FM STUDIO—Fumitaka Miyazato design STUDIO

古きを訪ね古きを知ってみるのもよかろうて

さて(?)、本格的な欧文タイポグラフィを学ぶには、実例を見るのが一番である。とは言ってもビジュアル全盛の昨今、文字を全面に押し出したデザインはさほど多くなく、あっても「タイポグラフィックなグラフィックデザイン」が大半で、いわゆる伝統的な正統派タイポグラフィの実例を目にする機会は、実に少ない。欧文ともなればなおさらである。

が、インターネットというのは実に良い。便利な時代になったもので、古い広告ばかりを集め、販売しているサイトがある。VintageAds4Uというサイトだ。


VintageAds4U

20世紀初頭の広告ばかりを集めたサイトで、当時は文字は活版で凸版、図版は銅板で凹版という印刷技術の関係上、混在させるのは難しかった。そのため、必然的に広告にも文字が多くなっており、タイポグラフィの勉強には良い資料となっている。まぁでも時代が下るにつれ印刷技術も向上し、図版も多用されているが、もう少し前の英国ならば「ヴィクトリア朝時代」と呼ばれる、ものすごい数の書体が開発された時代の広告があるので、できればその頃のものを見たいとは思う(人によっては「悪夢の時代」と呼んで毛嫌いするけれども。その辺りの事は『ヴィクトリア時代のタイポグラフィ』という本に詳しい)。

正直このサイトも玉石混交で、石の方が圧倒的に多い感じではあるけれども(笑)、それでも何も見ないまま、人の書いた本を鵜呑みにするよりはずっと良いのではないかと思う。何かのヒントになれば幸いである。

03 Sept. 2007

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