さらに雑誌のタイポグラフィ特集は続く。今度は「アイデア」、特集はタイポグラフィの天才と呼ばれたアメリカのグラフィックデザイナー、Herb Lubalin ハーブ・ルバリン

IDEA No.329

Futuraと似たAvant Gardeとかの作者でもある。元々は同名の雑誌のためにデザインされた書体だが、ロゴにはかなり変形されて使用されていた。しかし最近、多くのligature(合字)が追加されたOpenTypeのPro版が発売になり、ロゴ組みが再現できるようになったのは嬉しい限り(下の画像の「AVANT GARDE」の部分がそれ)。

ITC Avant Garde Gothic Pro

話はそれて。

『タイポグラフィ』とは元々、「活字を使用した本文組を基本としたもの」を指す言葉だった。書籍の版面設計や送り状のマナーやルール、細かい事をいえば日付のフォーマットなど、実に地味なものであった。しかしバウハウスやヤン・チヒョルトから始まり、スイスで育ってアメリカでこのルバリンらが花開かせた「文字を大々的に使用したグラフィックデザイン」を、亀倉雄策や田中一光らが日本へ「タイポグラフィ」として持ち込んできて広まったため、日本ではタイポグラフィというと後者を指すようになってしまった。今ではレタリングや書き文字(カリグラフィ)、ロゴデザインやタイプデザインまですべてひとくくりで「タイポグラフィ」とされてしまっている。

タイポグラフィを深く知れば知るほど、こんにち日本で「タイポグラフィ」と言われているものが亜流であることに、段々と私は気づいて行った。頭でっかちな私は「邪道だ」とか思ってしまったりしていたが、最近はそれも通り越してしまった。どっちも「どうすれば文意が効果的かつ的確に伝わるか、しかも視覚的に美しくするにはどうするか」という事を追及する点ではまったく変わらない事に気づいたからである。

とは言ってもやっぱり正確性には欠けるので、自分で言う時にはタイポグラフィ・タイプデザイン・レタリング・カリグラフィはきちんと使い分けるようにしている。ついでに言うと「ロゴマーク」もひとくくりにせず、ロゴタイプ・シンボルーマーク・ロゴマークと使い分けている。でも人が言う分には特に修正もせず聞き流せるようになったのは、大人になった証拠だろうか。

でも使い分けてる時点でA型やなぁ。とは思う。

Riva
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