昨日の続きになってしまうが、悲しいサガ系の職業病(?)を思い出したので追記する。

私は、暑中見舞いや年賀状などを、気軽に出せなくなってしまっている。

デザイナーという立場上、そんなものでも「おおっ」と言われたいもので、逆にヘタなもの作って「なんだこりゃ」と思われたりしたら、今後の仕事に関わって来るんじゃないかとドキドキものだったりするのだ。最も気を使うのが、クライアントよりも同業者、それも目上の方々へのものである。そりゃもうホントに緊張するもので、仕事よりもよほど気合いを入れて作らなければ、「あいつ全然勉強してないな」なんてことにもなりかねない。それでアレコレうんうん唸っているウチに松の内も過ぎ、年賀状を出す間もなくあっという間にバレンタインデーになっていたりする。自意識過剰かしら。

いいちこのブランディングで有名な河北秀也氏は、毎年まったく関係のない写真にワケの解らないコピーを付けて送っているそうで、送られた人が「これは何を意味しているのか」というのを一生懸命考えて、色々な解釈をしてくれるのを楽しみにしているという。当人にまったく他意はなく、ホントに適当にやってるらしいのだが、周りが勝手に「河北秀也だから」ということで色々考えてくれるらしい。大御所ならばこそできるワザである。そういえば以前、太田徹也氏の個展を青山のGallery 5610に見に行った際、芳名録に記帳しようとしたら、空欄の直前に達筆でずどんと『河北秀也』と書いてあり、「あわわ、この横に俺の名前を書いていいのかしらん」と躊躇してしまったことを思い出す(結局書いたけど)。

話が逸れた。ま、気軽に出せなくなったとはいえ、出さない方がよっぽど失礼に当たるので、来年はどうにかしてお送りしたいと思います。ご無沙汰している方々、来年こそは年賀状をお送りいたしますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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