またもや一か月ぶり。まぁネタがないのが主な原因だが、見つかったので書いてみる。

自宅の台所には床下収納があるのだが、先週の土曜、帰宅すると、その床下収納のフタがもっこり盛り上がっていた。

「ややや」と思い、押し込んでみても戻ってくる。それに何やら、「ちゃぷちゃぷ」という音がするではないか。私の記憶では、このような音を立てる物質といえば液体しか思い浮かばない。しかしここは、液体の音がしてはならない場所。ううむ。イヤな予感。フタを開けてみても、床下収納の箱が見えるのみ。

「......メシでも食うか。いやいや、放っとけないでしょやっぱり」としぶしぶドライバーを取り出し、どうにかこうにか床下収納を取り外す。

果たして現れたるこの透明な液体は、紛うかたなき生命の源、The Water、つまりであった。

「うぎゃあ」。マンガでしか見たことのない悲鳴を上げた私は、取りあえず24時間対応をうたっているマンションの管理会社へ連絡。しかしあいにく今日は土曜の夜。「...すみません、明日ですね。朝イチで連絡するので、今日はこのまま...」ということである。ぐぬう、緊急事態というのに、しかも明日の日曜は対応してくれるかどうかもわからんぢゃないか、と憤ってはみたもののどうにもならず、とりあえず水を半分だけかき出す事にする。全部出してしまうと、明日業者が来た時に被害の甚大さ(オオゲサ)を訴える事ができないためである。

風呂場から洗面器を取ってきて、すくってはシンクへ捨てるを繰り返す。......結構しんどい。ジャッキー・チェンの酔拳の修行のようだ。鼻の赤いあの師匠にここにいて欲しい感じである。

疲れた所でとりあえず元栓を締め、トイレ行ったり風呂入ったり歯を磨いたりする時だけいちいち部屋の外にある元栓を開けるというめんどくさいことをしつつその日は眠りに就いた。

翌日。

朝イチと言ったクセに連絡なし。業を煮やし電話。「すんません今出先で...戻ってからすぐ連絡します」とヌカしやがる。くぬやろう。11時頃、やっと業者到着。あちこち調べてみるが漏れ箇所が判明せず。「シンクを全撤去しないとダメかも」などとアホな事をヌカす。んな事できるかアホゥ。と、シンクの下、壁面に取り外し可能なパネルがあるのに気づく。取りあえず開けるとパイプが二本見つかる。強い水圧をかけてみる。

すると、ありえない個所からかすかに霧状の水がぴゅー。

ここであった。しかもこれは、つい一ヶ月ほど前、蛇口を取り換えた際に一緒に付いたもの。つまりはこれが不良品であった。さらには、これを取り換えたのは今来ている業者である。

原因はお前らかいィィ!

「いやっ、そのっ、この蛇口はお宅のためにメーカーから取り寄せたもので」ってんなコト知るかボケェ、とは思いつつ、確認を怠ったこの業者も悪いが、8割ぐらいの責任はその不良品を出荷したメーカーにあるような気がした(何せ業者も「これは初めて見た」と言っていた)ので、とりあえず全部片付けさせて許すことにした。

蛇口の取り換えは一時間ぐらいで済んだが、問題は水のかき出し。業者はポンプを持ってきていたが、スイッチを入れてもウンともスンとも言わない。「......壊れてるみたいです......」。

おどれらは俺一人相手にコントしとんのかィィ!

慌てたスタッフ一人は、別のポンプを取りに会社へ戻る。その間、もう一人のスタッフは手作業にて酔拳の修行を繰り返すこととなった。最初はバケツ、バケツですくえなくなると柄杓、それでさえも手に負えなくなると最後の手段、雑巾にて浸けては絞り出すという、まさに修行を行っている時、ようやくスタッフが戻ってきた。手には、今ホームセンターで買ってきましたよ的な、浴槽の残り水を洗濯機に移す系のエコなミニポンプ。どうやら会社にも、もうなかったらしい。修行していた兄ちゃんは、いい加減筋肉がついた所でえっちらおっちらポンプをセッティング。スイッチをぽちっとな。

しかし見事な修行の成果により、あらかた水をかき出した後。ポンプは哀れ、水位が低すぎて水を吸い込めず。

お前ら吉本へでも行くがィィ!

最初にコレを使いたかった。しかし時すでに遅し。哀れ兄ちゃんは、さらに修行を繰り返した。水がなくなる頃には、兄ちゃんの腹筋は見事に割れていた(想像)。コワレ蛇口を取り付けたのは彼ではない。会社へ戻ったら、そのスタッフに、思う存分今日の修行の成果を叩きつけてやるがいい。

終わったのは午後四時を回っていた。おかげで休日丸つぶれ。とほほ。

Filth AOE
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