デザイン業界の人にはもうよく知られているが、アイデア という雑誌がある。創刊より50年を誇るグラフィックデザイン誌だが、白井敬尚氏がADを担当するようになってからは、よくタイポグラフィを取り上げるようになっている。今号は丸ごと一冊Jan Tschichold(ヤン・チヒョルト)特集だ。チヒョルトはドイツ生まれのタイポグラファ・タイプデザイナー・ブックデザイナーで、タイポグラフィを勉強する人なら必ず目にする名である。ではあるのだが、

……いくらなんでもマニアックすぎやせんだろうか(笑)。ま、私は嬉しいのだけれど。何せ洋書を読むのは大変で。しかしチヒョルトを紹介する際によく使われるこの写真、「うふふ♥」という声が聞こえてきそうで、ちょっとカマっぽい感じがして私はあまり好きではない(笑)。

そういえば偶然なのだが、昨年末、ちょうどその頃出版されたばかりの Jan Tschichold, Designer という本を読んでいた私は、年賀状のデザインを考えあぐねたあげく、チヒョルトが英国の出版社・Penguin Booksにて最初に定めたペーパーバックの表紙のフォーマットをそのままパクり(笑)、ペンギンの代わりにイノシシのイラストを自分で描いて、年賀状に仕立て上げた。

FM STUDIO 2007年 年賀状
今見ると、“I HOPE YOU WILL...”の所が若干鬱陶しい……

元ネタを知らない人ほとんどの人には「なんぢゃこら」ではあったと思うが、結構がんばって似せた甲斐があって、幸い、小林さんには笑ってもらえた。

ちなみに Jan Tschichold, Designer は図版が多く楽しめはするものの、組版に若干難がある。ワードスペース(単語間のアキ)が詰まりすぎ、一行丸ごと長い単語のように見えてしまう行がちょくちょく見られる。タイポグラフィ関係の本の組版が悪いと、ちょっと悲しい……。

しかし、この辺のクラシカルというか抑制の利いたシックなデザインを好む私の作風は、地元沖縄ではあまりウケがよろしくない。まぁ土地柄仕方ないと言えばそうなのだろうが、作風を変えるか、ここを出ていくかしないと将来的には厳しいんだろうなぁ。うーむむ……。

単にデザインが悪いだけだったりして(泣)。

Zemestro
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