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[DIY] カリグラフィー用傾斜台を自作する(マンガ・イラスト等にも)

カリグラフィー calligraphy は平らな机では書きにくく、傾斜のある台が必要になるのですが、これが困ったことにそこらの画材屋さんでは売ってません。もちろんカリグラフィー用具を取り扱う専門店にはありますが、思ったよりも結構高く、かつ大きいので遠方だと送料もかかったりします。

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なので、宮大工の孫でもある私は、これを自作しました。もう2007年の話なのですが、製作方法をブログで公開したところ、今でも結構なアクセスがあるので、ブログを閉鎖するにあたり、こちらに転載しておきます。


材料

以下の材料を用意します。どこのホームセンター(DIYショップ)でも簡単に入手できるでしょう。多くの店ではカットもしてもらえると思いますので、店員さんと相談してください。私の場合、2,000円ちょいぐらいですべて買えました。

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板の材質はなんでもいいですが、ベニヤは入手しやすいものの、重い・硬い・見た目が悪いと三拍子揃っているのでお薦めしません。私が使用したのはファルカタ材というもので、バルサ材ほどではないですが、軽くて柔らかいのでお薦めです(角棒はヒノキでした)。

組み立て

以下の要領で組み立てるのですが、まず最初に木材の材料をすべて紙ヤスリでヤスリがけしてください。毛羽立っていると手に刺さったりして危ないですし、第一見た目が悪いです。

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細い棒を狙った位置にいきなりネジで固定するのは難しいので、ボンドや両面テープで仮止めしてからネジを打ちましょう。その方が簡単です。

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で、以下が完成品です。

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滑り止め(表面・裏面)

作例の傾斜台は30°~40°ぐらいの角度がつきますが、そのままでは紙が滑り落ちますので(当たり前)、私はスエードの革を掛けて使ってます。革の色は好みでいいんですが、インクで汚れる可能性が大なので、色味が濃い方が精神的にいいでしょう。

【大判切り革】ピッグスエード 全46色 70×50cm

あと机の上で滑るようでしたら、裏側に家具用の滑り止めを貼るといいでしょう。木材と同じくホームセンターで入手できますが、100円ショップなどでも売ってます。

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▲滑り止めを付けたところ

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マンガやイラストをやる人は、表面(パーツB)の下部に紙の滑り止め用に棒を追加してもいいでしょう。カリグラフィーはこの台より大きな紙を使うことも多く、滑り止めがあると邪魔になるのでない方がいいと個人的には思います。

オマケ

ちなみに私は、カリグラフィーを書く時は以下の椅子を愛用しています。最初はクッションのない安いスツールに座っていたんですが、尻と腰が痛くなり、とても耐えられなかったので、思い切って購入しました。この椅子は素晴らしいです。長時間書いていても苦になりません。ただ2020年現在、購入時の2015年より2万円以上価格が跳ね上がってしまっています(当時4万8千円ほど)。円が下がったんでしょうかね…。

あとその他カリグラフィー関連の記事は以下のマガジンにまとまってます。よろしければご覧ください。

それでは、よきカリグラフィーライフを。

カフェラテおごってください。