エリウドはエレアザルを、エレアザルはマタンを、マタンはヤコブを、ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。

新約聖書冒頭、マタイによる福音書の一節である。何を急に、とお思いだろうが、私のようにタイポグラフィに狂うあまり、西洋の書物の歴史をちょびっとかじり始めたタイプマニアにとって、『ヱヴァンゲリヲン』とは『福音書』に他ならない。西洋文化の根幹はキリスト教にあるので、必然的に書物は聖書およびその関連書が多い。よって宗教観念も何もない日本人の代表のような私でさえ、キリスト教には触れざるを得ないのだ。

9世紀初頭ロルシュ(現ドイツ)のヱヴァンゲリヲン
印刷博物館『ヴァチカン教皇庁図書館展』カタログより

とゆーわけで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観てきた(なんだこの前フリ)。ヲタク必見のこのアニメだが、実は私はまったく観たことがない。なんかアヤナミとかいう名前だけはうっすら聞いたことがあるが、もちろんストーリーもさっぱり知らない。興味はあったものの、流行れば流行るほどそれを遠ざけるという天の邪鬼な私は、これまで一切触れることはなかった。のに何で観に行ったかというと、単にヒマだったのである(笑)。

しかしトートツな始まり方だったなぁ。使徒とは何か? 一体どこから来るのか? なぜあらかじめ13体だと判っているのか? なぜ東京にだけ出没するのか? ウルトラマンの怪獣たちもそうだからか? なぜいきなり碇シンジはヱヴァンゲリヲンのパイロットになれるのか? 他の者たちが乗れないのはなぜか? コクピットを満たす赤い液体はなんだ? 映画『アビス』でエド・ハリスが浸かってたヤツか? 地形をも変形させる超強力な使徒の攻撃に耐えられるのはあり得なくねぇ? ほいでなぜあんな短時間で修理できるのか? パイロットがいなくても動いて暴走するのはなぜ? 最初に登場した使徒が3体目というのなら、近代兵器がまったく通用しない前の2体はどうやって撃退したのか? なぜシンジはいまだにテープレコーダーを使っているのか? 14歳の健康な男子なら、ひとつ屋根の下にいるDカップナイスバディの葛城ミサトを襲わないのはなぜだ? 平日の5時半なのにどうして映画館は満員なのだ? 山井は投げたかったんじゃないのか? そして、

何故パネルの文字が明朝なのか?

という訳で数々の疑問が解消されないままとなった。やっぱり知っている人向けなんだろうか。続きを観なくちゃ判らんじゃないか。見事に作り手の思惑にはまった気がするが、まぁそれも客としてのサービスサービス♪ なのじゃなかろうか。とゆーワケで来年の続編に期待。それにしても、キャシャーンの時も思ったが、ウタダの声はSFによく合うね……。

P.S. スタッフロールにフォントワークスの名前があったので、明朝体はたぶんそこの書体。って検索したら結構出てますね。マティス-EBだそうで。

Spare Parts Too
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