小林さんトコで合字の話があったので、こちらでも。

以前にこのブログで紹介した「The Typographic Desk Reference」(以下TDR)が手元に届いた。たまたまAmazonで品切れしており、しかも時間はかかるが送料含めても版元から直接取り寄せた方が安かった(笑)ので、Oak Knollから直接取り寄せた。

内容は予想通り、The Elements of Typographic Styleと大方被っている。The Elements~の方が安いし、しかも内容ははるかに充実しているので、そっちを買った方がいいだろう。ちなみにThe Elements~は、欧文タイポグラフィに必要にして十分な情報が載っている。ほとんどこれ1冊でOKじゃなかろうかというぐらいなので、読めなくても手元に1冊置いとく事をオススメする。レイド(簾の目)が入った用紙を使用し、組版もかなり綺麗だ。こちらの使用書体はMinion。

The Elements of Typographic Style

TDRで面白かったのが、校正記号の解説があった事。これは滅多に見ることができないと思うのでちょっぴり紹介。

欧文の校正記号

TDRの本文はAdobe Caslonで組まれているが、現代では通常用いられないctとstのligature(合字)が用いられている。OpenType版のAdobe Caslonにはこれらが入っており、これは20世紀に入る前の書籍には普通に見られるが、今ではほとんど用いられる事がなくなったものである。fiやflの合字とは違い、見苦しいからというよりは、視覚的な演出目的だと思う。まぁ見た目には面白いが、やはり見慣れてないせいか、ちょっとうるさい感じがする。使用には注意が必要だろう。

TDRの用語集ligatureの項目

Adobe Caslon Proのst、ctの合字

ちなみに版元のOak Knoll、「Oak Knoll Books」と「Oak Knoll Press」に分かれており、前者は古書販売、後者は出版業を行っている。美術関係に強く、印刷とタイポグラフィ、製本関係の書籍が特に充実している感じがするので、マニアは要ちぇけらっちょ。

Oak Knollのカタログ

TDRと一緒に、古書と出版物のカタログも送ってくれた。さすがにキレイ。

そういえば、マイケル・ジャクソンが亡くなられたとか。晩年はちとアレだったが、間違いなく20世紀最高のスーパースターの一人でした。合掌。

それと先日、コピーライターの眞木準さんも亡くなられた。数々の素晴らしい広告を世に出されていた方でした。合掌。

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