同人誌とフォント

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先日発売された『アイデア』331号に、「デザインで盛り上がる同人誌の兆候」という記事が掲載されていた。その世界の事はよくは知らないが、偏見で説明すると(関係者の方すみません)、既存のアニメやらマンガやらのキャラを勝手に使って独自のストーリーのマンガを描いたりするヤツだ。どうも8割がエロらしいが(笑)、最近、その同人誌の中にデザインやフォントにこだわったものが見られるようになったとの事。実際のその同人誌の写真が掲載されていたが、例のアニメチックなイラストの横に、見本帳よろしくフォントが並んで解説されていたりする。なかなかシュールな世界である。

idea331.jpg

ちょっと検索してみたが、ヒットしたのがオタクの聖地(?かどうかは知らない)、2ちゃんねるだ。その中の同人誌を扱うトピックの中に、フォントに関するスレッドを見つけた。

ちらっと流し読みしてみたが、なかなかどうして、あの書体は読みやすい、いやこっちがいいなどと、そこいらのデザイナーより余程詳しいではないか。フォントの使用権に関する話題もあり、「法を犯してはならない」という意識も高い。いやシロウト侮れぬ。すごいねまったくふぉんとに。

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うちで出してる同人誌(『書体の研究』)が、市販の雑誌に載っていて驚きました・・... more »

Comments (3)

 初めまして。いつも興味深く拝見しております。

>いやシロウト侮れぬ。
 基本的に。それで儲けるかどうかということ以外に、プロとアマ(シロウト)に差はないと思うのですが、いかがでしょうか。
 特にデザイン作業は個人と小規模な投資でできちゃうので、本当に差がありませんよね。「数千万の機材がないと始まらない!」とか「数十人規模のプロジェクトが必要!」とかなってくると、話は若干違ってきますが。

 最近デザインや印刷方面に興味を持つようになり、「素人はこれだから」的な話を目にするたび、何だかなぁと思っていました。まぁ、その「素人」と、前述の「アマ(シロウト)」は若干指すものが違うとわかりつつも...。プロって奴はふぉんとに横柄だぜ! ってわけでもないんですが、ちょいと気になっていたのでコメントしてみました。

宮里 :

初めましてFukaponさん。

>> 基本的に。それで儲けるかどうかということ以外に、
>> プロとアマ(シロウト)に差はないと思うのですが、いかがでしょうか。

ありますよ、決定的な違いが。それは、「自分のためにデザインするのではない」という事です。クライアント、そしてその向こうにいる消費者のためであるというのが商業デザインと趣味のデザインの違いです。何百、何千、何万という人に向けてメッセージを発するという事の重大さ、メッセージを届ける難しさがあります。

そしてそこには、少なくない金額が投資されます。一歩間違えればそれをすべてドブに捨てることになる。そうなるとクライアントに多大な迷惑をかけ、また自分も今後の仕事を失ってしまう。そういうプレッシャーはアマチュアは感じないでしょう。まぁ私もそんな大規模なキャンペーンなどに関わった事はありませんが、小さなショップが出す30万50万という額にもプレッシャーは感じます。額は小さくともそのショップにとっては大変な出費なのですから、失敗はできないな、とは思います。

 返信ありがとうございます。
 なるほど確かに、「何百、何千、何万という人に向けてメッセージを発する」という意識の強さに違いはあると思います。

 その意識が、より美しいデザインを生み出すのかも知れませんね。
 私の作品なんて何十も見てないでしょうが orz そーゆー意識は大切だなって思います。

 以下はとりとめもない話と言いましょうか、余談の域を出ない話ですが。
 せっかくなので、思ったことを書いてみます...。まぁ、軽く読み流してください...。変なこと言ってるかも...。

>それは、「自分のためにデザインするのではない」という事です。

 私も違う世界ではお仕事(プロ)をやっていて、おっしゃるとおりだと思う反面、言い過ぎかなぁと感じたりもします。
 確かにアマには「自分のためにデザインをする」という選択肢もありますが、それが全てではありません。満足してもらえるものを一般参加者に頒布することで、自分も満足って流れはプロと変わりないんです。(プロは満足をお客様に売り、対価を得ます)
 個人的には、莫大な費用がかかっているはずのプロとしての仕事より、大きなプレッシャーを同人制作に感じることもあるのも事実です。(「金で片付くことの方が楽なんだよね」と仕事で口にしたりする、アレなんでしょう...)

 「素人はこれだから」ってのが嫌だなって思うのは、「素人はこれだから」で失われているものがあると感じているからです。プロ/アマ、さらにはその成果物を手にする人、みんなが損しているんじゃないかなって。自分がプロをやっている違う世界ではもろにそうで、本当にプロが「その向こうにいる消費者のため」と言うのなら、最善から何かが失われることは阻止すべき。「素人はこれだから」意識すら捨てる覚悟がなくてはいけないと自戒しています。ま、デザインとはちょっと離れた世界のお話で何ですけど。

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