広告専門誌の草分け、広告批評が休刊になるそうだ。Yahoo!のトップニュースでまで報じられていたので、ちょっとびっくり。こんなマニアックな雑誌の動向なんて、業界人以外誰も興味ないと思っていた。

今本棚を見返してみたら、2000年7・8月合併号からあった。どうもその頃から買い始めたようである(1、2冊抜けてる。たぶんあの人に貸したままだ。Sさん返して下さい)。当時28、よーやっとデザインやら広告やらに本格的に興味を持ちだした頃だろう。今でもそうだが、この雑誌を置いている所はかなり限られており、私の知る限り沖縄県内では3ヵ所しかない。また発行形態も何やら特殊らしく、上記のように合併号で済ませ、発行されない月があったり、書籍のように短冊が入っていたり、バーコード読み取りに対応してなくてバイトのレジのコを困らせたりしている。ともあれ、まだ情報を得る手段を知らず模索していた頃から、業界の最先端を知るのにとても良い雑誌であった。そんな雑誌が休刊になるのは、とても淋しい。

広告を多少やらせてもらっているが、やってみて思うのは、「思い通りにならない事山の如し」だという事。特に困るのが口出しの多いクライアントで、「そりゃねぇべよ」という事を強硬にやらせようとする。こっちは自分がやりたい事ではなく、「どうすればあなた方の思いがターゲットに届くか」を考えてやっているのに、「俺の言う通りにやれ」というクライアントの実に多い事。あんたは一体、客を集めたいのか、それとも自分の好きなものを作りたいのか、どっちなんだと問いたくなる。極論すれば、たとえ自分は気に入らなくとも売り上げが伸びればそれでいい筈だ。そのための広告なのにそれを理解せず、自己満足に陥り、結果何の効果もない愚作を量産する手助けをせざるを得ないことも多々ある。それも担当者の自腹ならば文句も言うまい。がしかし、金はその人が所属する会社が出すのが普通だ。その会社にはほとほと申し訳ないと思う。これが役所ならばさらに腹が立つ。「俺たちの税金を貴様ら…!」とは口が裂けても言えないが(笑)。

と言って、まったく好きにやらせてくれるクライアントも困る。クリエイティブの好き勝手にやると、それもまたあまり良いものは出来ない。建築家が自分で設計した自宅などがいい例だろう(笑)。程よくデザイナーやコピーライターを使える人はとても少ない。まぁそこを調整するのがプロなんだろうけどね。実を言うと、社長と直接やり取りする方が割とうまくいく事が多いので、広告を作ろうと思っている人は参考にして欲しい。

ともあれ広告批評、業界の方はよく知っているだろうが、休刊は実質廃刊と同義である。AD変えたばっかりなのに…。しかしこの特殊な雑誌のこと、また復活することがあるかもしれない。それに期待しよう。

とりあえず、お疲れさま。

Swaak Centennial
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