このところ、ちょくちょく海外のファウンドリーのサイトを回り、見本帳を取り寄せてみている。しかし、やはりというか何というか、見本帳を用意している所はとても少ない。個人的な所だと予算の兼ね合いもあろうし、巨大な所は巨大な所で、膨大な書体を整理しきれず、また作った所で毎月のように新しいものが追加されるので困るだろう。狙いは中堅どころで、そこそこ書体はあるもののまだ十分な販路を確保し切れていない、という場合にちょっと力を入れて作っていたりするので、結構いいものが入手できる。

最近はWebで十分に見られるとはいえ、書体はやはり最終的に紙に載ってこそではないかと個人的には思う。そういう意味で、紙の見本帳はまだまだ存在意義がある。以下、最近入手した見本帳の入手方法を列挙してみるので、興味のある方は参考にして欲しい。

Linotype, Typeface Catalog A–Z

タイプフェイス界の雄、Linotypeが発行している見本帳。これだけ大きな所が発行するのは珍しいんじゃないかと思う。500ページ以上あるが値段は$19と大変コストパフォーマンスが高い。今回紹介する中では、値段・内容共に他を圧倒しているので、ぜひとも入手して欲しい。が、日本への送料は$30(笑)。PDFでも見られるので、それで我慢できる人はそうして下さい。ハードカバー。布装。余談だがここで書体を購入すると、“Gold Poster”という書体見本ポスター(5種各1枚)を無料でもらうことができる。

追記:大好評ですでに第1版が売り切れ、第2版を発行したらしい。しかも第1版をアップデートし、掲載数を多くしたという。第1版を買ってしまった私って一体……(06/17)。

FontShop International

ちょいと薄めの見本帳。FontShopのブランド“FontFont”に帰属する書体のみが掲載されている。以前はFontBookというLinotypeのものと遜色ないものが発行されていたが販売終了とのこと。しかしこの薄い見本帳、ミース・ファン・デル・ローエの名言“Less is More”を掲げており、以前のものと変わらないことを自負しているようだ。このページ下の方に掲載されているメールアドレスに住所氏名を書いて注文すると届く。無料。ただし日本へは結構時間がかかり、すっかり忘れてしまった頃に不意に届くのでご了承を。ちなみに、小林章さんのAcanthusやCliffordはここから販売されている。

※’07年2月現在、第4版が発行されている。詳細はこちら

Font Bureau

かなりオススメな見本帳。個性的かつ本格的な書体が揃っており、なおかつそれぞれの書体が生まれた背景をちょこっと解説している。見ているだけでホントに楽しい。「2004年の夏には第4版を発行予定」と書いてあるが、2006年現在まだ第3版(笑)。値段は$20。ハードカバー。注文はこちら

Emigre

サイトがリニューアルされ、見本帳も新しくなった模様。たった$4(書体購入者には無料)なので購入してみて欲しい。なぜかWindows IEではショッピングシステムが動かないので、Windowsの場合はFirefoxを使用すべし。

T26

Emigreと双璧を成す、インディーズフォントの雄。見本帳はこちら。送料はかかるが見本帳は無料。しかし写真と違うのであしからず(笑)。

Enschedé Font Foundry

1703年創業という大変歴史の古いオランダのファウンドリー。見本帳はないが、頼めばPDFでWebに掲載しているものをレーザープリンタでA3サイズに出力して送ってくれる。ついでにポストカードも送ってくれた。同社のLexiconが地元の新聞に採用されているようで、それも同梱されていた。無料。

Dutch Type Library

主にオランダに由来する書体を復刻しているファウンドリー。こちらから見本帳は購入できるが、ショッピングサイトは見事にすべてオランダ語である(笑)。AltaVistaなんかを駆使してがんばって欲しい。本体€40.09+付加価値税(BTW)€3.83+送料€7.50=¥7,500くらい。

Storm Type Foundry

€10+送料€4。まだ手元に届いてないので詳細は不明。ドイツ人は今ちゃんと仕事してくれるんだろうか(笑)。注文はこちらで

LucasFonts

こちらもまだ手元には届いてない。無料。

Hoefler & Frere-Jones

なんかメーリングリストに登録するとカタログを送るよとか書いてあるが、ホントかどうかは不明。一応登録してみたが、もし届いたらまた報告したい。

Monotype

同社のOpenTypeフォントのカタログがPDFで見られるが、紙媒体のものもあるとの事。メールで問い合わせてくれとの事なのでメールを打つが、なしのつぶて(笑)。みんな仕事してないのかなぁ……いや私の英語が意味不明か?

Porchez Typofonderie

フランスの有名紙Le Mondeの書体などを制作したJean François Porchez氏のファウンドリー。印字見本は書体を買わないとくれないらしい。……ケチ。

※追記

Typotheque

ユーザー登録をすると見本帳を送ってくれるらしい。ちょうど最近新しいものが刷り上がったそうで、6月下旬から順次発送するとのこと。

See also:

Mulkshake
この書体は Mulkshake — 欧文フォント買うなら MyFonts