ここでお伝えしてる通り、ただ今タイプデザイン(単にトレース?)に挑戦しているワケだが、メインに参考にしている本があるかというと、実はない。洋書はどんな分野でも必ず一冊は本があるものだが、タイプデザインそのものを事細かに解説した本には実はお目にかかっていない(小林さんの本にもちょっとだけあるが)。が、いいサイトを見つけたので紹介する。Gunnlaugur SE Briem という人の Type, handwriting, and lettering というサイトだ。

丸い文字(Oとか)は上下にちょっとはみ出すとか、大文字は小文字よりステムをちょっと太くするとか、線がクロスする所は細めにするとかそういうコツみたいなものがまとめられている。意外とこういう本がないので勉強になる。まぁレタリングと同じといえばそうなんだけど......。あとこの人が運営している別サイト Operina.com というのがあり、ここでは文字に関する本が6冊ほどPDFで配布されている。すべて無償でダウンロードし放題だ。中には、16世紀の写本筆写者・Ludovico Vicentino degli Arrighiが記したイタリック最古の教本、Operinaもある。ちなみにBruce RogersのCentaurのイタリックが確かArrighiの文字を元にデザインされてたハズである。

ま、こーやって色々参考にしているのだが、ずっと頭に引っ掛かっている事がある。G のちょっと出っ張った所の名称は「スパー」という、とか、そういう文字の各エレメントの名称を紹介しているものを見た覚えがあって、確かそれが書かれている本か雑誌を持っているはずなのだが、どうしても見つからない。日本語だったと思うが、あの本(か雑誌)は一体どれなのだろう。誰かウチの1000冊を超える本棚から探し出して欲しい(笑)。

P.S. いいサイト見つけた。About.comのDesktop Publishingコーナーにある、Typography Glossaryだ。タイポグラフィに関する用語がまとめられている。先の spur の他、e のカウンターを eye、g のちょんちょこりんを ear、k の最後の 1 画を leg と呼ぶ、という事などが書いてある。ここで出てくる “bracket” の意味を知らない人はここでどうぞ。beak や chin、finial などは初めて聞いた。やはり『ケルン』なんて用語を使ってる日本語の文献に頼っていてはダメかな? (11/26)

Linotype Kropki
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