バン・クライバーン国際ピアノコンクールたらいうなにやら難しげなコンクールで、若干21歳の全盲のピアニスト・辻井伸行さんが優勝した。演奏中の映像を見たが、誰があんな殺人的な曲を書いたのだろう。書いたヤツの顔を見てみたいよホント、と思いながら見ていると、12歳頃の映像に切り替わり、そこで彼は言っていた。

「ピアノにね、『がんばって』って言うの。そうすっと、いい音が出るの。」

ここでも書いてるが、私は最近フィドル(バイオリン)を習っている。みんなそうだと思うが、初心者は楽器を「ねじ伏せよう」とする。思い通りに弾けないと「死ねおんどりゃあ」「ちゃんと音出ろこんにゃろ」となり(俺だけか?)、実際は自分の手がちゃんと動いてないだけなのに、それを棚に上げてしまう。しかし彼は違った。うまく弾けない時は、楽器を応援しているのだという。ピアノに「がんばれ」。何気ない一言だが、これは私にはかなりガツンと来た。「うああそうですかすみません」と頭の下がる思いがした。

私はいつも自分に、「死ねっ」とか「クズがっ」とか言いながら仕事をしている。良いデザインが浮かばなかったり(いつもだが)、浮かんでも手を動かそうとしなかったり(ホントに死ねっ)するが、そういう時はホントに自分にメチャメチャ悪態をついている。しかしやっぱり、それは良くないことのようだ。これからはアイディアが浮かばなくて苦しい時は、「Photoshopがんばれっ」「Illsutratorがんばれっ」「Fireworksがんばれっ」と応援することにしようと思う。

やっぱり他力本願な気がするが(笑)。

そーいや楽器と言えば自分でもすっかり忘れていたが、Tin whistleなるものを持っていた。これもアイルランド民謡(アイリッシュ)で用いられる楽器で、見ての通りブリキのパイプにちょちょっと穴をあけただけのかなり単純で安価なものである。その代り2オクターブぐらいしか出ないので、曲によって笛を変えないといけないのらしいのだけど。

Learn to play the Irish Tin Whistle


4〜5年前になるだろうか、これを買ったのは確かフェリシモの通販だったと思う。30過ぎのおっさんがフェリシモて、と思うだろうが、このカタログはデザインが秀逸だったので、参考にするためよく買っていたのだ。これはアイリッシュ関連のCDや本を出しているWalton’s musicという所から、CDと楽譜がセットになって販売されている。書籍扱いされてるので、Amazonでも購入可能だ。秀逸な事に複数の言語に翻訳されており、ラテン語圏以外では唯一日本語での解説もある。興味のある方はドウゾ。

Leto Two
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