FM STUDIO—Fumitaka Miyazato design STUDIO

在野のレタリングマンと田舎者の思ひ出

2002年12月、私は東京に降り立った。

何の用だったかちょいと忘れてしまったが(笑)、東京は小学生の時以来。実に20年ぐらいぶりだった。当然当時は同伴者がいたが、その時は30のおっさんだったので、一人であった。

羽田からモノレールで品川へ、そして新宿へ。これが超イナカモンの誤算であった。後で知ったが新宿駅は日本一乗り入れの多い駅だそうで、その構造の複雑さはピカイチである。オマケに当時は改装工事中で、そりゃもうごっちゃごちゃになっており、イナカモンの私は、東口へ出ようとしてもどうしても南口へ出てしまっていた(泣笑)。目の前の甲州街道に途方にくれながら構内へ戻っても、やはり巡り巡って南口へ。仕方がないのでそこからトボトボ歩いて東口の方へまわって、歌舞伎町を通り過ぎてナントカ医大の前にあるホテルまで歩いた記憶がある。このホテルまでがまた遠かった。地図ではあんなに近かったのに。まさに踏んだり蹴ったりであった。

その数ヶ月後、このスパゲッティ状態の駅に業を煮やした一人の警備員が、ガムテープでもって構内のサインを作り始めたそうな。しかしそのサイン、素人が片手間で作ったとは思えないハイメガクオリティで(笑)、気になった人たちがそのサインを作った人を捜しあて、インタビューを行っている。その人の名は佐藤修悦。その独特の書体は『修悦体』と名付けられている。

私が行った時、このサインがあればあんなに迷わなかったのになぁ……一足違いであった。残念。

06 Aug. 2007

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