした。
— Yugo Nakamuraさん (@yugop) 3月 18, 2011
CIにしてもVIにしても、それに関わる人達全員にこういう哲学が行き渡っているか、が、ブランディングの成否に関わってくるでしょう。
なんか、デザインそのものの話ではなくなってますけど、こういうことだと思います。