カリグラフィー用のペン先(nib ニブ)で代表的なものを紹介する。慣れない内は違いなどほとんど感じない(判らない)が、熟達するに連れて結構書き味やコントロールのしやすさなどの差を感じるようになるので、色々試してみるのは大事である。価格は200円ぐらいとかなのでトライしやすいが、サイズ1mm以下は線の抑揚はほとんど出ないので、あんまり試す意味は無いかも(笑)。ちなみに日本や中国の書道用の筆は高いものだと数十万とか、中には100万を超えるものもあるらしいが、カリグラフィーニブはどんな達人でもここで紹介してるものか、それと同等品を使っている。安心してください。

William Mitchell ミッチェル

英国製のニブ。なぜか「ウィリアム」の部分は省略され、「ミッチェル」としか呼ばれない。柔らかめでしなやか。レゼボア(reservoir インク溜め)は別売りで、それをニブに嵌めて使用する。ペン先が二股に分かれている「スクロール」というタイプもあり。
サイズ: 0(3.3mm), 1(3), 1½(2.5), 2(2.3), 2½(1.8), 3(1.4), 3½(1), 4(0.9), 5(0.75), 6(0.6)

Brause ブラウゼ

ドイツ製のニブ。先が斜めにカットされてるオブリークタイプで、ペン先の角度を水平近くにする必要があるタイプの書体(アンシャルなど)が書きやすい。ミッチェルに比べて固め。レゼボアはニブの上側に標準装備されている。
サイズ:0.5, 0.75, 1, 1.5, 2, 2.5, 3, 4, 5mm

Speedball スピードボール

アメリカ製のニブ。プラスティックの安いホルダーとセットで売られている事が多く、日本では比較的入手しやすい。固さは普通。ペン先は普通2つに割れてるが、これは珍しく3つに割れている。レゼボアは標準装備。上の2つに比べ、複雑な加工がされててカッコイイ(笑)。
サイズ: C-0(5mm), C-1(4), C-2(3), C-3(2), C-4(1.5), C-5(1), C-6(0.5)

タチカワ

マンガの世界で標準のGペンを作っている立川ピン製作所は、あまり知られていないが実はカリグラフィーペンも作っている。ペン先の形状により、A, BおよびCタイプとあるが、普通のカリグラフィーに使用するのはCタイプ。日本製らしくかっちりした作りで、ホルダーに入ったり入らなかったりする海外製とは大違いである(笑)。にも関わらずあまり使われていないのは、その「かっちりさ」にあるのではなかろうか。ちょっと「遊び」が欲しいなという気はする。上記3社のものは左利き用があるが、こちらはない。
サイズ:0.5, 1, 2, 3, 4, 5, 6mm

Automatic Pen オートマチックペン

これはちょっと特殊で、ペン先だけではなくホルダーと一体型(分離不可)のペンである。サイズが最大で1インチ(25.4mm)もあり、大きな字が書ける。7~10番はペン先が二股に分かれていて、ダブルラインが書ける。他5本線が書ける0.5インチサイズがある。こちらは本来、五線譜を書くためのものだったとか。各2,000円ほど。
サイズ:1(1.58mm), 2(3.18), 3(4.76), 3A(6.35), 4(7.93), 5(12.7), 6(19.05), 6A(25.4)
2 Line: 7(3.18), 8(4.76), 9(6.35), 10(12.7)
5 Line (12.7)

ちなみになぜ「オートマチック」というかというと、このペンが生まれた100年ほど前、当時のアンティークニブでは細い線しか書けず、太い線を書くには輪郭を書いて塗りつぶすしか方法がなかった。この手間のかかる作業を「自動的に」やってくれるペンということで、こういう名前がついてる。

これらのニブは以下のショップで入手可能。

Edo Pro
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